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詩   水平線の…


陽射しがきらきらと
海面を転がりはじめると
連動して…
しずかに流れてくるシーン


ステアリングを握る 君の横顔


その背景には
真っ青な空と
果てしなくひろがる海原

その青の狭間の水平線…


君の横顔とともに
感動したことを
今でも鮮明に覚えている


君の左手は
わたしの右手をしっかりと包んでいた


あの光景が
一枚の絵画のように
胸にひろがるとき・・


きらめく海原の手前の君は
その横顔を
そっと動かして

謎めいたまなざしを
今も投げかけて
  
   

    微笑む…


   ‥ 


      

          ‥*



このままで水平線の彼方まで行ける気がしたふたりの軌跡



微笑みのシャワー浴びつつ春隣



振りかざすものなどなくて冬菫



冬の夜の古書のにおいのする言葉







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