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社長就任のあいさつ回り。350社回って分かったこと

昨年2024年5月末
代表取締役社長に就任いたしました。

僕なんかが、本当に社長になれるのか。
社長になってしまって大丈夫なのか。。。

「プレッシャーとかないの?」
「世代交代ってどんな気持ち?」


就任前、就任後、
色々と聞かれました。


「楽しみしかない!」

そう聞かれる度、
周りの人たちにはそう答えていた。


でも実は、
めちゃくちゃ不安でした。



そんな不安も、就任式を終えてしばらくすると消えていました。
なぜかというと、こんなにも周りの人に支えられていること、祝福されていること。
そのことを知ったから。

本当にありがとうございました。
お陰様で、毎日自信を持って頑張れています。



就任後、お世話になっているお客様へのあいさつ回りを行いました。

その数、
半年で350社。

どの会社様へ訪れ、どの御方とお名刺交換をしたのか、
全て社内に展開した。


僕がなぜ、このあいさつ回りを行ったのか。
そして、この経験から何を学んだのか。


今回、非常に学び多い経験になりました。
それらをこの記事で共有させていただきます。



なぜ、挨拶周りを行ったのか

頂いたお名刺は800枚を超えました

これが350社回る中で交換して頂いた名刺の数です。
こうして見ると、我ながら凄まじい量だと感じます。

半年で350社を回る。
社長就任後ということもあり、働く環境が大きく変わる中での実行。
正直、とてつもなく大変でした。

途中2度、断念しようとしました。
喉がかすれ、声が出にくくなった時期もありました。


それでも、
何としてでも、
年内350社の挨拶まわりを達成させる。


この行動を支えた根本には「3つの想い」がありました。



【想い1】当たり前を大切にしたい


「当たり前のことを当たり前にやる」その姿を社員に見せる。
就任後一番最初に、どうしてもそれを実行したかったのです。

僕が一番大切にしていることの1つが「当たり前のことを当たり前にやる」ということ。

これは会社の採用面接などでも必ずお話することです。

面接に来られる方には、事前にこの記事を読んで頂いています。
まずここで共感して頂けないようであれば、面接はお断りをしています。
それほどに僕が大切にしていること。

代替わりという重要な変化点において、
過去(今までのお付き合い)に対して感謝を伝える。
未来(これからのお付き合い)に対してお願いをする。

この当たり前のことをきちんと行う。
自分自身が実行し、社員に見せる。

これをどうしてもやりたかったのです。


【想い2】自分の口で伝えたい

代替わりという重要な変化点において、
過去(今までのお付き合い)に対して「ありがとう」を伝える。
未来(これからのお付き合い)に対して「これからもよろしく」と伝える。

この言葉を出来る限り自分の口で、直接伝えたかったのです。

代替わりでよくある風習が、会社に代替わりをお知らせするハガキが1通届くだけ。もしくは、売り上げの上位数社のみ挨拶に伺う。

一般的にはこれらが良くあることだと思います。


例えば、売上上位3社へあいさつに行くとして、3位と4位の売上の差が100円だとする。その場合にこの線引きは果たして正解なのだろうか。そもそも、なぜ3社という線引きなのか。など複数の疑問が僕にはあった。

自分が世代交代させて頂くときには、このような線引きはしない。
そう決めていた。

だからこそ、1年に数回しかお取引が無いお客様も、月に数百円しかお取引が無いお客様も、毎日お仕事を頂いているお客様も、全て関係なく挨拶に伺わせて頂きました。



【想い3】感謝と敬意を表したい

当社は現在創業41年。
過去41年間の積み重ねに対して、今僕にできる最大限の「感謝」と「敬意」を払うことを大切に考えました。

感謝と敬意を払う相手は「お客様」であり、当社の「従業員」に対してです。

今の会社が存在しているのは、僕の力ではありません。
全く違います。

今の会社が存在しているのは、過去から現在に至るまでこの会社で働いて下さった全ての人たちのおかげです。

その人たちのおかげでしかないと思っています。

だからこそ、この挨拶まわりを通じて、1件1件お客様に直接感謝を伝えることは非常に大切であり、同時に当社の従業員たちを代表して「大変お世話になっております」「これからもよろしくお願いします。」とお客様に伝えることが、当社の従業員たちにも敬意を払うことに繋がると僕は思いました。



この経験から分かったこと

今回のあいさつ回りにはもう1つの目的がありました。
それは、どんな会社に仕事は集まっているのか。活気がある会社とはどのような特徴があるのか。それを見極めるためでもありました。


50~100社くらい回った時には、その答えは出ていました。


どんな会社に仕事は集まり、活気があるのか


それは、


「あいさつ」
「3S」
「みだしなみ」


がきちんとできている会社でした。


この内の2つができている会社様は、必ずと言っていいほど、多くの仕事を抱えておられ、会社内が活気に満ちていました。

3つできている会社様に行くと「絶対にこの会社は将来大きく成長する!」と確信にも近い気持ちにさせられました。

これらは様々なビジネス本にも書かれていることではあるものの、こうして自分の足で実際に350社の会社様に訪れ、自分の五感を通じて感じることで、本からの知識だけではなく「実体験」として学ぶことができました。
これは自分の経験値として非常に大きいと思います。



全社員が守るべきルール

当社では、2025年より新しい評価制度を導入しました。
内容は全て僕が考え、幹部たちとすり合わせた内容です。
評価内容の全てが決まるまでに1年近くかかりました。

評価は大きく分けて2種類。
各部署・各立場にそれぞれ求める評価内容と、全社員に共通して求める評価内容です。

この「全社員に共通して求める」評価内容に

「あいさつ」
「3S」
「みだしなみ」

を、そのまま当てはめました。



身だしなみについては頭髪のルールも変更しました。

以前の「社会人らしい髪型」という規則から

「髪を染めてOK」
「パーマもOK」

「清潔感」があればそれで良い。

このように変更しました。


既存のルールについて、もしくは新しくルールを設定する時に、「なぜ」そういったルールなのか、その「根拠」がきちんと言えるかどうか。これが非常に大切だと感じます。

その「根拠」とは、自らの「経験」を通じて培うものなのだと、今回のあいさつ回りで学びました。

では、どんな「経験」をすると、そういった学びに繋がるのか。
それは「当たり前のことを当たり前にやる」これに尽きると、改めて僕は感じました。


結論、「当たり前のことを当たり前にやる」ことにより学んだ一番大切なことは「当たり前のことを当たり前にやる」ことでした。



さいごに

本日1月8日は僕の誕生日。
30代最後の年です。

ちなみに、3年前の1月8日に投稿した記事がこちら。

自分で言うのもなんだけど、
3年前に比べると随分成長したなぁと思う。


今年の誕生日は、過去経験したことが無いほどにたくさんのお祝いメッセージを頂きました。
LINEではギフト券が何枚も届いて、、、特にサーティワンアイスクリーム。大好きなのでテンション上がりました。

誕生日のお祝いにと、会社のほうにも突然3名もの来客がありました。
お手紙や、食べきれないほどのケーキも頂きました。

僕はなんて幸せなんだろう。
ジーンとました。

僕は本当に人に恵まれている。
みなさん、ありがとうございます。


そして両親へ
産んでくれてありがとうございます。


今年も一生懸命精進いたします。
みなさん、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

今回の挨拶まわりについて
ほとんどのお客様に対してアポイント無しで訪問させて頂きました。
これが非常識なことは百も承知の上での行動でした。
全てのお客様にアポイントをお取りし訪問していたのでは、2024年内にご挨拶を終わらすことが不可能だと判断しての行動でした。
私都合で身勝手な判断でございましたこと改めてお詫び申し上げます。

にも関わらず、訪問させて頂きましたみなさまお時間を作って下さり、快くお名刺交換をして頂き、色々なお話をお聞かせ頂き、誠にありがとうございました。

また、全てのお客様を訪問する予定でおりましたが、全体の2割弱のお客様については訪問できておりません。今後、機会がございました際に改めてご挨拶させて頂ければと思います。
訪問できていないお客様については、大変申し訳ございません。

若輩ではございますが、引き続き一生懸命にお仕事させていただきます。
足立熱処理研究所及び足立雅樹を、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



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