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療育手帳のメリットを紹介します! 公共交通機関②【タクシー・飛行機・フェリー・高速道路】

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皆さんこんにちは、Ahne代表・療育作業療法士のかいとです!

今回は、高速道路や飛行機、フェリーなどの交通機関を利用する際の、療育手帳のメリットについて解説していきます!


療育手帳についての知識やメリットを紹介した記事をまとめたマガジンはこコチラ!👇


前回の記事では、電車・鉄道・バスを利用する際のメリットについて解説しました。


ですが、実は電車やバス以外の交通機関を利用する際にも、療育手帳を見せるとさまざまな割引を受けることができます!

今回の記事では、タクシー、飛行機、フェリー、高速道路を利用する際に受けられる割引について、詳しく解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください!



【おさらい】療育手帳ってなに?

療育手帳とは、知的障害があると診断された人が申請することができる手帳です。

療育手帳が取得できるかどうかは、「IQが70以下(自治体によっては75以下などの場合も)」「生活に支障が出ているか」といった基準で判断されます。

これ以外に、自治体によっては、発達障害などほかの障害を持っている人でも、療育手帳を取得することができる場合があります。

また、地域によっては「愛の手帳(東京都)」など、療育手帳という名前ではないこともあります。


療育手帳の等級

療育手帳は、障害の程度によって等級が設定されています。多くの場合、A判定・B判定の2区分に分類されています。

  • A判定:重度の知的障害がある場合。おおむね、IQ 35以下が基準になっています。

  • B判定:中軽度の知的障害がある場合。おおむね、IQ 70以下が基準になっています。

なお、自治体によっては、3区分や4区分など、より細かい分類を行っている場合もあります。


公共交通機関の割引

療育手帳を持っていると、鉄道・バスをはじめ、飛行機やフェリーなど、さまざまな公共交通機関で、運賃などの割引を受けることができます!

割引の有無や、どれくらいの割引を受けられるかは、会社によって異なっています。詳しく見てみましょう!


①航空券

療育手帳を見せることで、飛行機を利用する際にも割引を受けることができます!

飛行機の場合、会社によって障害者の方の運賃制度が異なっています。

たとえば、全日空(ANA)では、路線ごとに一定の障害者運賃を設けています。

ですが、日本航空(JAL)では、いくつかある運賃メニューからそれぞれ20%引きという形をとっています。

また飛行機の場合は、同じ路線(たとえば、東京羽田~大阪伊丹など)であっても、会社や時期によって運賃が異なります。一般的に、早くチケットを取るほど、運賃は安くなるようになっています。

このような事情のため、たとえば、早くに安いチケットを予約できる場合、正規運賃の障害者割引よりも安くなる可能性もあります。

ですが、正規運賃の障害者割引のチケットには、キャンセル料が安いといったメリットもあります!

体調が変化しやすい、予定がすぐには決められない、といった事情がある場合は、障害者運賃を利用するメリットが大きくなるでしょう!


②タクシー

タクシー会社でも、割引制度が用意されていることが多いです!

タクシーの場合は、支払い時に療育手帳を見せることで、運賃が1割引となります。

なお、一部のタクシー会社では、割引に対応していないことがありますので、注意してくださいね。

また、市町村によっては、タクシーが割引となるチケットがもらえる制度を導入している場合もあります。お住いの地域に制度がある場合は、こちらも合わせて活用しましょう!


③高速道路

高速道路では、料金が50%割引される制度が存在しています!

高速道路は、地域によりNEXCO東日本やNEXCO西日本、首都高速道路など運営者が異なっていますが、全国で統一的に50%の割引制度が導入されています!

障害者の方が車を運転する場合は、等級に関係なく割引を受けることができます。

介護者の方が車を運転する場合は、障害者の方が「A判定」を受けている場合に、割引を受けることができます。

割引の受け方ですが、料金所のETCレーンを利用する場合は、事前に申請が必要になります。一般レーンを利用する場合は、療育手帳を提示して割引をしてもらいます。

オススメは、申請をしてETCを利用するという方法です! 

最近では、ETCでしか利用できない出口も増えています。また、一般レーンで毎回手帳を見せることは、ご本人にとっても負担になりやすいほか、場合によっては渋滞の原因となってしまい、精神的な負担となることも。

ETC方式が、手軽で安心な方法かと思います!


④船舶・フェリー

フェリーなどに乗船する場合も、会社によって割引制度が用意されている場合があります!

たとえば、首都圏と北海道を結ぶ「商船三井さんふらわあ」の場合、療育手帳の等級に関わらず、運賃が50%割引、乗用車運賃が10%割引になります。

また、第一種障害者の方が利用する場合は、介護者の方も割引を受けられます。

会社により割引の内容は異なりますので、利用する際には公式ホームページなどをご確認してみてくださいね!


さいごに

今回は、療育手帳のメリットについて、公共交通機関の中でも飛行機やフェリーをご紹介しました!

こんな交通機関でも割引が受けられるんだ! と意外に思った方も多かったのではないでしょうか!

この記事が、療育手帳の取得を考えておられる方や、療育手帳のメリットについてお悩みの方の力になっていれば幸いです。


Ahneでは、専門知識のある療育作業療法士による個別相談や、発達障害や療育についての講義型学習今日からできるおうち療育のご提案なども行っております。

もちろん、今日お話ししたような、療育手帳についてのご相談・お悩みにもお答えしています!

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最後までご覧いただきありがとうございました!



【この記事を監修した人】
かいと

Ahne代表。療育作業療法士。
こころの問題についての知識も豊富で、「心理×作業療法」の組み合わせで心身の両面を支援できることが強み。様々な療育現場での支援経験アリ。


【この記事を編集した人】
リル

Ahneライター。元書籍編集者。
note記事のほか、Ahneオリジナルの教科書を鋭意制作中。



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