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竹に情熱を注ぎたい理由
竹に関わる問題や課題を解決したい。
そのために竹を活用できるようになりたい。
そして竹を中心とした事業を立ち上げたい。
こんな想いを抱きながらも、何も行動できずに月日だけが過ぎていた。
今の自分の状況を冷静に考えると、竹への挑戦を諦める理由・いまでは無く先送りにする理由は山ほどある。
けれど、これらの「諦める理由」が無くなる日は果たしていつくるのだろうか。それを考えるとすごく不安になり、もやもやして、ドツボにハマった。
自問自答を繰り返して、先延ばしにしてしまっていた。
それでも、竹への情熱が消えることは無かった。
行動するか、しないか。
やるか、やらないか。
その答えはとっくに出ていたし、消えることの無い情熱が、自分がとるべき行動を確かなものにしてくれた。
そもそも、なぜ「竹」なのか。
その背景と想いを言語化しようと思い、この記事を書くに至った。
竹にこだわる理由。
それは竹に魅了されているから。
では、なぜ僕は竹に魅せられているのか。
答えは、「竹を通じて感動する経験」を何度もしてきていたからだった。
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例えば、温泉旅館。
1年間のご褒美的イベントとして温泉旅館に宿泊する我が家。
温泉の何が良いって、大きなお風呂に美味しい料理はもちろん、お出迎えしてくれる女将さん、旅館に入った瞬間の香りは別空間に来たことを認識させ特別感を与えてくれる、そして案内された部屋に入った時の思わず声が漏れる感動。
温泉の魅力を挙げていったらキリが無いのだけれど、要するに「非日常」を五感全てで味わえることが最高の魅力で、それが温泉の素敵さだと思う。
五感の中でも視覚で味わう美しさは強烈で、旅館近辺に生息する手入れされた竹、庭園などに飾られた竹、旅館内の所々のアクセントになっている竹、それらのすべてが旅館全体の美しさを際立てている。
この非日常を演出しつつ、日本的な美しさを添える要素として「竹」が使われていることが多いと僕は感じている。
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竹に感動するシチュエーションとしてもう1つ。
近所の竹藪や竹林。
何のことは無い日常的に近所に生えている竹。
日常の風景に完全に溶け込んでいるにも関わらず、僕は竹の存在を感じる時、なぜかいつも特別な気持ちになっていた。
最近この特別な気持ちが何なのかが分かったのだが、1つは竹が風に揺れてなびく音、葉っぱが擦れる音がすごく好きだということ。
もう1つは竹の隙間から陽が差した時の神々しさがたまらなく好きだということ。
今回の記事でなぜ?を自分に問いかけ、過去を振り返る上で、僕は日常的に竹に癒され、魅了されていたことに気付いた。
僕は竹に「非日常」でも魅了され「日常」でも魅了されている。
つまり、竹にずっと魅了され続けている。
記事を書いている最中にその事実に気付いた。
だから、僕は竹に対して情熱や想い入れがあるんだと理解することができたわけだけど、それゆえに大きなギャップを抱えることになる。
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それが「竹害」
僕の中で竹は素晴らしい存在でしかなかった。
しかし、世間からは「害」であり「厄介者」として扱われている側面があった。
このギャップは僕の中で大きな衝撃だった。
農家さん、自治体の方、環境活動をされている方などから「熱処理屋さんなんだから、熱処理で竹をなんとかできないか?」と聞かれることがあった。そこで初めて「竹害」という言葉と放置竹林などの現状を知った。
なんとかできないか?と言われても。。。
というのが本音でしたし、僕らは熱処理屋とはいえ、僕らが扱っている対象物は金属が主。そして真空状態で行う熱処理。
僕らが力になれることなんて無いと思っていた。
そんな中、竹というキーワードからご縁を頂いたのがこちら。
「竹」を「熱処理」して「竹建築」を造る。
そして「竹を中心」にカンボジア農村部に「雇用」と「教育」を創出するNPO法人earth tree様。
こんな世界があるのだと、衝撃をくらった。
衝撃をくらっただけではなく、竹に対する「熱処理工程」があることを知った。僕らは熱処理のプロフェッショナルなのでもしかすると何かお役立ちできるかもしれない。
そう思いカンボジア現地に視察に行き、リアルに竹の可能性をこの肌で感じ、今に至る。
竹について知れば知る程、竹の持つ「魅力」と「可能性」はどんどんと膨らみ続けていく。
竹が秘めるポテンシャルは計り知れない。
そう断言できる。
無意識的に竹に魅了され続けてきた僕が、「熱処理屋として竹をなんとかしてくれ」という相談を受けたことをきっかけに、竹を中心に活躍されている方と出会い、竹の魅力を更に知り、竹に大きな可能性を見出している。
「竹に情熱を注ぎたい」
そう僕が思うことはとても自然で必然的な流れだった。
これは余談だけど、日本の高貴さを象徴し、縁起物として伝わる「松竹梅」という言葉。この中に「竹」が使われていることも何か意味があったりするのかなと思わずにはいられないほど、竹の可能性は凄まじいと思う。
竹に人の知恵が加われば、
きっと未来は素晴らしい方向に動き出すと、僕は信じている。
1つずつ、やれることをやっていこう。
ということで、インスタのアカウントを作成しました⇩
「竹害」から「竹財」にをテーマに
竹を中心とした事業への挑戦アカウントを作成しました。
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