シリンダーの水圧テスト
エピソード43
令和6年7月
完成したシリンダーの水圧テストです
シリンダーのみでダミーヘッドやロアーのプレートを作る手間より実際に組んだ状態でやった方が楽なので、クランクケースと何も組んでないヘッドを使い水圧テストです
インレット、アウトレットにホースを繋ぎ、水を入れてリークテスターで圧を掛けます
ガーン!!!
半日程、置く間もなく水漏れです
鏡を使い水漏れ箇所を探すと...
やはりライナーの1番と2番、3番と4番の間からのリークです
プレートにOリング用の溝切りをしてますが、溝の大きさとOリングの太さのクリアランスの問題か?
いや、そんな事は無い筈、そもそもライナー間が2mmのクリアランスなので、Oリングの設置箇所が間違いだったのか?
1番の懸念だった水漏れ問題です
対策か?
それとも設計からやり直しか?
順番から行って対策案を練ってトライした後にダメだったら設計からやり直しです
思案した結果、もう一つ別の道も同時に進む事にしました
前と同様、シリンダーの形状は変えず、ライナーを1.5mm厚で製作して入れ替え、対策の為に追加でライナーを固定する為のピン打ちです
ネットの拾い画ですが矢印部分がピン打ちです
前回の仕様にこの加工を加える事によってライナーの動きが収まりライナーとジャケットの間に空隙が出来るのを抑えクラックや水漏れが防げるのでは?
と考え、ウェットライナーと同時進行でもう1つシリンダーを作る事にしました
こっちは考えを巡らせ設計して作る訳では無く、有る物を加工するだけなので勝負は早いです
そうと決まれば、早速予備エンジンから必要な物を外しました