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ポート加工 それぞれの流儀

エピソード13

令和3年2月

いよいよポートの加工に入りますが、全て私の流儀です
先月にポート加工の方向性を決めて荒削りしたヘッドを仕上げて行きます

私はエンジンチューンの中でも時間と手間が掛かるポート研磨が1番きらいな作業です
こんな小さなポートを削るのは4AGの5ポート以来です

スロート部分の治具

治具はIN側、EX側で2枚ずつ作りました

ヘッドのマニ側は測って4つ揃えてけがきます
スロート部分とポートが2つに分かれた部分は治具をあてながら削りますが、8つのポート形状は全て違うので、そこは私のセンスが頼りです

チューナーによって、メタルやピストンのクリアランス等、色々なノウハウや流儀が有ると思います
私のポート加工の流儀はインテーク側はわざとザラザラ面を残し、エキゾースト側は鏡面にします

EX側荒削り
EX側仕上げ途中
IN側荒削り
IN側仕上げ途中

今回はバルブガイドを入れ替え予定なので無視してガイドも削ってます
ガイド再利用なら内燃機屋でガイドを凹ませてもらってから削って仕上がってからガイドを戻します
普通はバルブガイドがポート内に突き出し、まわりに肉が盛ってあるので、そこの流れの処理が腕の見せ所なんですがZRXはガイドが少し出てるだけでガイド回りの肉盛りも有りません

形状はEX側はなるべくスムーズに抜ける形でIN側は4バルブと2バルブでは考え方を変えて混合気の流れをイメージして決めます

今回は毎日2時間程度で1週間ぐらいかかりました

ヘッドが終わったのでインシュレーターとスピゴットの加工です
インシュレーターを取り付けて段差をとってからポートと同じ様に横方向に線キズを入れていきます
スピゴットは合いマークを付けて同じ位置に来るか確認してからインシュレーターに付けて同じ様に加工です

スピゴットとインシュレーター内にも綺麗にラインが入りました

バルブガイドを入れ替えて仕上がりました

EX側
IN側

本当はこんなインマニにしたかったんですが、国内ではやってくれる所を見つけられませんでした

はぁ〜
美しい!惚れ惚れします
もちろん機械加工です

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