ZRX680ウェットライナー 製作
エピソード40
令和5年8月〜令和6年4月
あらかじめノーマルシリンダーにガンコートしていた物を加工していきます
8月上旬
まずはスリーブを抜いてアルミのジャケット部分を潔く削り落とします
次にクランクケース上面を面研です
間に水を堰き止める為の5mmのベースプレートを入れるので、それを確保する為です
もちろんシリンダーの上下面も落とします
8月下旬
次に上がって来たのがベースプレートのガスケットです
型を作ってもらい打ち抜きです
型代は高いけど次からは安いです
チェーンラインへの水を止める為に赤丸部分が必要でした
次は水を堰き止める為のベースプレートとライナーを2コ1で固定する為のプレートが出来ました
12月
ライナーが完成です
年が開けて令和6年3月
ライナーを2コ1で溶接する治具が完成です
正確に固定して溶接の熱で歪を防ぐ為のしっかりした治具が必要です
内面は溶接が終わりシリンダーに固定した後でボーリングし上面も修正面研するので大丈夫です
ただシリンダーとのクリアランスが熱の歪で狂うのを防がなくてはなりません
4月
溶接が上手くいき、難関のシリンダーへの嵌め込みが成功しました!
ここのクリアランスが1番心配でしたが難無くクリアしました
ここまで一気に簡単に書きましたが、結構大変な工程でした
一度にまとめて加工に出せないので、一つの加工が終わって、帰って来てから次の工程に行く前に検証し、仕様の変更による図面の引き直し、更に加工に出すの繰り返しです
その都度、内燃機屋の順番待ちですから9ヶ月も掛かった訳です
どこかの内燃機屋と違ってサボってた訳ではありません(笑)
各図面はエピソード36に有ります
出し惜しみはしません
私を追っかけて680に挑戦する人はもう少し待って下さい
現在進行形でやってますから、まだチャレンジが成功した訳では有りません
しかし、必ず完成させますから期待して待って下さい
次はボーリングしてから仮組みです
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