(aan,w031,⏩720p👍) 狐と山羊 / THE FOX AND THE GOAT
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✅このお話の教訓は?(ルビ無)
イソップ氏が生きたのは紀元前619年から594年頃となっていますので、その頃はまだ心や思考能力を司るのは『脳』では無くて『心臓や肝臓等の内臓』の方だった筈です。
心が脳にあると最初に唱えたのは、紀元前460年頃のギリシャの医者のヒポクラテスだとの事。同時代の哲学者である ソクラテス や プラトン は、心は『脳』にあると考え、アリストテレスは『心臓』だと提唱(脳は冷却機構だとの事)していたとの事で議論の真っ最中の時期でしたので、どちらにしろまだ『人は脳で考える』と云うのは未確定だった筈なのです。つまり、私の和訳で出ています「脳細胞」というのは恐らく後世の人によって書かれた箇所では無いかと思いつきました。
さて、英語版では主に
"(mc){ (V)Look } (sc){ before you leap }."
『(sc)跳ぶ前に (V)見よ』
という英文で締めくくられています此の寓話は、日本語では『石橋を叩いて渡る』等の様な格言として訳されている様です。
英訳された別の版(レストレンジ版)では次の様にも記されています。
"A wise man will debate everything pro and con before he comes to fix upon any resolution."
"(mc){(S){A wise man} (V){will debate} (O){(pre_aaP)everything (noun){pro and con}}} (sc){before (S2)he (V2)comes (Mv2){to fix upon any resolution}}."
『(S)賢い人は、(sc)解決策を決める前に (O)あらゆる事例の賛否両論を (V)議論します』
先ずは其れが何であれ、決定する前に議論をしましょう、と云う事ですね!
【マークアップの解説】
(mc) 主節 , (sc) 従属節 , (Mv) 節内動詞を修飾する副詞句
(pre_aaP) 直後の名詞(句)を修飾する、前置副詞的目的格(直後の名詞(句)の数量や割合を示す句が副詞的に此の位置に置かれます)
※(句)"pros and cons":「メリットとデメリット、賛否両論」
※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。
■ 英文&翻訳和文(ルビ無)
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THE FOX AND THE GOAT .
A Fox having fallen into a deep well , was detained a prisoner there , as he could find no means of escape .
A Goat , overcome with thirst , came to the same well , and , seeing the Fox , inquired if the water was good .
The Fox , concealing his sad plight under a merry guise , indulged in a lavish praise of the water , saying it was beyond measure excellent , and encouraged him to descend .
The Goat , mindful only of his thirst , thoughtlessly jumped down , when just as he quenched his thirst , the Fox informed him of the difficulty they were both in , and suggested a scheme for their common escape .
“ If , ” said he , “ you will place your fore-feet upon the wall , and bend your head , I will run up your back and escape , and will help you out afterwards . ”
On the Goat readily assenting to this second proposal , the Fox leapt upon his back , and steadying himself with the Goat's horns , reached in safety the mouth of the well , when he immediately made off as fast as he could .
The Goat upbraided him with the breach of his bargain , when he turned round and cried out : “ ~ ”
“ You foolish old fellow If you had as many brains in your head as you have hairs in your beard , you would never have gone down before you had inspected the way up , nor have exposed yourself to dangers from which you had no means of escape . ”
Look before you leap .
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狐と山羊
深い井戸の中に落ちた狐は、拘留された其処の囚人でした、。狐は、一つも逃げ出す方法を見つけられなかったからです。
山羊は、喉の渇きに打ち拉がれながら、同じ井戸にやって来て、そして、狐を見て、其の水は美味しいかと尋ねました。
狐は陽気な素振りの下に自らの酷い窮状を隠して、其の水についての惜しみない称賛を思う存分にしたのです、狐が言うには、其れは計り知れない程に素晴らしい物である、と。なので、山羊が(井戸の底に)降りて来る様にと奨励しました。
山羊は、自分の喉の渇きに注意を奪われ、よく考えもせずに飛び降りたのです。山羊が自分の喉を癒した丁度其の時に、狐は、彼等双方の存亡の危機を山羊に説明し、そして狐と山羊が一緒に抜け出す為の計画を提示しました。
「若し」と、狐は言いました、「貴方(山羊)が其の壁の上に貴方の前足を置いて、貴方の頭を垂れてくれたなら、私(狐)は貴方の背中を駆け上がり、そして抜けだして、その後に貴方を助け出しましょう」と。
山羊が進んでその二つ目の提案に同意した事で、狐は山羊の背中に飛び乗り、そして、山羊の角で彼(狐)自身のバランスを取りながら、安全に井戸の口に達した丁度其の時でした・・・、狐は彼(狐)の有らん限りの脚速で直ちに逃げ去ってしまったのです。
山羊が約束の不履行を彼(狐)に咎めた其の時に、彼(狐)は身を翻して、大声で言ったのです、
「御前(山羊)は愚かな老いぼれ野郎だよ!、もし御前が持っている御前の髭の羊毛程の数の脳(細胞)が、御前の頭の中に有ったなら、御前が帰り道を確かめる前に降りて来るなど決してなかったし、更に言えば、御前が其処から抜け出す方法を持たない侭で危険に御前自身を晒す事もしなかった筈だ」
跳ぶ前に見よ
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✅逐語訳&構文解説はこちら
■ このお話の教訓は?(ルビ有)
イソップ氏が生きたのは紀元前619年から594年頃となっていますので、その頃はまだ心や思考能力を司るのは『脳』では無くて『心臓や肝臓等の内臓』の方だった筈です。
心が脳にあると最初に唱えたのは、紀元前460年頃のギリシャの医者のヒポクラテスだとの事。同時代の哲学者である ソクラテス や プラトン は、心は『脳』にあると考え、アリストテレスは『心臓』だと提唱(脳は冷却機構だとの事)していたとの事で議論の真っ最中の時期でしたので、どちらにしろまだ『人は脳で考える』と云うのは未確定だった筈なのです。つまり、私の和訳で出ています「脳細胞」というのは恐らく後世の人によって書かれた箇所では無いかと思いつきました。
さて、英語版では主に
"(mc){ (V)Look } (sc){ before you leap }."
『(sc)跳ぶ前に (V)見よ』
という英文で締めくくられています此の寓話は、日本語では『石橋を叩いて渡る』等の様な格言として訳されている様です。
英訳された別の版(レストレンジ版)では次の様にも記されています。
"(mc){(S){A wise man} (V){will debate} (O){(pre_aaP)everything (noun){pro and con}}} (sc){before (S2)he (V2)comes (Mv2){to fix upon any resolution}}."
『(S)賢い人は、(sc)解決策を決める前に (O)あらゆる事例の賛否両論を (V)議論します』
先ずは其れが何であれ、決定する前に議論をしましょう、と云う事ですね!
【マークアップの解説】
(mc) 主節 , (sc) 従属節 , (Mv) 節内動詞を修飾する副詞句
(pre_aaP) 直後の名詞(句)を修飾する、前置副詞的目的格(直後の名詞(句)の数量や割合を示す句が副詞的に此の位置に置かれます)
※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。
■ 発音記号付き英文&読み仮名付き和文
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THE FOX AND THE GOAT .
A Fox having fallen into a deep well , was detained a prisoner there , as he could find no means of escape .
A Goat , overcome with thirst , came to the same well , and , seeing the Fox , inquired if the water was good .
The Fox , concealing his sad plight under a merry guise , indulged in a lavish praise of the water , saying it was beyond measure excellent , and encouraged him to descend .
The Goat , mindful only of his thirst , thoughtlessly jumped down , when just as he quenched his thirst , the Fox informed him of the difficulty they were both in , and suggested a scheme for their common escape .
“ If , ” said he , “ you will place your fore-feet upon the wall , and bend your head , I will run up your back and escape , and will help you out afterwards . ”
On the Goat readily assenting to this second proposal , the Fox leapt upon his back , and steadying himself with the Goat's horns , reached in safety the mouth of the well , when he immediately made off as fast as he could .
The Goat upbraided him with the breach of his bargain , when he turned round and cried out : “ ~ ”
“ You foolish old fellow If you had as many brains in your head as you have hairs in your beard , you would never have gone down before you had inspected the way up , nor have exposed yourself to dangers from which you had no means of escape . ”
Look before you leap .
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狐と山羊
深い井戸の中に落ちた狐は、拘留された其処の囚人でした、。狐は、一つも逃げ出す方法を見つけられなかったからです。
山羊は、喉の渇きに打ち拉がれながら、同じ井戸にやって来て、そして、狐を見て、其の水は美味しいかと尋ねました。
狐は陽気な素振りの下に自らの酷い窮状を隠して、其の水についての惜しみない称賛を思う存分にしたのです、狐が言うには、其れは計り知れない程に素晴らしい物である、と。なので、山羊が(井戸の底に)降りて来る様にと奨励しました。
山羊は、自分の喉の渇きに注意を奪われ、よく考えもせずに飛び降りたのです。山羊が自分の喉を癒した丁度其の時に、狐は、彼等双方の存亡の危機を山羊に説明し、そして狐と山羊が一緒に抜け出す為の計画を提示しました。
「若し」と、狐は言いました、「貴方(山羊)が其の壁の上に貴方の前足を置いて、貴方の頭を垂れてくれたなら、私(狐)は貴方の背中を駆け上がり、そして抜けだして、その後に貴方を助け出しましょう」と。
山羊が進んでその二つ目の提案に同意した事で、狐は山羊の背中に飛び乗り、そして、山羊の角で彼(狐)自身のバランスを取りながら、安全に井戸の口に達した丁度其の時でした・・・、狐は彼(狐)の有らん限りの脚速で直ちに逃げ去ってしまったのです。
山羊が約束の不履行を彼(狐)に咎めた其の時に、彼(狐)は身を翻して、大声で言ったのです、
「御前(山羊)は愚かな老いぼれ野郎だよ!、もし御前が持っている御前の髭の羊毛程の数の脳(細胞)が、御前の頭の中に有ったなら、御前が帰り道を確かめる前に降りて来るなど決してなかったし、更に言えば、御前が其処から抜け出す方法を持たない侭で危険に御前自身を晒す事もしなかった筈だ」
跳ぶ前に見よ
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