療育手帳のメリットを紹介します! 公共料金編【携帯料金・水道料金・ガソリン代など】
《この記事は約7分で読めます》
皆さんこんにちは、Ahne代表・療育作業療法士のかいとです!
今回は、療育手帳のメリット・公共料金編と題して、水道代や携帯料金、ガソリン代などの公共料金に関連するメリットを詳しく解説していきます!
「療育手帳ってどんなメリットがあるの?」
「受けられるサービスが複雑でわからない!」
といった疑問やお悩みを解決する記事となっております!
Ahneではほかにも、療育手帳についての記事を投稿しています。
療育手帳についての知識やメリットを紹介した記事をまとめたマガジンはこコチラ!👇
それでは、ぜひ最後までご覧ください!
【おさらい】療育手帳ってなに?
療育手帳とは、知的障害があると診断された人が申請することができる手帳です。
療育手帳が取得できるかどうかは、「IQが70以下(自治体によっては75以下などの場合も)」「生活に支障が出ているか」といった基準で判断されます。
これ以外に、自治体によっては、発達障害などほかの障害を持っている人でも、療育手帳を取得することができる場合があります。
また、地域によっては「愛の手帳(東京都)」など、療育手帳という名前ではないこともあります。
療育手帳の等級
療育手帳は、障害の程度によって等級が設定されています。多くの場合、A判定・B判定の2区分に分類されています。
A判定:重度の知的障害がある場合。おおむね、IQ 35以下が基準になっています。
B判定:中軽度の知的障害がある場合。おおむね、IQ 70以下が基準になっています。
なお、自治体によっては、3区分や4区分など、より細かい分類を行っている場合もあります。
公共料金の割引
療育手帳を持っていると、水道代、携帯料金や、郵便料金、NHK受信料など、公共性の高い料金の割引や助成を受けることができます!
割引や助成の内容は、各公共料金によって、またお住いの自治体によっても異なっています。詳しく見ていきましょう!
①水道料金
水道・下水道料金は、療育手帳を持っていることによる減免があります!
ただし、自治体によって減免の有無や、減免の内容が異なっているため注意が必要です。
たとえば、神奈川県では、「最重度(A1)又は重度(A2)の知的障害と判定されている方がいる世帯」では、水道料金の減額を受けることができます。
神奈川県は、療育手帳の等級として4区分を導入しているため、このような表記になっています。先述の2区分の場合の「A判定」にあたる方は、減免を受けられるということですね!
なお、水道は各自治体の水道局が運営しているため減免がありますが、電気やガスについては、民間の会社が運営しているため、減免がありません。この点は、注意が必要ですね。
②携帯料金
近年は生活に必要不可欠なスマホ・携帯電話の利用料金についても、割引制度が存在しています!
ドコモ、au、ソフトバンクの携帯キャリア3社で、療育手帳などを持っている障害者の方向けの割引プランが存在します。
それぞれ、基本料金のほか、通話料や、各種の手数料が割引になるプランが用意されています。
③ガソリン代
療育手帳を持っている場合、ガソリン代の助成を受けることもできます!
通勤や通学などで自家用車を利用される方には嬉しい補助ですよね。
多くの場合、比較的重度の障害を持っている方が対象となっています。
たとえば、東京都練馬区では、愛の手帳(東京都で療育手帳にあたるものです)の「A判定」にあたる1度・2度の方は、ガソリン代として月額2,800円の支給を受けることができます。
自治体によって助成の内容や金額が異なるため、お住いの自治体の公式ホームページを確認したり、問い合わせをしたりしてみましょう。
また、こちらの助成は、自分から申請しないと受け取れないものとなっていますので、注意が必要ですよ!
④郵便料金
各種の郵便料金についても、割引が受けられます!
日本郵便株式会社には、「青い鳥郵便葉書」の制度が存在しています。
青い鳥郵便葉書は、「A判定」にあたる療育手帳を持っている場合に利用できる制度で、通常はがき20枚が無償で配布されます。
ほかにも、聴覚障害者の方や、視覚障害者の方向けの郵便物には割引の制度が存在していますよ!
⑤NHK受信料
公共放送であるNHKの受信料も、割引を受けることができます!
療育手帳をお持ちの方がいる世帯で、かつ、世帯全員が市町村民税非課税の場合には、受信料が全額免除されます。
また、「A判定」となる療育手帳をお持ちの方が世帯主で、かつ受信契約者の場合、受信料の半額が免除されます。
これらの割引を受ける場合は、NHKに免除申請書を提出する必要があります。
さいごに
今回は、療育手帳のメリットについて、水道代やガソリン代などの公共料金に的を絞ってお話してきました。
利用に申請が必要な割引も多いので、注意して活用してくださいね!
この記事が、療育手帳の取得を考えておられる方や、療育手帳のメリットについてお悩みの方の力になっていれば幸いです。
Ahneでは、専門知識のある療育作業療法士による個別相談や、発達障害や療育についての講義型学習、今日からできるおうち療育のご提案なども行っております。
もちろん、今日お話ししたような、療育手帳についてのご相談・お悩みにもお答えしています!
感想や質問、要望がございましたら、お気軽にこの記事へのコメント、または各種SNSへのご返信をお願いいたします。
下のQRコード、もしくはURLからAhne公式LINEを簡単に追加できます! Ahneに聞いてみたいことや、お願いしてみたいことがあれば、お気軽にご連絡ください。
最後までご覧いただきありがとうございました!
【この記事を監修した人】
かいと
Ahne代表。療育作業療法士。
こころの問題についての知識も豊富で、「心理×作業療法」の組み合わせで心身の両面を支援できることが強み。様々な療育現場での支援経験アリ。
【この記事を編集した人】
リル
Ahneライター。元書籍編集者。
note記事のほか、Ahneオリジナルの教科書を鋭意制作中。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?