「おじさん叩き」に立ち向かえ 2023年7月【3】
「自称おっさん」に抗議する
男性が自分自身を「おじさん」「おっさん」と呼ぶ行為が昔から嫌いで、見聞きするたびに不快になります。
私は37歳の男性です。別の37歳男性が「俺はもう37のおっさんだから」と言ったとします。本人は自分のことを言っているつもりですが、それを聞いている私も含んでしまうのです。世界中の37歳男性を含んでいるのです。「自称おっさん」はそれを自覚する必要があります。
同世代と数時間つるんでいたら、おそらく誰かが「俺らおっさん」などと言うでしょう。巻き込まないでください。あなたはあなた自身を自由に表現する権利を持っていますが、世界中の同世代を巻き込む権利はありません。
徹夜できなくなった。脂っこいものが食べられなくなった。流行についていけなくなった。若者と話が合わなくなった。なぜならおっさんになったから。本当でしょうか。
いいえ、間違っています。すべてあなた個人の問題です。同じ性別で同じ世代というだけで、あなたの「できなくなった」に他人を巻き込まないでください。
キャッチフレーズ的に言うなら「ひとりでおっさんと思っとけ。他人を巻き込むな」。
レディースを着て突き抜ける
こんなツイートがありました。
現代日本では「おじさん叩き」が横行しています。建前上は誰も叩いてはいけないことになっていますが、現実は違います。
「おじさん」にだけは「キモい」「汚い」などという暴言をぶつけても誰も咎めません。「おじさん」自身による自虐も蔓延しています。老若男女、全方位から打ち込まれるサンドバッグです。
私は性別にとらわれないファッションや振る舞いを志向しています。そこには、この「おじさん」蔑視から逃避したいという思いもあります。
レディースを着る。ノースリーブだろうがミニスカートだろうが、気に入ったものは何でも着る。髪を伸ばしたり染めたり、ピアスもネイルも、やりたいことは何でもやる。
間違いなく変人に分類されます。それこそが狙いです。それによって「おじさん」に分類されにくくなるのです。もちろんムダ毛は剃るし清潔感も保つ。なぜならそれらは「おじさん」要素だから。
したくないならしなくていいです。でも悔しいじゃないですか。年齢や性別だけで叩かれるなんて。望んで年を取ったわけではないし、望んで男性に生まれたわけでもないのに。
会社員であるとか、夫であるとか、父親であるとか、それなりの社会的地位がある人は、自由に振る舞いにくいかもしれません。
でも私のような社会不適応の独身男性は違います。社会的評価はゼロです。それに加えて「おじさん」となれば、もはやマイナスです。かくなる上は突き抜けましょう。既にマイナスなのですから、失うものはありません。
私はミニスカートを穿いて街を歩いている時、世間にカウンターパンチを食らわせているような気持ちになります。爽快ですよ。
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