燃焼室加工
エピソード20
令和3年3月
ヘッドが内燃機屋から帰って来たので最後のヤマ場の燃焼室の加工に入ります
今回、1mmロングコンロッドに合わせてピストントップを1mm落としたのでピストンボリュームは減ってます
狙う圧縮比にする為に、前に測ったピストンボリュームとガスケットの厚みから計算すると、ヘッドボリュームを8.1ccにしなければいけません
削る場所は当然、⭕️の所です
ペントルーフ型のヘッドでこんな形は見た事が有りませんでした
このバルブ間のツノ型スキッシュは何か狙いが有っての形なのでしょうか?
吸排気効率の良否は分かりませんが、燃焼効率は明らかに悪いと思います
燃焼室の容積を揃える為の研磨と違い、容積を上げる為に燃焼室を広げるのは面倒くさいです
燃焼室の形を揃えながら容積を合わせないといけないからです
私はまず、先程のツノ型スキッシュを取ろうと思いました
そこでアルミ板でマスキングし、使わないバルブで蓋をしてリューターで落としました
ここで一旦、容積を測りました
これで全然足らなければ赤線のように燃焼室を広げていくつもりでしたが
なんと!ここでも私の日頃の行いが、よっぽど良いのか容積は8cc弱です
これだと形をこれ以上変えずに表面の研磨でいけそうです
完成した燃焼室は何ヶ所かはペーパー目が取れてない部分も有ります
それは8.1ccに合った時点でそれ以上は削れないからです
仕上げ直前の状態から鏡面にしてもほぼ容積は変わりませんので容積が合った所から鏡面にしてペーパー目が残ったのが見つかっても、どうする事もできません
ですから荒削りの段階から丁寧に削って行かなくてはなりませんが、ツノ型スキッシュを真っ直ぐ落としたら後は微調整なので今回は容積を測る回数がものすごく減ったので楽でした
日頃の行いが良いおかげです(笑)