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凍える夜もビール飲んじゃう十日戎の夜
えべっさんの寒い寒い今宵も“あれ”ではなくて“いつも”の好きなビールで晩酌よ
朝、通勤時ハラリハラリと降っていた雪は、会社に着いた途端本気出してきて僅かの間ながら吹雪いていた
お掃除を終えたら8時50分
マジで始業する10分前
近くのコンビニにカフェラテを買いに行くといつもの外国人の子たちがレジの中で何だか出たり入ったりソワソワしていて、お客さんの足が途絶えた瞬間、連れ立って外に出て、降る雪を手にのせるようにしてキャッキャキヤッキャ
雪を見に外に行きたかったのか!
彼女らは業務に戻るため、すぐさまお店に引き返す
カフェラテが出来上がるのをマシンの前で待つ私に満面の笑みで微笑んだ
雪を見ることが出来て嬉しい!と言わんばかりの笑顔だ
可愛いやないか~い
寒い寒いと縮こまって歩いて来たけれど、会社への帰りは私もスキップして帰りたいくらいの瑞瑞しさをもらう
こぼすし、滑って転んだらあかんので歩きましたけれども
その後も窓の外では雪がチラつき、吹雪いたり束の間積もりはするものの、午後はもう降ることもなく積もることもなく、寒いだけ
十日戎、行ってみたい気もするけれどちょっと今夜は寒すぎる
やっぱり今宵はおうちでお晩酌だな
なんつって、昨夜あらかた準備しておいたのだ
もう何玉食べているかわからないくらいの味付き玉こんにゃくでおでんを作る
毎夜粕汁でゴボウを食べていたので、蓮根を購入
ぬか漬け用の小蕪や、綺麗な春菊、お久しぶりのハナビラ茸と生キクラゲも購入して木曜日の夜からせっせと準備する
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〈お晩酌メニュー〉
・小蕪とワカメの酢味噌がけ
・モヤシナムル
・子蕪と人参の紅白なます
・ハナビラ茸とキクラゲの胡麻味噌和え
・人参と蓮根の塩炒め―ごま油をタラリ―
・白和え(こんにゃく、人参、ヒジキ、春菊)
・おでん(玉こんにゃく、木綿豆腐、エリンギ・蓮根、春菊)
酢味噌和えと白和えは、お雑煮用に購入していた白味噌を使う
甘みがまろやかでお砂糖を入れなくてもちょうど良い優しい味になる
きのこの胡麻味噌はいつもの玄米味噌を使うも、これはこれでやっぱり美味しい
水切りしていた木綿豆腐は半分を白和えに、半分をおでんにと大活躍、白和えはおかわりしてたっぷり楽しむ
その後もナッツを食べたりして、ゆっくり過ごす
テレビでやっている『ハウルの動く城』と同時に始めたが、何回観ても久石譲×倍賞千恵子で『小さいおうち』を思い出しながら見てしまう
んで、あの絵本もう一回読みたいな
映画も好きだったけれどあの絵本は小さい頃大好きで何度も何度も読んだ思い出の絵本
センチメンタルが加速する
『ハウルの動く城』は、見るたびに思いが深まるというか、いつも思っている以上にぐっとくる
『美しくなければ生きてる意味がない』
というハウルの言葉に
『私なんて美しかった事なんて1度もなかったのよ』
と、ソフィーが言う場面
ここからは、もう、ぐずぐずぐずぐず泣いてしまう
ハウルとソフィーが恋しい、愛しいと思い合う度にソフィーの髪の色や肌の感じが様々に若々しく変化したり戻ったりする様子にさえ泣けてくる
この作品は、見る毎に愛の力や強さを感じる気持ちが増すような気がする
年のせい?
公開当時は木村拓哉がキャスティングと言うだけで浮ついていると感じてなかなか観に行かなかったけれど、強く勧められる事が多くて最後のほうにやっと観に行き、まんまと感動し大好きになった
子どもの頃、若い頃、大人になってから
その時々で良い・好きと思えるポイントの変わっていくもの―音楽・映画・本・絵画・景色などなど―の味わい深さは尽きることがない
好きではあるけれど考察や研究を重ねる熱心なファンではない私ではあるが、子どもの頃からいくつも何度も見ているジブリ作品から愛情やそこから得られる強い力は学んできているはずだし、大切だと言う認識もあるのに、私と来たら・・・
やだやだ
これからでも充分味わえる、大丈夫
ビールの力も手伝って、センチメンタル深まるばかり
明日も目が思い切り腫れて、おうちで過ごす事になるやろな~
なんて、呑気で幸せなハナキンを満喫する平和でありがたい、凍える夜のこと