ビックバルブ化でフルチューン
エピソード37
令和4年4月
ZRX680の今までの仕様はフルチューンでは有りません
まだまだ、余地を残したチューンだからです
今回、バルブのオーバーサイズ化でフルチューンとようやく呼べるようになると思います
(あくまで個人の感想です)
一度は取り止めたビックバルブですが、フルチューンと言う称号欲しさと更なる馬力アップの為に踏み切ります
流用するバルブはZZR600のE型の物です
バルブガイドの品番がZRX400と同じなのでステム径は同じです
更にコッターピンも品番が同じなので加工なしでいけます
IN側バルブの傘径の問題をもう一度、検証します
INバルブを見て見るとノーマルでバルブ径が23mmでバルブ間が3mmです
ZZR600のバルブ径は26mmなので、端は1.5mmずつ広がるのでクリアランスは0です
なのでバルブ間を2mmにする為に径を2mm小さく加工するとバルブ径は24mmです
ネットの拾い画ですが見て下さい
L型やA型などのフルチューンのバルブ間のクリアランスは凄いです
バルブ間のシートリングはペラペラです
しかも2バルブなので1つは熱を持つEXバルブです
ここまでやろうと思えばできますが、街乗りのバイクでは怖いです
ブローする→転倒→死にかねません
シート捲れしないようにマージンを見てバルブ径を24mmにすると今のノーマルバルブ外当たりと比べると0.5mm程の拡大です
費用対効果を考え、やはりINバルブはノーマルでEXバルブだけをオーバーサイズにする事にします
EXバルブはシートリングの入れ替えだけでバルブは加工しなくても入ります
元々、最初にZRXのヘッドを見た時にバランスの悪いバルブ径だなと思いました
INバルブ23mmに対してEXバルブは18.5mmしか有りません
私はIN側23mmに対してEX側はストロークとの関係も有りますが、大体20mm前後だと思います
なのでEX側だけのオーバーサイズは有りだと思います
しかし、ZZR600のEXバルブ径は3.5mmのオーバーサイズで22mmです
INバルブからすれば大きすぎます
IN側はバルブの当たりを外当たりにして、当たり面までバルブシートを削って拡大してますが、EX側はバルブシートには手を加えず奥の60度面を残せば、片側1mmなら何とかなると思います
早速、内燃機屋にヘッドとEXバルブを送って加工の依頼をしました
もちろんシートリングはベリリウムでです
しかし、この時に依頼した内燃機屋が選択ミスだった事に気付くのはかなりの日が経ってからです