あぐりげんき | 農業& writer

「農業で地域を元気にしたい!」と2021年から農業の勉強と実践をスタート。 目標は、環境、経営、故郷が未来に向けて「持続可能」となる農業の確立。そんな大それた目標を掲げつつ、新鮮で、おいしくて、安心して食べられる野菜や果物を生産し、消費者の方々にお届けしようと思っています。#農業

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「農業で地域を元気にしたい!」と2021年から農業の勉強と実践をスタート。 目標は、環境、経営、故郷が未来に向けて「持続可能」となる農業の確立。そんな大それた目標を掲げつつ、新鮮で、おいしくて、安心して食べられる野菜や果物を生産し、消費者の方々にお届けしようと思っています。#農業

マガジン

  • ためになる栽培技術集

    noteには、農業の専門知識を持ったクリエーターさんが発信してくれた記事がたくさんあります。その栽培技術を参考にしたいとマガジンにまとめました。このマガジンが、農業を始める方の参考になれば、うれしいです。

  • 農業とお金の話

    農業を「業」として成り立たせ、持続性を持たせるためには、やはり、収入、支出、儲けなどのお金の話は大事。農業とお金に関することを不定期に書きます。

  • 4年目のそら豆栽培備忘録

    シリーズ「4年目のそら豆栽培備忘録」(全6回)は、あぐりげんきで実践した栽培方法を備忘録的に書き記したものです。具体的な商品名や栽培方法が出てきます。そら豆栽培に取り組もうとしている方には読んでいただきたいのですが、広く知ってもらうための記事ではありませんので、有料記事とさせていただきます。

  • 作った野菜で料理&保存食

    作った野菜を使った料理や、保存食の記事をまとめました。

最近の記事

ソラマメ育苗、5年目の慢心 それでも足掻き続ける

10年ほど前まで、「タイラバ」と呼ばれる釣りにはまっていた。おもり、ネクタイ、スカート、釣り針の4つのパーツで構成する仕掛け「タイラバ」を使う。ルーツは日本の伝統漁具だそう。近年は、それぞれのパーツの形状や材質が進化し、愛好家が飛躍的に増えている。 奥が深い「タイラバ」 主に船釣り。垂直にタイラバを落とし、着底したら等速で巻き上げる「バーチカル」、仕掛けを遠くに投げ込み、底を取りながら斜めに引いてくる「キャスティング」。それぞれに適したロッドとリールがあり、底までの水深、

    • 実は重要、「中耕と土寄せ」 整然と並ぶ野菜は美しい

      午前5時55分、目覚ましが鳴り始める。「ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ」。外は暗い。体が起きてくれない。条件反射で目覚まし時計の頭を叩く。また、5分後に鳴りだす。それを繰り返し、6時半ごろ、ゴソゴソとベッドを後にする。作業着に着替え、外に出る。やっと東の空が白み始めている。 平日の農作業 朝の1時間半 立冬を過ぎ、日没も早くなった。午後5時には薄暗い。平日の農作業は、出勤前の1時間半に限られる。まずは、スマホでハラペーニョの注文が入っていないかをチェック。注文があれば、収穫

      • 「害虫」にこんな活用法があったか! 暑い秋に悩まされた食害

        早生温州ミカンの収穫手伝いを終え、依頼主の83歳になる伯母の小店で一休みしていた。「リポDでも飲むけ?」。喉が渇いているなら「オロナミンC」、疲れているようなら「リポD」を出してくれる気遣いが嬉しい。 腰を下ろして一服していると、満面の笑みを湛えながら、伯母がリポDと一緒に小瓶を持ってきた。小瓶には、小さく切ったブロッコリーの花蕾が二つ。 「これ、見て。育てよんよ」 話の筋が読めない。差し出された小瓶の中を覗き込む。えーっ! ヨトウムシやんかー。「???」がグルグルと駆

        • ブロッコリー栽培 雨のち曇り、そして少し晴れ間

          うまくいかないと、気持ちが沈む。ブロッコリー栽培2年目。昨年よりもうまく育っていると思っていたのに。習慣になった早朝の畑の見回りで、異変に気付いた。頂花蕾がドーム状にならず、平べったくなってしまったものがある。曇天のような気分のまま、もう出社しなければならない時間になった…。 頂花蕾が不整形に 高温が影響か 雨上がり。2日前に比べて、葉っぱがぐんと広がり、頂花蕾が一回り大きくなった。極早生の「夢ひびき」と「シャスター」が収穫時期を迎えた。しかし、シャスターの様子が変だ。頂

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        • ためになる栽培技術集
          10本
        • 農業とお金の話
          3本
        • 4年目のそら豆栽培備忘録
          6本
          ¥300
        • 作った野菜で料理&保存食
          14本

        記事

          季節外れのスイカ 「脳がバグる」

          「今年のスイカは、クレームが多かった」。産直市の店長がぼやいていた。7月下旬に開催された恒例の「スイカまつり」。購入客から「熟れていなかった」との苦情が寄せられたと。「受粉した時に目印をつけ、積算温度で収穫時期を決める」と農業大学校で習った。積算温度の目安は小玉で800~900度、大玉1,000~1,100度。出荷農家は当然、実践したはずなのに…。 長雨と猛暑 蔓が萎びる 昨年に続き、今年も少量の苗と種を購入し、栽培した。だが、早々に出荷はあきらめた。梅雨時期の長雨、その

          季節外れのスイカ 「脳がバグる」

          予報通り、予定通りの農作業に達成感 頑張ったご褒美は格別!

          小さな雨粒が、ポツリポツリと落ちてきた。あと、ひと畝。最後の「葉だいこん」の種を蒔き終えると、雨脚が強まってきた。天気予報通りだ。正午を知らせるサイレン。播種後の水やりは省略し、軽トラに乗り込んだ。 定植準備 金曜日に休みを取ろう! 遡ること5日。セルトレイに播種したブロッコリーとキャベツの苗が、日に日に力強さを増してきた。そろそろ植え時。天気予報とにらめっこ。土曜日に雨が降る。その前に畝立てをして定植準備を。ということで、急遽、金曜日に休みを取ることにした。 木曜日、

          予報通り、予定通りの農作業に達成感 頑張ったご褒美は格別!

          耕作放棄のビニールハウスを再生する! 来春の植え付けを目指して

          やっと、トンネルの出口が見えてきた。幅6m、長さ30mあまりのビニールハウス。4棟のうち2棟で雑草の処理が終わった。屈んでの草引きは、さすがに腰にくる。入口に立ち、最近、紙巻から変えた電子タバコをくわえて一服。水を撒いて土を柔らかくし、耕耘、堆肥投入、畝立て、植え付け…。来春に向けての作業工程が描けるようになってきた。 降ってわいたビニールハウスの耕作 8月のこと。夕方、畑から帰宅すると、近所の専業農家の男性が待っていた。ひとしきり、農作業の話をした後、「4棟あるビニール

          耕作放棄のビニールハウスを再生する! 来春の植え付けを目指して

          農業用ため池の保全・管理 人海戦術では守れなくなる恐れも

          稲刈りが終盤を迎えると、水路から水がなくなった。 稲作中心の配水。仕方がないので、自宅の井戸からタンクに水を汲み、軽トラに乗せて畑に運ぶ。野菜にとっても「命の水」。昨年のように秋に雨が降らない日が続くと、潅水だけでも大仕事になってしまう。 少雨補う農業用ため池 四国山地と中国山地に囲まれ、温暖で雨が少なく、晴れが多い「瀬戸内式気候」。近年は、線状降水帯の発生や巨大台風の襲来で、短時間で多量の降水量を記録したり、猛暑日が連続したり、雨がぱったりと降らなくなったりと、気候が

          農業用ため池の保全・管理 人海戦術では守れなくなる恐れも

          農業振興地域なのに… 苦情でやる気減退の農家も

          稲刈りが終盤を迎えた。10月の秋祭りを前に、自治会の組ごとに分かれ、土手の草を刈り、お堂や石碑周辺、公民館などの公共の場所を清掃する。地域総出で。と言いたいところだが、地域の総人口は増えているのに、参加者が年々、減っているのが気にかかる。 自治会 未加入住民増える 高齢者のみの世帯で作業に出られない。それは、仕方ない。若い人が同居しているのに参加しない。自治会費や定期的な清掃参加を嫌がり、自治会に入らない。そんな世帯が増えてきた。 総務省「自治会等に関する市区町村の取組

          農業振興地域なのに… 苦情でやる気減退の農家も

          「QOW」の向上を目指して 農作業を楽にする方法を考えよう

          朝から妻がぼやいている。今年は夕立がほとんどない。大雨が降ったかと思えば、何日も日照りが続く。「庭の玉竜が枯れかけている」「毎夕の水やりがしんどい」「ホースを持って立っていたら蚊に刺された」。蛇口をひねれば水が出る状態でも、散水は時間もかかるし、手間がかかるのだと。 秋冬野菜 活着まで毎朝潅水 畑に秋冬野菜の苗を植えた。「指定野菜」に加わることになったブロッコリーと、キャベツ。根が活着するまでは特に、水不足は大敵。枯れてしまう。毎朝、水をタンクに汲み、軽トラで運んで、8リ

          「QOW」の向上を目指して 農作業を楽にする方法を考えよう

          「菌活」農業、始めました 未来へ向けて有機栽培への第一歩

          朝の食卓にはヨーグルト「R1」、夕食後は「ヤクルト400w」。「健康オタク」を自認する妻は腸内細菌の善玉菌が大切だと、「腸活」に余念がない。お陰でがん化するリスクがある大腸ポリープを2度切除したが、いたって健康を保っている。 うどんこ病、べと病、菌核病、灰色かび病、紋枯病、かいよう病、黒点病…。農作物はウイルス、細菌、菌類などの微生物によって、さまざまな病気にかかる。対処するには農薬散布しかない、と思っていた。 病気と害虫。同じ場所で、同じように育てても差異が出る。農業を

          「菌活」農業、始めました 未来へ向けて有機栽培への第一歩

          楽しかった夏休み そのしわ寄せが… 台風10号の進路変更で大わらわ

          遠く南東の空に、雨雲が広がっている。ここも、午後3時ごろから降る予報となってはいるが。農作業の手を休め、しばらく空ばかり見ていた。スイートコーンに潅水するかどうか。雨が降ると、降らないとでは、作業内容が大幅に変わる。 残念! 雨が降らずに虹が出た 午後4時、きれいな虹がかかった。「だめだー、降らない」。あきらめて、その日予定していた作業を切り上げ、潅水に取り掛かった。終わったころには、陽も落ちかけていた。 台風の進路変更に焦り スマホで天気予報を調べた。「あれっ? 水

          楽しかった夏休み そのしわ寄せが… 台風10号の進路変更で大わらわ

          20日ぶりの慈雨 ほっと一息

          昨日、スイートコーンの畝間を耕運した。地面はカラッカラッ。土煙が舞い上がる。ここ、20日間、一滴の雨も降らない。このところ、二日に一回の灌水が、ルーティーンになっている。 降りそうで降らない💦 今日もスイートコーンに水やりをせねば。定時にそそくさと退社。駐車場に向かう途中、レーダーナウキャストを見る。雨雲が畑の近くにかかってる。もしや。妻にLINE。「雨降ってる?」。すかさず返信が。「ぜーんぜん」 家まで30分余り。自宅の方向は、なんだか暗く、雨雲がかかっているように見

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          松山城の緊急車両用道路 当初の工法自体に問題が? 土砂災害現場上端

          7月12日早朝、松山城の北東側斜面が崩壊した土砂災害。愛媛県が8月8日、詳細な資料を公表した。7月29日開催の「第1回松山市緑町土砂災害対策技術検討委員会」の資料。ここには、被災概要や、土砂災害の最上部にある松山城緊急車両用道路での松山市の対応に加え、これまで松山市が公表していなかった、道路工事の図面なども入っている 緊急車両用道路の経緯 資料などを基に松山城緊急車両用道路のこれまでの経緯をまとめた。 2014年 松山城本丸防災設備等整備工事(緊急車両用道路) A社が3

          松山城の緊急車両用道路 当初の工法自体に問題が? 土砂災害現場上端

          梅の木を切る! 決断できたのは学びの成果

          梅の木を切ろう。そう決めたはずなのに。心の片隅に「もったいないなあ」との思いが引っかかっていた。1本は40年以上の老木だから仕方ないとして、2本は樹齢10年。これから、良質の梅が実り始めるのだが…。 「もったいない」とこぼす母 「梅の木を伐採する」と母に伝えると、開口一番「もったいないのぉ」とこぼした。予想できた反応だった。自分の心残りをピンポイントで射抜かれた。なぜ、切るのか。説明しているうちに、かえって自分の決意は固まった。 この道でいいのだろうか 母親は、さまざ

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          農地の所有権移転登記、自分でやってみた

          来春、かんきつ苗を植える畑。補助金申請するのに、農地の所有者を自分名義にしておいた方が、何かと手続きがしやすいのでは、と思い立った。 「それなら、自分でやってみよう」 母親の贈与で、所有権移転登記する。司法書士に依頼するのが一般的だが、手続き費用が5万円以上かかるという。うーん、高いなあ。法務局のホームページを見てみると、受贈者(自分)が手続きできると書いてある。なら、自分でやってみよう。 登記申請の方法には、書面申請、オンライン申請の2つがあるという。初めてだし、窓口

          農地の所有権移転登記、自分でやってみた