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ZRX680用ヘッドガスケット
エピソード14
令和3年3月
ZRX680はほぼ流用パーツで組んでます
主要なパーツは
ピストン ZX636
ピストンピン ZX636
コンロッド ZZR600
クランク ZZR600
カム ZZR600
クラッチハウジング ZZR600
オイルポンプギア ZZR600
ぐらいです
あれっ?ヘッドガスケットは何を使ってるの?
と、ちょっと知ってる人は疑問に思うはずです
実際に良く聞かれます
使用しているヘッドガスケットはZZR600の加工品です
ZX636ピストンは68mm
ZZR600ピストンは66mm
差は2mmですが、1mm カットで両側で2mm差になります
この1mmを落とすのに色々と試行錯誤しました。まずワイヤーカットしてもらおうと持ち込んだらガスケット表面にコーティングしてあるから電気を通さないので無理
次は型を作ってもらいプレスで打ち抜きです
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ハトメを取ってからプレスで抜こうとしても中々、上手くいかないらしく、型の作り変えや方法を変えてやってもらいましたがダメでした
最後は自分の手による加工に挑戦です
リューターで削って見ようと思い、木の板で治具を作って削ったら上手くいくではありませんか
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137449132/picture_pc_2af180d40adf4bc809a495ac740ac04d.jpg?width=1200)
簡単な1mmガイド付きのけがき棒を作り
ガスケットの表裏に、けがき線を入れフラップホイールで削って行きます
材質が適度に柔らかいので、バルブシートの当たり面ギリギリまで広げたポート研磨より遥かに楽に出来ました
治具の穴が何ヶ所か開いているのは気筒によってヘッドボルトの位置が違うので1つの治具で賄えるようにです
削り終えたらハトメを外し1000番で軽く面取りをして洗浄して完成です
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137460252/picture_pc_0a8f505ec6b4d1efe97045177c2aaf2f.jpg?width=1200)
今はヘッドガスケットといえばメタルです
昔、メタルのヘッドガスケットが登場した時は再利用可能で枚数により圧縮比調整可能と言う謳い文句だったので驚いた記憶があります
私は怖くて再利用した事がありませんが...
近い将来ZZR600のヘッドガスケットが出なくなり再利用しなければならない時が来てもいいように私は在庫を充分に持ち、尚且つ使用後の物も置いておくようにしています
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