イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅、暦のお話〈「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」〉
2021年2月18日~3月19日
24節氣 第2番 雨水(うすい)
冷たい雪から雨に変わる頃、とされています。
また、この時期は「春一番」が吹く頃とされています。
今年はすでに関東で春一番の発表があり、過去最も早い記録を更新しました。
春一番とは、冬から春への移行期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風のことです。その威力は凄まじく、時に交通に影響が出る場合もあるのでこの時期の要注意事項ですね。
そして北国では「雨一番」というものもあるそうですよ。
こちらは、北国で立春以後初めて、雪がまじらないで降る雨のことを指すのだそうです。
雪が混ざらない雨が降った時、豪雪や寒さに閉じ込められる季節が終わり、あたたかな春が来ることを知る。
このことは、厳しい寒さを知らない者には想像しえない喜びがあるのかもしれないなと、この言葉を知って思いました。
2021年2月18日~22日
「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」
雨が降って土が湿り気を含む頃。
寒気にさらされ乾いた土がしっとりとし、空気に湿度が含まれてくる頃、日差しも少しづつ明るくなり、春の足音がより近くに感じられるようになります。
ちなみに、
今回の土脉潤起は「略本暦」における呼び名です。
七十二項は元は中国の宣明暦というもの。こちらを日本の氣候に合うように一部を変えて使用するようになりました。
元の船宣明暦では「獺祭魚」と呼ばれ、「獺(かわうそ)が捕らえた魚を並べて食べる」などといった意味なのだそうです。
蘇りの水
山の養分をたっぷり含んだ雪解け水は蘇りの水と言われることもあるのだそうです。種子の発芽を促し、鶏の産卵率を高めるなど、山野の動植物を活性化するという言い伝えがありました。
科学的な実証データは少し探したくらいでは出てきませんでしたが、観想の世界観で観るならば、すんなりと受け取れるようなお話だなと感じます。
わたしは、サロンを開いたこの地に来てから、お山の湧水を頂いています。
このお水を頂くようになってから、わたしたち家族は体調がとても良くなったので、この雪解け水のお話もなんだか深く響いてしまうのかもしれません。
もちろんお水だけの変化ではありませんが、引っ越してしばらくは時間も気持ちも余裕がなく、場所などもわからなかったため、都心に居た頃と同じようにミネラルウォーターや浄水器のお水を使っていました。
それはそれで良く、感謝していたのですが、今と比べれば名前の無いものが不足していたなと思います。
土地の湧水を飲み始めてからというもの、体感や体調ががらりと変わっていくのをそれぞれが感じていたことが後からわかり(笑)、日々、ますますの感謝とともに頂いています。
もしサロンに遊びにいらして頂くことがあれば、ご希望の方にはお出ししたいなと思います。お茶やコーヒーを淹れてもおいしいのですが、そのままが一番おいしくて、お茶の時間の一番良いメニューが『お水』となりました。
昔は日本各地で良いお水が涌いていたと聞きますが、現在は名水百選も半分は飲めなくなっていると飲料水のメーカーさんからお聞きしたことがあります。
時代が大きく動いている今、なんとか良いものを取り戻し、新しい世代へ受け渡したいものだなと思います。
20210228
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『透明な栄養』をテーマに有形無形の造形活動をしています。ホリスティック~全体観~という捉え方を活動の基盤にしています。この捉え方は、いのちの息苦しさが紐解かれたり、改善される可能性をかんじます。noteでは日々の思考研究も兼ねて、この考えをもとに書いたものをシェアしています。