三鷹歌農書　２２０１－２２２０（Loire, Cognac, Fronsac)

シャワー浴び裸のままでジャガイモもキュウリも野菜（レギュム）売り場に売らる （番外編Loire, France 20240904) 三鷹歌農書（二二○一）

外見か中身かトマト包装に金かけすぎてをらぬかわれは
（番外編Loire, France 20240904) 三鷹歌農書（二二○二）

ロワールの山羊チーズ（シェーブル）たちを引き連れて古樹のシノンがわが身にあそぶ
（番外編Loire, France 20240904) 三鷹歌農書（二二○三）

アポローネ・オー・フレールは花びらにまみれ薔薇ジュレ秘むるシェーブル
（番外編Loire, France 20240904) 三鷹歌農書（二二○四）

シイタケではなくて無花果だつたのかとわが子蜜煮を問ふ朝食（プチデジュネ）
（番外編Loire, France 20240905)  三鷹歌農書（二二○五）

コニャックの蔵に積まるる樽のごとわれに有らんか歌の抽斗
（番外編Cognac, France 20240905）三鷹歌農書（二二○六）

蒸留窯（ショディエール）からcol de cygne（白鳥の首）を昇り蛇状冷却管（セルペンタン）を落ちコニャックに
（番外編Cognac, France 20240905）三鷹歌農書（二二○七）

焼酎でいへば初（はな）垂れコニャックの葡萄酒の頭（テット・ド・ヴァン）がわが鼻試す
（番外編Cognac, France 20240905）
三鷹歌農書（二二○八）

コニャックのテイスティングの前にまづコロンバールのムスーを口に
（番外編Cognac, France 20240905） #三鷹歌農書 （二二○九）

古酒（ふるざけ）のピノ・デ・シャラント洋梨に胡桃も秋の果樹園（ヴェルジェ）を喉に
（番外編Cognac, France 20240905）三鷹歌農書（二二一○）

上連雀と下連雀みたいなものだよとグランド・シャンパーニュとプチット・シャンパーニュを説く
（番外編Cognac, France 20240905）三鷹歌農書（二二一一）

ウィスキー風にドライにして売ると地元スーパー向けのコニャック
（番外編Cognac, France 20240905）三鷹歌農書（二二一二）

コニャックの年ごとの壜透きとほる錆色やがて琥珀へとに
（番外編Cognac, France 20240905）三鷹歌農書（二二一三）

くねりつつ丘の上へとコニャックのグランド・シャンパーニュの白き道
（番外編Cognac, France 20240905）三鷹歌農書（二二一四）

ヒトの意志の蔦地を覆ひ石だらけの土地をブドウの畝どこまでも
（番外編Cognac, France 20240905）三鷹歌農書（二二一五）

ウニブラン実れる房の連なりて星団果てしなく続く畝
（番外編Cognac, France 20240905）三鷹歌農書（二二一六）

一夏の陽を吸ひ尽くしうなだるる向日葵の野に紛れ込みたし
（番外編Cognac, France 20240905）三鷹歌農書（二二一七）

苔むせるメルローの樹の力強き数ふるほどもなき房の数
（番外編Fronsac, France 20240905）三鷹歌農書（二二一八）

弾けゆく胞子　瓶詰めさるる日の息を吸ひこむタンクのワイン
（番外編Fronsac, France 20240906）三鷹歌農書（二二一九）

ふらり来てフロンサックの壜詰めに加はる旅のひと日となりぬ
（番外編Fronsac, France 20240906）三鷹歌農書（二二二○）