詩　　　見つけたよ　　

本のページをめくる手を
止めたまま…　
さっきから　ふっと
誘われるような感覚を覚えて
外の景色を眺めている

風が強くて
木の葉の裏側の白い部分が
見え隠れして
チラチラッ　と覗く

その様子が気になって…

何かが起こりそうな
不思議な予感めいたモノに
引かれている自分がいる

そうするうちに
その風は　心のなかにまで…

あまりに
急に吹くものだから
きちんと整理されていたはずの
想いが目を覚まして
驚く…

それまで曖昧だったり
もやもやとして
覆い被さっていたものが
パラパラと捲れて飛んで

ひとつの想いだけが浮上する

きみを見つけたよ

うたた寝のなかでの恋や秋薔薇

魔界にて今年も君とハロウィーン

ジェラシーを連れてくるのも愛ならば消し去るものも愛かも知れぬ