ソラマメを育てよう②播種
(2022年10月14日)
苗立てで鳥獣対策、そして経済的
ソラマメの天敵第一号、それはカラスなどの鳥。畑に直接種を植える方法もあるのだが、防鳥対策で網を張らなければ、鳥たちの格好の標的となってしまう。獣たちにも狙われる。ご丁寧に、畑に豆を置いているのだから、鳥にとってはエサを与えてくれたようなものだ。
加えて、ソラマメの種は結構、高価。直播の場合、一つの穴に3粒程度まき、成長してくると、元気のよい1本を残して、ほかの2本は取り除く。ということは、育てる本数の3倍の種が必要となる。かつては前年産から、種を採取していたから、種は多く手に入っていたが、やはり、自家採種では実の付き方が少なかった。
「三連」と「陵西一寸」
ということで、私は昨年から自宅でポット苗を立てることにしている。植え替えの手間はかかるが、水の管理、鳥獣対策も容易。8割以上は苗として育成できるから経済的なのだ。購入した種は「三連」と「陵西一寸」。比較のため、昨年、自家採種した「陵西一寸」も植えてみよう。
10月10日、体育の日。まずは、苗床づくり。ポットに先日作ったもみ殻燻炭を敷き、その上に育苗培土を入れる。真砂土、バーク堆肥、ピートモス、少量の化成肥料と苦土石灰を混ぜ合わせたものだ。実は翌日、農業大学校でソラマメの種まき実習があった。もみ殻燻炭も育苗培土に混ぜ合わせていた。どっちがいいのか、1カ月後には結果がわかるかな。
「撒く」のではなく「挿す」
さて、土を入れたポットに種をまいていく。「撒く」というより、挿していく感じ。おはぐろ部分を下にして、種の7割程度を培土に埋め、3割は出しておく。土に埋めてしまうと、水分を吸収しすぎて、腐ってしまう。コンテナにポットを並べてみると約300個。8割育てば、3aの田んぼでちょうどいい本数だ。
家であっても鳥獣対策は必須。鳥はどこからでも現れる。コンテナに入れたポットの上には寒冷紗をかけて、鳥からの攻撃から防御する。水は、土が乾いたらやる程度。多湿は種を腐らせてしまう。また、苗をあまり大きく育ててしまうと、冬の寒さの悪影響を受けやすくなる。ほどほどの大きさに育てるのが肝要らしい。
育苗期間は約1カ月。この間に、土づくりをした田んぼにマルチを張り、植え付けの準備をしておこう! 目標は11月上旬です。
(あぐりげんき通信)