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28歳、会社を辞めて10ヶ月。自分らしい働き方がやっと見えてきた

いつもより内省強めでトコトコ(双子の姉・京大卒)がお送りします▼

今年1月、コンサルティング会社をたったの7ヶ月で退職した。
後のことは何も考えていなかったが、とにかく「いい大学に入ってエリートサラリーマンになる」というレールから降りたかった。

人間関係がうまくいかない、自我が強すぎてクライアントワークができない、気遣いが足りないと怒られる、椅子に15分も座っていられないーー

社会人3年の間に3社辞めたことで、さすがに会社員という働き方に諦めがついた。

さて、これからどうやって生きよう?
そんな答えの見えない霧の中で、必死にもがく生活が始まった。

今年1年の間にいろんな事業やアルバイトをやってみた結果「自分に合う働き方」への解像度が上がった。最近やっと光の筋が見え始めたので、それについて記録してみる。
キャリアに悩んでいる方、会社を辞めたい方、フリーランスになりたい方、副業したい方の参考になると思う。


個人事業についての考察

会社を辞めたので、自分の力で稼いでいかなければならない。
最初から個人事業で稼いでいくのは無理なので、アルバイトと並行しながらいくつかの事業をやってみた。アルバイトについては次章に書いている。

人との協働がうまくいかない性質上、1人で完結する仕事か、自分で創出するタイプの仕事がいい。自分ができそうなビジネスを片っ端からやってみた。

ブログ運営

「そういえば私は京大卒で、双子の妹は東大卒だったよな」と忘れていたことを思い出し、この双子noteを始めた。

収益化を考えずに始めたが、有料noteを買ってくださったりサポートをくださる方のおかげで、夕飯がちょっとリッチになるくらいはお金をいただいた。(ありがとうございます…!)

しかし、これだけでは生計は立てられないので、稼ぐことを目的にしたブログを2つ立ち上げてみた。

ワードプレスで一から作るタイプのブログには、比較的高単価のアフィリエイト広告を貼っている。売上の合計は10万円に届かないくらい。

ブログを始めて3ヶ月の成績としては悪くないが、食べていけるレベルにはなっていないので「継続することが大事」と肝に命じて続けていく。BGMで乃木坂46をガンガン流しながら頑張ろうと思う。

WEBページ制作

会社員を辞めてから最初にやったのが、知人のWEBページ制作だ。

知人との打ち合わせは大いに盛り上がり、楽しく仕事をさせていただいたのだが、あまりに私の自我は強すぎた。相手の意見よりの自分の好みを優先したくなってしまう。ひょっこり出てくる自分をモグラ叩きするのが大変だった。

クライアントワークは向いていないと痛感した。
このビジネスは1回ポッキリで終えた。

庭仕事

大学時代にチェーンソーで木を切っていたくらいなので、庭仕事はお手のもの。知人宅の雑草を抜いたり木を切ったりしていた。

この仕事は「天職だ」と感じるほど楽しいけど、あまり発展性がない。付加価値をつけようにも「大学で学んだ森林科学の知識を披露するとか…?」などという寂しいアイデアしか出てこなかった。庭仕事は趣味として続けていこうと思う。
京都で庭仕事をしてほしい方がいらっしゃったら、ぜひご連絡ください。

以下は今年中に手がけようとしている事業だ。

オンライン海外出稼ぎ

海外のクラウドソーシングサイトで仕事を請け負っている。1社は最終テストの結果待ち、もう1社は実際に仕事を始めている。

海外の仕事は日本の時給の2倍以上だ。英語がビジネスレベルで使える必要はあるけれど、多くの人に可能性がある仕事だと思う。これからどう発展していくのか、とてもワクワクしている。

Youtube

「これからはYoutubeの時代だ」と思わせる出来事があった。

この前、会社から依頼されて「孫サービス業」のバイトをしていた。具体的には、年配の方のお宅にお邪魔してWi-Fiを繋いだり、家電を組み立てたり、パソコンのセットアップをしたりする、たまに実家に帰省した孫が手伝いそうな業務だ。

そこで依頼されたのが「TVをWi-Fiに繋いでYoutubeを見られるようにしてほしい」。話を伺うと、テレビでYoutubeを見るのが習慣になっているとのこと。

そういうば、数ヶ月前まで居候していたお宅でもテレビでYoutubeを見ていた。Youtubeは60代以上の客層もきっちりと取ってきている。今後もお茶の間のテレビと同じくらいの実権を握るかもしれない。

というわけでYoutubeをやろうとしているのだが、今まで何度も録画しては挫折している。動画を撮影するのはどうも苦手なので、次のようにやり方を変えてみる

・原稿を書いてAIナレーションに読ませる
・パソコン内で動画を作れるもの(アニメーションなど)

ネタは決まっている。まずは最初の動画をアップできたら自分に💮をあげたいと思う。

料理事業

実家が飲食店を営んでいる。その影響で舌が異様に肥えており、自分で料理するのも好きだ。食べ物が好きすぎて1社目は食品メーカーに入ったし、蔵書の7割は食べ物に関する本だ。
これをビジネスに活かせないかと思っている。

最近のブームはプラッター(platter)。プラッターとはカッティングボードの上に食べ物を並べたのもので、海外ではボーズ(boards)とも呼ばれる。ニュージーランド放浪で出会ってからずっと作りたいと思っていた。

カッティングボードを自作したので、ウキウキとプラッターの作成に取りかかっている。

自分のキャリアとして、料理人になることは何度も考えた。しかし、

●人に手料理を食べさせるのが好きでない
 ∟食中毒を起こさないか心配になり、自分の胃が痛くなる
 ∟味付けへの反省会が延々に開催されて自分が楽しくない

●分量を均等に配分するのが好きではない
 ∟はかりを使うのが苦手
 ∟足し算や引き算が苦手

●普通の人は温かいうちに食べたいと思うが、私はそう思わない
 ∟食べごろを過ぎた冷えた料理が好き。冷えたフライドポテト大好き

という料理人には重大な欠陥があることに気づいてしまった。「料理が好き」という漠然とした「好き」から解像度が上がってきた。

それでも料理や食べ物への愛は溢れている。料理は趣味の範囲内で楽しむかぁ…と観念している自分もいるのですが、何かいいビジネスアイデアがあったらご教示ください🙏

アルバイトについての考察

居酒屋

大学時代からお世話になっている居酒屋だ。実家と似たビジネス形態、家族構成ということもあり親近感を抱いている。なんとバイト・正社員を含めてここが一番長く勤めている職場だ。

社員さんもこんな変な私を面白がってくれる人たちで、やっぱり職場で一番大事なのは人間関係だよなと実感している。

それなりに高い時給をいただいていて、自転車でサッと行ける距離にあるため、変に他のバイトをするよりもよっぽど稼げる。業務が体に染み付いているので、脳のリソースを割かなくても体が動く。

さらに、ここでバイトするとなぜだか新しい1日が始まった気分になり、バイト前にどんなに疲れていても元気を取り戻すのだ。仕事終わりにはエネルギーが満タンになる。

「このバイトに入ると気分がリフレッシュしませんか?」
大学時代にそう先輩バイトに聞いてみたら「そんなことないで」とクールな関西弁で却下された。全員に当てはまるわけではないらしい。

いつもありがとうございます。これからもお世話になります。

工務店

知り合いの工務店で働いている。
人間関係がごく限られていること、私の生態を面白がってくれること、社長とダイレクトに話せることが功を奏して続いている。
私もここの社長や社員さんのように、懐の広い人間になりたい。

イベントバイト

長期的な人間関係が苦手ならば、短期バイトならいけるのではと思って、3ヶ月ほどイベントバイトをしてみた。最低時給で丸1日入ることが多いので1日1万円くらい。

やってみた感想は「イベントバイトに入るくらいなら、居酒屋や工務店のバイトに入った効率がいい」だ。
イベント会場に行くために移動しなければいけないし、イベントによってはテンションを上げたり声を出さなくてはいけなくて、落ち着き払っている私にはしんどい。

しかも決定的だったのが、イベントバイト内で人間関係が固定化していることだ。
最初入った時は全員はじめましてだと思っていたが、だんだんとメンバーが同じであることに気づいてきた。

私の人当たり良さは、短期的な人間関係においてのみ有効だ。しかも、私が空気を読めないことがだんだんと気付かれている気がする。
そんな雰囲気を感じとる能力があるなら、空気も読めよ!と突っ込まれそうだけど、これは私の脳機能の問題だからどうしようもできない。

英語が話せると言った記憶はないのに、高単価の英語案件が個別で回ってくるようになった。しかし多分イベントバイトには入らない。

とある接客バイト

こちらのバイトについては有料記事には詳しく書いている。

接客をしようにも、私は初対面の人と会話を続けるのが苦手だ。笑顔を振り撒くのも向いていない。ここはさりげなくフェードアウトする予定。

<今年やってみたが続かなかったバイト・面接に行ったバイト>

古道具

古物商の経験を活かして古道具屋で働いていたが、店長とソリが合わずに1ヶ月でさようならになった。オーナーとはすごく気が合っていたのに残念。
やっぱり働く上では、人との相性の良さが大事だと思った。

ここがダメなら他の古道具屋で働こうと思って何社か応募してみた。しかしそもそも求人を募集していないと断られたり、面接で落ちたりした。

古物商で稼いでいた身としては、その通りだと思った。商売の経験があるなら自分でやればいい。会社員以上に稼げることはわかっている。

それでも今はやる気が布団にもぐっていて出てこない。もしかしたら冬眠中なのかもしれない。
古道具は寝かせれば寝かせるほど価値が上がるので、遅くなっても問題はない。このビジネスはステイさせておこうと思う。

製造業

「人間関係が苦手なら、口を開かない仕事がいいのかもしれない」
そう思って、食品製造の面接に赴いた。

しかし、業務の説明が始まると気分が悪くなった。ルールが3つ以上ある。清潔な身なりをしなさい、サンダルは禁止、髪の毛は縛りなさい、アクセサリーは禁止…

そんなこと言われなくてもわかっている。私はルールが嫌いだ。ルールは破るものだと思っている。

履歴書を見た面接官からは「もっと1つの仕事を続けようね」と諭された。なんで初対面の人にそんなことを言われなきゃいけないんだろう。私だって、続けられるなら続けたい。
面接が終わった次の日に、こちらからお祈りメールを送信した。

カフェ

本が好きなのでブックカフェに応募した。

履歴書を見るなりオーナーの顔が歪んだ。京大卒なんですね、コンサルもやっていたんですね、すごいですね、という言葉しかない。
顔からは、明らかに拒否反応をマスキングしている時に特有の、筋肉の引きつりが感じられた。

これ以上話しても仕方ないと思ったのか、「カフェ経験者の方から多数応募をいただいているんです」という断る時の常套文句が出た。

私は問いたい。どこで最初の経験を積めばいいんだ。
私が会社を作ったら、未経験大歓迎の求人を出したいと思っている。誰でも最初は1年生なんだから。

紅茶専門店

イギリスから帰ってから紅茶愛が溢れていたので応募してみた。
ネットから履歴書を送ったが、面接の連絡は来なかった。

先日、お店に行って紅茶を買って帰ってきた。相変わらず美味しい。このお店は1ファンとして応援しようと思う。

スーパーの惣菜調理

近所のスーパーで惣菜調理のバイトを募集していたので、面接に行ってみた。大学時代にスーパーの鮮魚部でバイトをしていたし、料理も好きなのでここはいけるかもと思った。

ここでも履歴書を見るなり説教が始まった。短期離職についてネチネチと突っついてくる。この人はきっと、人生の遠回りを経験したことがないんだろうなぁ。

若者のやり直しを応援しようという気持ちがない時点で、私的には付き合いたいと思わない。人生はいつからでもやり直せる、私はそう信じているので過去で判断する人は苦手だ。

⚪︎日までには合否にかかわらず連絡しますね、そう言っていたのに一向に連絡がない。こんな適当なビジネスマンはイヤだ。

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「なんでこんなに面接で落ちるんだろうね」

とあるカフェの昼下がり。友人に相談したら「古道具屋とかカフェにとってはさ、京大卒であることがオーバースペックなんじゃない?」と言われた。

「トコトコの人格に問題があるんじゃない?」と言われるよりも正直ショックだった。
私だって、大学進学で京都に来られたことは人生の転機だったと思うけど、アーティストの私には京大理系は重すぎる。自分が「理系」という呪縛にどれだけ縛られてきたことか…

ただ、そう凹んでもいられないので、自分を面白がってくれる人を探そうと思う。
こんな私でも働かせてくれるバイト先はあるし、個人事業ではそれなりにうまくいきそうだ。これからも模索する道は続く。

マルチポテンシャライトを活かす

さて、ここまで読んでくださってきた方の中には、「なんでこんなにチャレンジすることができるんだろう」と疑問を抱いた方もいるかもしれない。

それは、私はマルチポテンシャライトだからだ。マルチポテンシャライトについては下記の記事に詳しく書いている。

マルチポテンシャライトの本では働き方を4つに分類している。

私は「スラッシュ・アプローチ」という、複数の仕事を同時にこなすのが自分に合っていると感じている。そのため、現在の個人事業とバイトを何個もこなすスタイルが心地よい。1つの仕事に縛られていた会社員時代よりも幸せだ。

ちなみに3年の間に3社辞めた経緯については、こちらのnoteに詳しく書いています。一週間以上かけて赤裸々に綴っている大作です。ぜひご覧ください。
難航した就職活動の部分は無料で公開しています。

これからも挑戦の様子を発信していきますので、今後ともよろしくお願いいたします🐼
ちなみに来年の1/19の文学フリマ京都に出店しますので、お時間のある方はお立ち寄りください。WEBカタログが出たらURL貼りますね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(この記事は執筆トコトコでお送りしました)


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