メタル合わせとWPC+ハイパーモリショット
エピソード15
令和3年3月
加工の前のメタル合わせ
メタルはクランクをマイクロメータで測りブロックとコンロッドは規定トルクで締めてから内径をボアゲージで測ってメタルの厚みを計算して注文します
届いたメタルをコンロッドやブロックに組み込み、規定トルクで締めてメタルの厚みを確認して終わりです
しかーし!
今回は本気で組むのでここからです
それぞれのメタルの厚みが出たら場所を判断して組みます
タペット調整の様な感じです
狙ったクリアランスにならなければ、私が狙う範囲に入るまで同じメタルを再注文します
つまりはこう言う事です
メタルの種類はZRXは3種類でした
メタルの製品誤差が子メタルで5/1000、親メタルで4/1000あります
狙ったクリアランスになる為に何個も注文して欲しい数値のメタルに当たるまで繰り返しました (ここは大事な所なので厳しく)
きちんとしたクリアランスで揃える事でエンジンがスムーズに回ると言うのは誰もが認識してると思います
これは私の持論ですが、親メタルはスムーズに回す為、子メタルは対ブローの為にクリアランスを私は追求します
ピストンクリアランスなどは使うピストンやブロックの材質によって変えますし、タペットクリアランスはメーカー指定の基準値から私の狙うクリアランスは外れています
チューナーによってノウハウが有ります
メタル合わせが終わってWPC+ハイパーモリショット加工に出し、無事に仕上がってきました
今回はピストン、ピストンリング、ピストンピン、親メタル、子メタルを加工に出しました
ちなみにハイパーモリショットとはモリブデン加工よりもフリクションが少ない高性能な物です