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Step 19:素早く届ける!アジャイル原則 その3

【アジャイル宣言編:4つの価値と12の原則】 / Step 19:素早く届ける!「アジャイル」原則 その3 ←いまここ

この記事で学ぶこと

「アジャイルソフトウェア開発宣言」の「12の原則」の3つ目、「動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月というできるだけ短い時間間隔でリリースします。」について、詳しく学びます。

なぜ、「アジャイル」では、短い期間でのリリースを重視するのでしょうか?この章を読めば、その理由がわかり、あなたの仕事の進め方も、変わるかもしれません。

この記事って要はこういう話

アジャイルでは、長い時間をかけて完璧なものを作るよりも、まずは「動くもの」を素早く顧客に届け、フィードバックを得ながら改善していくことを重視します。この章を読めば、そのメリットが理解でき、あなたの仕事のスピードと質が向上するヒントが得られます。

アジャイルソフトウェア開発宣言の12の原則を思い出そう


Step 16では、「アジャイルソフトウェア開発宣言」の「12の原則」について学びましたね。「12の原則」は、「アジャイル」を実践するための、具体的な行動指針、「虎の巻」とも言えるものでした。

そして、Step 17、Step18では、「12の原則」の1つ目「顧客満足を最優先し、価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。」、2つ目の「要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎します。」について、詳しく見ていきました。

では、ここで、「12の原則」の3つ目を、確認しておきましょう。

動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月というできるだけ短い時間間隔でリリースします。

これは、「アジャイル」が、開発のスピード、そして、顧客への価値提供を、いかに重視しているかを表している、重要な原則です。

なぜ「短い時間間隔」でリリースするのか?

「動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月というできるだけ短い時間間隔でリリースします。」

この言葉を聞いて、皆さんはどう思いますか?

「えっ、そんなに短い期間でリリースするの?」
「そんなやり方で、本当に大丈夫なの?」

そう思う方も、いらっしゃるかもしれません。

従来の開発手法(ウォーターフォール型など)では、数ヶ月、あるいは数年といった長い期間をかけて、じっくりと開発を進め、最後に完成品をリリースする、というやり方が一般的でした。

しかし、このやり方では、開発の途中で、顧客の要望が変わってしまった場合や、市場の状況が変わってしまった場合に、柔軟に対応することができません。

一方、「アジャイル」では、2-3週間から2-3ヶ月という、できるだけ短い時間間隔で、リリースを繰り返します。 なぜなら、短い時間間隔でリリースすることで、以下のようなメリットがあるからです。

  • 顧客のフィードバックを、素早く得られる: 実際に動くソフトウェアを、いち早く顧客に提供することで、顧客からのフィードバックを、早期に得ることができます。これにより、手戻りを減らし、開発の効率を高めることができます。

  • 変化に、柔軟に対応できる: 市場の状況や、顧客の要望は、常に変化します。短い時間間隔でリリースすることで、これらの変化に、柔軟に、かつスピーディーに対応することができます。

  • リスクを最小限に抑えられる: 長い時間をかけて開発したソフトウェアが、実は顧客のニーズに合っていなかった…というのでは、大きな損失です。短い時間間隔でリリースすることで、たとえ失敗したとしても、そのリスクを最小限に抑えることができます。

  • チームのモチベーションを維持できる: 短い期間で成果を出すことができるため、チームのモチベーションを高く維持することができます。

「短い時間間隔」って具体的にはどのくらい?


「アジャイル」では、「短い時間間隔」でリリースすることを重視しますが、具体的には、どのくらいの期間を指すのでしょうか?

これは、プロジェクトの内容や、チームの状況などによって異なりますが、一般的には、「スプリント」と呼ばれる、1~4週間程度の期間で、開発を繰り返すことが多いです。

「スクラム」では、この「スプリント」と呼ばれる期間が、開発の基本的な単位となります。スプリントの開始時には、スプリントの目標と計画を立て、スプリントの最後には、成果物(動くソフトウェア)を顧客にデモンストレーションし、フィードバックを得ます。このサイクルを繰り返すことで、顧客にとって、本当に価値のあるソフトウェアを、素早く、継続的に、提供していくのです。

まとめ:アジャイルは「素早く届ける」ことで、価値を生み出す

「アジャイル」の原則、その3、「動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月というできるだけ短い時間間隔でリリースします。」について、詳しく見てきました。「アジャイル」では、長い時間をかけて完璧なものを作るよりも、まずは「動くもの」を素早く顧客に届け、フィードバックを得ながら改善していくことを重視します。

この原則を、常に意識することで、あなたの仕事は、よりスピーディーに、より効率的に、そして、より顧客満足度の高いものへと、変わっていくでしょう。

さあ、次のステップでは、「アジャイル」の原則、その4、「ビジネス側の人と開発者は、プロジェクトを通して日々一緒に働かなければなりません。」について、詳しく見ていきましょう!

理解度チェック

Q1. 「アジャイルソフトウェア開発宣言」の「12の原則」のうち、3番目のものは、次のうちどれでしょう?

  1. 顧客満足を最優先し、価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。

  2. 要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎します。

  3. 動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月というできるだけ短い時間間隔でリリースします。

Q2. 「アジャイル」が、「短い時間間隔」でリリースすることを重視する理由は、次のうちどれでしょう?

  1. 顧客のフィードバックを、素早く得られるから

  2. 変化に、柔軟に対応できるから

  3. リスクを最小限に抑えられるから

  4. 上記の全て

Q3. 「アジャイル」における「短い時間間隔」とは、具体的には、どのくらいの期間を指すことが多いでしょうか?

  1. 1~4週間程度

  2. 半年~1年程度

  3. 2~3年程度

解答
A1. 3. 動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月というできるだけ短い時間間隔でリリースします。

A2. 4. 上記の全て

A3. 1. 1~4週間程度

全問正解できましたか?間違えてしまった方は、もう一度記事を読み返してみてくださいね!

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