芋を掘って、芋を植える。そして芋料理
(2022年9月19日)
収穫の秋。と、同時に秋は植え付けの季節。
自宅前の小さな畑一面に、葉を茂らせていたサツマイモ。4月中旬、安納芋とパープルスイートロードの苗をそれぞれ10本、近所の種苗店で購入し、早植えの試験栽培。マルチシートを敷いて、地温を高めるとともに、時折寒さが訪れる春の低温に耐えられるよう、トンネルで保温して育てた。畑に本格的に植えたのは、ゴールデンウイークから6月初旬にかけてなので、早く植えたサツマイモは約半月から1カ月早めの収穫作業に。
「芋づる式」にパープルスイートロード
試し掘りしてみると、大きな芋が顔を出す。マルチをはがし、芋を傷つけないように、横からスコップを差し込む。1株あたり10個くらいの立派なパープルスイートロード。「芋づる式」を絵にかいたよう。安納芋は、少し小ぶり。収穫量はパープルスイートの3分の1程度。
秋じゃが植え付け 「Youtube先生」に教わりながら
時期を同じくして、準備しておいた畑に「秋じゃが」を植え付けた。デジマとニシユタカ。最近は「Youtube先生」に教わってから、植え付けることが多い。親切に教えてくれる農園のチャンネルは、大変ありがたい。
じゃがいもはph5.0~6.0(中性は7.0)の土壌を好む。ほかの作物に比べ酸性寄り。なので、苦土石灰は、ほかの作物に比べて少なめに。多くやりすぎると、表面に斑点が生じる「そうか病」にかかってしまう。実は、これで昨年失敗した。加えて、昨年は、雑草対策でマルチを敷いたのだが、これも良くないという。まだ暑い時期、地温を高めてしまうと、種イモが腐って発芽しない要因になるという。
Youtube先生に教わった通り、マルチはせず、切った種イモの切り口には防腐のため、草木灰をつけておいた。畝に深さ8センチ程度の溝を掘り、種イモを等間隔に置いていく。種イモと種イモの間には、「8-8-8」の肥料を一握りずつ。あとは、土をかけるだけ。昨年よりも、効率がアップした。年末にはおいしい秋じゃがが収穫できることを期待!
品種改良で甘み増した紫芋
さて、収穫したサツマイモ。「採れたてが一番おいしい」というのは、サツマイモには当てはまらない。風通しの良いところに置いて、1~2週間乾かす。これで、甘みが増す。安納芋は糖度が高く、そのまま蒸したので十分おいしい。さて、パープルスイートロードはどうか…。
「紫芋」と言えば、アントシアニンが多く含まれ、ヘルシーだが、「甘くない」「お菓子作りの色付け」程度に思われてきた。ただ、「パープルスイートロードは農研機構によって開発された品種で、2004年11月に登録。果皮は濃赤紫~赤紫色で外観が優れる上、紫芋にしては十分な甘みを持ち合わせています」とのこと。期待が膨らむ。
ビールすすむ サツマイモチップス
一番簡単に食べられる「サツマイモチップス」づくり。2~3ミリ程度に薄切りし、フライパンに多めの食用油を入れてあげ焼きに。本当は、揚げると早いのだけど、最近の物価上昇で、サラダ油が高騰してしまい、春に採れたメ―クイーンとともに、あげ焼きになってしまいました。('◇')ゞ
両面に少し焦げ目がつく程度に焼くと、パリッと感が出てくる。お菓子の「おさつスナック」のような雰囲気。味は…。素朴な甘み。うまい!子供も好きそうな味。塩を少し振ってみると、ビールのおつまみにも。いけるなー、と自画自賛。
畑では、安納芋第二弾とシルクスイート、紅はるかが9月末~10月初めの収穫を待っている。猪に目を付けられないことを祈る日々。
(あぐりげんき通信)
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