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イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅、暦のお話〈「桜始開(さくらはじめてひらく)」〉

2021年3月25日~29日

七十二候 第11番 春分 次候 「桜始開(さくらはじめてひらく)」

桜の花が咲き始める頃


ここでいう桜とは、ソメイヨシノのことかと思います。

今年は全国的に開花が早かったと言われ、東京も2020年についで、観測史上最も早かったのだそうです。また、広島では満開まで二週間かかったとのこと。

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早く咲き始めても、じっくり咲いて、さらにお天気にも恵まれ長く咲いてくれるなら、それに越したことはないですね。

さて、どうなることでしょうか。


利休忌

この候の頃、利休忌が茶道の各流派で執り行われます。

利休忌とは、茶道を大成させた千利休の命日に、故人を偲んで執り行われる行事です。主に表千家と裏千家で大きな行事として執り行われ、家元から各お教室に至るまで、全国で広く行われています。

命日は、旧暦の2月28日。

新暦で考えると3月か4月になるわけですが、毎年、表千家が3月27日、裏千家が3月28日に行うと決まっているのだそうです。

千利休が亡くなったのは、1591年2月28日のことでした。

千利休は、織田信長に引き立てられ、信長亡き後は豊臣秀吉に重用され、茶道を大成させました。しかし、突如、秀吉に切腹を命じられ、この世を去ります。その理由は諸説ありますが、未だ判明していないのだそうです。

この利休居士の遺徳を、命日にちなみ偲ぶのが「利休忌」です。

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わたしは今年初めて列席させて頂き、大変感慨深い体験をさせて頂きました。

最初に驚いたのは、その考え方でした。

〇〇忌、というと、どうしても悲しい式典や会をイメージしがちでしたので、服装や立ち居振る舞い等、よくよく調べなければと早急にできる限り様々な資料を急いで調べてみると…

イメージしていたものとは全く違うものであるらしいということが少しづつ明らかになっていきました。

茶道に携わる方からしたら、その道の祖とも言える千利休はとても偉大で大切な人物だと思います。特にお家元はご先祖でもあるのですから言葉には尽くせないように思います。

しかし、

その突然の死や運命を嘆き悲しむということではなく、二度と起こらないようにということが大切にされているとそこには書かれていたのでした。

ですから、服装も正すけれども喪服ではなく、お花も利休居士が愛でたという菜の花を活けると聞き、なんと美しい想いがそこで大切にされているのだろうと、感慨もひとしおでした。それこそ言い尽くせず、自分の想いや考えが、いかにまだまだ薄いものかと思い知ったようでした。


これは無理に言葉にしてしまうわけにはいかないので、じっくりと触れさせて頂きながら、結実させていきたいと思います。

人は文化、そして『道』に触れ、携わっていくことで、はじめて少しづつ得られる視点があるのではないかと、ここにきて痛切に感じます。


20210330







『透明な栄養』をテーマに有形無形の造形活動をしています。ホリスティック~全体観~という捉え方を活動の基盤にしています。この捉え方は、いのちの息苦しさが紐解かれたり、改善される可能性をかんじます。noteでは日々の思考研究も兼ねて、この考えをもとに書いたものをシェアしています。