子育てママを優先採用「働くことができて嬉しい!」の声を集めたい。
2022年9月21日。
意を決し、社長にプレゼンを行いました。
「女性の採用を”積極的”に行いたい」
「子育て世代の女性を”優先的”に採用したい」
「当社”独自の優遇制度”を設けたい」
このような内容のプレゼンを行い、
社長のほうから「よし、やろう」と快諾頂けましたので
この記事で「当社の新しい取り組み」を紹介させて頂きます。
当社で働く女性の割合
当社の女性従業員の割合は、全社員の2割にあたります。
(2024年現在)
女性が2割。
調べてみると、製造業の会社としてはごくごく平均的のようです。
当社は約30名規模の会社ですので、実質6名が女性になります。
製造業といえど、仕事内容は多岐にわたりますので、
もちろん一概に「この数字が平均!」とは言えないのですが、
僕の感覚では、意外に女性の割合が多いなという感想でした。
当社は製造業の中でも「金属熱処理加工業」と呼ばれ
金属を真空状態で熱処理する会社です。
正直、女性向きではありません。
そんな中でも、仕事内容の住み分けを行うことで
女性にも無理なく、危険もなく、お任せできる仕事を
少しずつ見つけることができ、現在の女性割合となっております。
もちろん、当社だけの努力・改善によるお話ではありません。
当社のお客様、協力会社様、皆さんが快くご理解下さり、
彼女たちに手を差し伸べて下さるからこそであります。
(皆さま!いつもご協力下さりありがとうございます!!!)
2022年1月。
2人の女性の方が当社に入社してくれました。
男性ばかりの当社にです。
そして、 2人とも「子育て世代ど真ん中」の女性です。
現在、入社されてから約2年が経ちました。
このお2人がもし当社にいなかったら、、、
そう考えると、正直かなり恐ろしいです。
会社はバタバタで、上手く回らなくなっていた可能性が強いです。
心からそう思うほどに、
今では重要な役割を担ってくれております。
こういった経験を元に、1つの事実に気付きました。
「男性ばかりの当社でも、女性が活躍できるんだ」
むしろ、ものすごい戦力になる場面もあります。
当社に入社してくれたこのお2人の
人間性、ひたむきな努力、誠実さも大きな要因なのですが、
それでも、女性が活躍できるという事実が
僕らに大きな気付きを与えてくれ、
今回の取り組みへと導いてくれました。
会社に迷惑をかけてしまう
「働ける場所がない」「受け入れてもらえない」
子育て世代の女性からそんな話しを聞きました。
1人や2人からの話しではなく、複数の方からです。
当時の僕は、正直「なんで?」って思っておりました。
働く場所なんていくらでもあるし、
働き手を求めている企業なんていくらでもあるはず。
なそう思っておりました。
働く場所がない、受け入れてもらえない。
その理由を尋ねてみると、
ほとんどの方が同じ理由を口にされました。
「子どもが小さいと、出勤日が不規則になる」
「子どもが小さいと、病気等で急に休むことになる」
「子どもが小さいと、会社指定の出勤時間に間に合わない」
つまり、
「子どもが小さいから、会社に迷惑をかける」
多くの方がそう思っているということを知りました。
でも、これって女性たちの考えであって、
実際の会社は、迷惑だなんて思っていないのでは?
そう僕は思いました。
が、しかし。
「面接で子供がいるというと、採用担当の顔色が曇る」
「子どもがいるというと、電話越しに断られる」
「子どもが病気で、欠勤・早退すると翌日の空気が重い」
「会社指定の出勤時間に間に合わないなら、NGと言われる」
つまり、
「小さい子どもがいる女性を雇うと、会社の負担になる」
このような考えを持つ会社が実際にあることを知りました。
※こういった会社を否定したいわけでは決してありません。
※負担に感じる感覚も現実も重々理解しております。
多くの女性たちが口にした
「働ける場所がない」「受け入れてもらえない」
この言葉は残念なことに、その通りだったのです。
なぜ優先的に採用したいのか
そんなお話を複数聞く中で、
「なんとか、当社で力になれないのだろうか」
そんな想いが日に日に膨らんでいきました。
先ほど、多くの女性の方が口にした言葉以外に、
これまた多くの子育て世代の女性から聞いた言葉がありました。
それは
「子育て中心の生活で、社会との関わりが薄い」
「子どもとばかり接するのではなく、大人と接したい」
「社会に出て、働いて、人から必要とされたい」
「外に出たい。人と話しがしたい。人と関わりたい」
このような内容の言葉を、とても多く耳にしました。
つまり、
社会との繋がりを強く求めている。
その事実に気が付きました。
社会と繋がる。
それが働くということなのかな。
そんなことを考えさせられました。
これはもう、僕らがやるしかないだろ。
ということで、
子育て世代の女性を「優先的」に採用する。
そしてただ採用するのではなく「優遇制度」を設ける。
これで子育て世代の女性も「安心して」働いてもらえる!
こういった経緯で、今回の取り組みが始まりました。
最初にもお伝えした通り、
当社は決して大きな規模の会社ではありません。
そのため、実際に採用できる人数はごく僅かです。
例え僅かな人数でも、
その方たちが安心して働ける環境を、僕らは用意したい。
「働くことができて嬉しい!」
そう思ってもらえたら、最高に嬉しい。
子育て世代の女性を「優先的」に採用する。
その上で「優遇制度」を設ける。
一体何が「優遇」されるのか。
当社が考えた優遇制度について説明致します。
優遇① 働く時間
例えば、お子様の送り迎えのため、
当社の定時時刻とは合わない場合があります。
そういった場合、
事前申告をして頂ければ
自由に出勤時間を変更できるように対応しております。
実例として
当社の定時は8:45分ですが、
9:15分~30出社の方がみえます。
様々なご事情に合わせ
対応できるように心掛けております。
優遇② お休みについて
お子様の体調不良などにより
急なお休みが必要な時があると思います。
その際、気兼ねなくお休み頂けるような
対応を心がけています。
出社後、お子様が体調を崩されて
早退しなくてはならない時も
出来る限り速やかに帰って頂けるように
社員さんたちがサポートしてくれています。
また、お休みの連絡については
LINEのみの連絡でOKとしております。
お子様が体調不良の時は、
ママさんたちも何かと大変だと思います。
そんな時、電話よりもLINEのほうが
簡単に連絡できるのではと考えて
LINE連絡のみをOKとしております。
優遇③ 時給額
当社の時給額は「1000~1100円」が基本です。
しかし、子育て世代のママについては
「1300円」に引き上げております。
(研修1~4週間程度 終了後)
小さなお子様がいらっしゃるご家庭の場合、
預かり保育などにお子様を預けて
働きに出られる方が多いと認識しております。
その場合の多くはお金が必要となります。
また、お子様の急な体調不良等により、
働らきたくても働けない場合もあると思います。
働く時間が短くなれば、
当然お給料にも影響が出てしまいます。
そんな環境で働いていらっしゃる女性の方々を少しでも応援できるよう、お力になれるよう、当社では「子育て世代の女性」を積極的に採用させて頂くと共に、通常の時給(1000~1100円)ではなく時給1300円で採用させて頂いております。
実際の仕事内容について
お願いするお仕事としては、
「お客様訪問」と「現場での軽作業」がメインになります。
お客様訪問について
熱処理完了品をお客様へお届けして頂きます。
金型と聞くと重そうなイメージがあると思いますが、
1つ何グラムのモノから、手のひらに乗るサイズの金型もあります。
当然、重たい金型も多数ありますので、
そういった場合は男性社員がお手伝い致します。
また訪問先のお客様の多くも
快くお助けいただける優しいお取引先様ばかりです。
現場での軽作業について
現場作業は主に以下のような作業があります。
1つ1つ覚えて頂き、出来る事をやって頂きます。
・マスキング作業(金型に専用テープを貼る)
・拭き上げ作業(金型を布で吹きキレイに仕上げる)
・寸法測定補助(寸法測定したデータを記録する)
・パソコン作業(Excel、Word、メール等)※PCが使える場合
などなど。
マスキング作業 例
その他現場作業 例
実際のお仕事内容としては
このような感じになっております。
当たり前のことですが、
当社で働いて頂くことになった場合
ほとんどが始めてのことばかり、
ほとんどが分からないことばかりです。
出勤して頂く初日から
安心して働いて頂けるように
1から丁寧に教えていきます。
「働くことができて嬉しい!」
そんな言葉を聞けることを楽しみにしながら、
まずは「一緒に働きたい!」と思って下さる方からの
お問合せをお待ちしております。
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【採用担当 足立雅樹LINE】
僕はどんな人と一緒に働きたいのか。
その想いを記事にしております。
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