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詩 シャンパンの雨…
裸足で雨のなかを歩いていた
いつかみた夢の中は
シャンパンの雨…
目を細めてよく見ると
窓硝子だと思っていたのは
グラス
シャンパンの・・
その外側からグラス越しに
人懐っこいまなざしが
時おり
遠く近くにゆれて・・
今も
雨の日の夕暮れ時になると
シャンパンの微細な泡のような
ちいさなざわめきが
微かな音を立てて
胸の奥から湧き上がって
離れない…
切なさの隙間をぬって風が吹くそんなときには君に逢いたい
まなざしはたったひとつの心からたったひとつの心に届く
シャンパンの雨降る中のまなざしは今も甘やかにしゅわっと弾ける