私が髪の毛を染めた理由
私が髪の毛を染めた理由。
それはいたってシンプルである
『仕事を辞めたから』ただそれだけ。
退職日の次の日に染めた。
大学の時はビビリにビビって
毛先しかブリーチできなかったのに
今回は外側全部しっかりブリーチした。
髪の毛を染めてから2週間経つ。
だいぶ見慣れてきた。
今の髪色はとてもお気に入り。
髪の毛を染めた理由をもっと深掘りすると
仕事を辞めた理由になるけれど
その理由は『無理だと思ったから』
ただそれだけのことである。
何が最たる原因であったかは分からない。
ただキャパオーバーをした日があった。
その時に心のコップも砕け散った。
それを治すことも新しくすることもできず
2ヶ月の月日が経っていた。
自分の状態が良くない実感が
強く存在していたから病院に行った。
【抑うつ状態・適応障害】と診断された。
未だにそれをよく分かっていない。
病院に通う生活・薬を飲む生活を始めてから
今まで気にならなかった些細なことも
心に引っかかるようになった。
仕事を休んでも、何もしても
さして変わらなかった。
ひとつ分かったのは
職場復帰をしたいかと聞かれても
首を縦に振る気持ちが無かったということ。
最初は焦っていたし、悔しかった。
しかし、次第にそれらが薄れていった。
あそこで頑張りたいとも、頑張れるとも
心の底から思えなくなっていた。
だから、1ヶ月の長期欠勤が終わる1週間前に
『辞めます』と伝えた。
それを言うのに3回は深呼吸をしたし
声も震えていたと思う。
ただ、跡形もなく消えた炎を
湿った所にもう一度灯すのは難しい。
し、自分のことを大事にして良いのであれば
私にとってそれはつまり彼処から離れることだった。
ずっと隠していたことを紙に書いた。
それを渡して、私は家に帰った。
それで私を苦しめた齟齬が小さくなったかは
知らないし、知る由もない。
紙に全て書いたわけではない。
書くと傷つけるかもしれなかったからだ。
そうなるのは本意ではない。
ただの私の我儘だけを書いた。
善人であろうと思ったが、悪人でいた方が
合っていると思った。もう会わないから。
私のことを踏み台にしていってほしい。
落ちぶれていった私の2ヶ月はこんな感じだ。
仕事を辞めても、気持ちは沈むし、眠れない。
また同じことになるのが怖い気持ちもある。
それでも
大学3年生の頃よりも真剣に自分のことを理解して
「働くこと」に向き合おうとしているのは事実だから
死ぬまでに日本一周をして
老後に穏やかな暮らしをすることを
目標にして生きていこうと思う。
さあ、明日は朝イチで郵便局に行って
会社に退職挨拶のお菓子と傷病手当申請書を
郵送に出そう。それで最後になるはず。