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バルブの動きをスムーズに

エピソード42

令和6年7月

前回はやらなかったバルブの動く抵抗を軽減する為、まずはバルブスプリングのスプリングレートの計測です
ヤフオクで入手した中古スプリングで自由長が短い(へたった)物を除き、50個程ハナシマレーシングに送って測定してもらいました

ちゃんと色分けして花島さんが送ってくれました

ZZR600の308° 292°のハイカムで回すと言ってもZRX400で13000回転回すのですから11000回転ではサージングはおきた事がありません
ですから抵抗を少なくする為になるべくレートの低いスプリングを入れるべきです

ハイカムを組んだら強化バルブスプリングを入れなければならないのはバルブが踊るからでサージングしなければノーマルの方が抵抗は少ないので変えない方が良いです

昔、自分が商売でやってた頃、お客さんのエンジンでバルブスプリングのレートを揃えた事は有りません
唯一、やったのは自分の4AGで、当時はN2用の部品しか出てなかったので、6mmロングコンロッドにショートピンヘッド2本リングピストンを組んで304°288°で1万1千回すエンジンを組んだ時だけです
つまり、やらないよりは確実にやった方が良いけど、莫大な効果は期待できない+αの物ですがチューニングとはそう言う積み重ねと思っています


次はバルブリフターです
リフターとヘッドの当たりを見ると、メインで当たってる部分は真ん中なので下の部分をカットしてやろうと思いました

当たりは真ん中

これには大分悩みました
狙いはリフターの軽量化と摩擦抵抗の軽減です
しかし、怖いのはリフターの首振りによってリフター下部による齧りと当たり面減少による面圧の上昇です

ノーマルはマージンを見て設計されているはず?
しかし、必要だからその長さ?
堂々巡りです(笑)
結局、費用対効果を考え今回はWPCとハイパーモリショット加工だけにしました

段々とフルチューンに相応しい仕様になってきました

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