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ZRX680の令和2年からの記録をぼちぼちと書いていきます

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ZRX680の令和2年からの記録をぼちぼちと書いていきます

最近の記事

バルブタイミング調整

エピソード51 令和6年11月 バルタイのセットですが、まずZZR600のサービスマニュアルを見てみると バルブタイミングがこんな風に書かれてます IN                         EX 308°                   292° BTDC 55°         BBDC 69° ABDC 73°         ATDC 43° バルブの開き始めと閉じる角度が書いて有りますが、よく見ると大分広いです タペットクリアランス+1mmリフ

    • エンジン組み立てとガンコートについて

      エピソード50 令和6年10月 さぁ、いよいよエンジンを組んで行きます 私のエンジンの組み方はもう皆さんご存知と思われますが もう一度、おさらいでやって行きます 準備しておく事 メタルと内外径を測定し選定しておく ピストン,コンロッド等は重量合わせをしておく クランクはバランス取りしておく ヘッドガスケットは加工しておく ヘッドは処理をしバルブ類を組んでおく ミッションは全てチェックしておく ヘッドボルト,ワッシャー,クランクキャップボルト,コンロッドボルト,ナット

      • オイルラインを考察する

        エピソード49 令和6年10月 エンジンのオイルの流れる経路ですが、ZRXは最初にエンジンを開けた時に全て確認しました エンジン内のオイルラインを大幅に変更する事は出来ません 基本の経路はエンジンの設計段階で決まるので、出来る事は広げる、埋める、整えると 稀に新設したりも有ります 何故、オイルラインをいじるかと言うとオイルの供給不足による油膜切れを防ぐ為です エンジンブローの王道、"足が出た" と言うのも子メタルの油膜切れによるメタルブロー→コンロッド骨折→ケース突き

        • クランクケースの内圧の移動

          エピソード48 令和6年10月 ヘッドの準備が整って、新しいピストンの重量合わせも終わり、コンロッドボルトも新しい物に交換して長さを計測し記録して準備が出来たので、いよいよと思って全てを再確認したら ライナーはノーマルよりストロークが増えてるのでピストンの首振りを抑える為にクランクに当たるギリギリまで伸ばしてます ライナーとクランクウェイトの隙間は狭い上にクランクがフルカウンターでしかもウェイトの形が2輪だから広がってるのでピストンが下がっていく頃にはウェイトが蓋をして

          バルブの組み込みとタペット調整

          エピソード47 令和6年9月 まずは前もってバルブスプリングのバネレートを測定し、レートを揃えたバルブスプリングを組んで行きます 前回、コッターピンがしっかりハマって無かったと言う失敗をしていますので慎重に確実に行っていきます (エピソード22参照) 次はタペット調整です タペット調整は前回と同じくヘッドを乗せる前にやってしまいます バルブの飛び出しを考え、木の台の上に乗せて行います この時、カムは1本ずつです 皆さんもう分かってますよね、2本同時にやるとカムチェー

          バルブの組み込みとタペット調整

          ZRX680チューニング料金一覧

          エピソード46 令和6年8月 ZRXを100馬力するのにいくらぐらいかかるの?  これが分からなければエンジンチューンをする気もへったくれも有りません そこで皆さんが知りたい料金を書き出します ちなみにこれは100馬力達成した時の物で現在組んでるフルチューンとは違います 部品代 ZZR600クランク,コンロッド        28000 ZZR600クラッチハウジング    12000 ZZR600オイルPギア                          

          ZRX680チューニング料金一覧

          シリンダーの水圧テスト2回目トライ

          エピソード45 令和6年8月 今回はリーク箇所の1,2番、3,4番シリンダーの間のOリングをしっかりと密着させる為に1サイズ小さいOリングを使い、Oリングの潰れ代をしっかり確保する為にOリング同士が当たる所を少しカットして挑戦です Oリングを正確にカットする治具も新たに製作です 0.72、0.43、0.33と3種類が落とせる治具です それに加えてOリングの潰れ代の調整の為にデッキプレートのOリング溝に合わせて8の字型のシールを作製です ヘッドは別の作業中なのでダミ

          シリンダーの水圧テスト2回目トライ

          ブローバイガスを考察する

          エピソード44 令和6年7月 ブローバイガスはノーマル状態では吸気系へ還元させてますが、これは大気汚染を防ぐ為の物で有って、エンジンの出力を出す事においては良いはずが有りません ですからチューニングをする上では絶対に吸気系に還元しません サーキットではオイルキャッチタンクで受けてから大気解放です エンジンがブローしてブローバイからのオイルや水でコースを汚さないようにする為です 私は無も付けずに大気解放です ホースの出口はなるべくタイヤから離しています。ブローして自分の

          ブローバイガスを考察する

          シリンダーの水圧テスト

          エピソード43 令和6年7月 完成したシリンダーの水圧テストです シリンダーのみでダミーヘッドやロアーのプレートを作る手間より実際に組んだ状態でやった方が楽なので、クランクケースと何も組んでないヘッドを使い水圧テストです インレット、アウトレットにホースを繋ぎ、水を入れてリークテスターで圧を掛けます ガーン!!! 半日程、置く間もなく水漏れです 鏡を使い水漏れ箇所を探すと... やはりライナーの1番と2番、3番と4番の間からのリークです プレートにOリング用の溝

          シリンダーの水圧テスト

          バルブの動きをスムーズに

          エピソード42 令和6年7月 前回はやらなかったバルブの動く抵抗を軽減する為、まずはバルブスプリングのスプリングレートの計測です ヤフオクで入手した中古スプリングで自由長が短い(へたった)物を除き、50個程ハナシマレーシングに送って測定してもらいました ZZR600の308° 292°のハイカムで回すと言ってもZRX400で13000回転回すのですから11000回転ではサージングはおきた事がありません ですから抵抗を少なくする為になるべくレートの低いスプリングを入れるべ

          バルブの動きをスムーズに

          ウェットライナー完成からの仮組み

          エピソード41 令和6年5月 ウェットライナーが完成したのでボーリング&ホーニングとデッキの面研です ボーリングの際のクリアランスを4/100で、おやっさんに頼んだんですが、ぜひ私のやり方でやらして欲しいと言うので任せてみました なんとピストンを基準にボーリングするのでは無く、ピストンリングに合わせて合口を0.1mmになるようにボーリングしました その結果、ピストンクリアランスは4つ共違いますが、2/100前後になり、それを今度はシリンダーに合わせて各ピストンを2/1

          ウェットライナー完成からの仮組み

          ZRX680ウェットライナー 製作

          エピソード40 令和5年8月〜令和6年4月 あらかじめノーマルシリンダーにガンコートしていた物を加工していきます 8月上旬 まずはスリーブを抜いてアルミのジャケット部分を潔く削り落とします 次にクランクケース上面を面研です 間に水を堰き止める為の5mmのベースプレートを入れるので、それを確保する為です もちろんシリンダーの上下面も落とします 8月下旬 次に上がって来たのがベースプレートのガスケットです 型を作ってもらい打ち抜きです 型代は高いけど次からは安いです

          ZRX680ウェットライナー 製作

          FCRにTPS取り付け

          エピソード39 令和4年12月〜令和5年2月 ウオタニの事を色々と調べていると、ZRXの後期にはスロットルポジションセンサーが付いていて、それを利用して点火のマッピングを回転数による進角だけでなくスロットル開度にも合わせて3次元でマッピングしてるらしいと言う事が分かりました これは是非、ZRX680にも付けねばなりません ウオタニの資料を見ると2次元マップに加えて3次元マップは主にスロットル開度が50%までの高回転で遅角がないのとスロットル中間の3〜4000回転付近で遅

          FCRにTPS取り付け

          ポート加工と燃焼室容積測定

          エピソード38 令和5年3月〜4月 オーバーサイズのシートリングに入れ替えたEX側のポート加工に入ります どんどん削っていきますが、当たり面まで広げる訳では無いので、当たり面をキズ付ける心配が無いのでものすごく楽です バルブシートには一切、手を付けずにポートを広げました バルブ径は大きいですが、ポートは自分が思う理想に近い大きさになりました まだ仕上げ途中です 鏡面までは時間が掛かります 根気が必要です リューターのフラップホイールで1000番までいってから後はコン

          ポート加工と燃焼室容積測定

          バルブシート入れ替え完了

          エピソード39 令和5年2月 バルブのシートリング入れ替えが、納期は1ヶ月と言う事だったのに11ヶ月掛かってようやくNAPRECから帰ってきました 3ヶ月までは何も言わずに待ちました その後は電話口に出ない、メールの折り返しもなし、ようやく返信をくれるようになったのは9月になってからで、しかもノーマルバルブを一緒に送ってくれてないから手が付けられない状態で保留にしてますと言う言い訳です もちろん素人ではないのでバルブの突き出し量を測る為に一緒に送ってます 一緒に送って

          バルブシート入れ替え完了

          ビックバルブ化でフルチューン

          エピソード37 令和4年4月 ZRX680の今までの仕様はフルチューンでは有りません まだまだ、余地を残したチューンだからです 今回、バルブのオーバーサイズ化でフルチューンとようやく呼べるようになると思います (あくまで個人の感想です) 一度は取り止めたビックバルブですが、フルチューンと言う称号欲しさと更なる馬力アップの為に踏み切ります 流用するバルブはZZR600のE型の物です バルブガイドの品番がZRX400と同じなのでステム径は同じです 更にコッターピンも品番が

          ビックバルブ化でフルチューン