『銀二貫』を読んで
『銀二貫』を読んで、高田郁著のこの本は、歴史小説が好きな私にとって、知らなかった時代と場所に触れる新たな機会となりました。私は現在、インバウンドのコンサルティングをしている畑野先生からこの本を勧められ、その理由が理解できました。
この物語は、主人公である松吉がさまざまな人々との出会いや困難を乗り越え、自己を認められるように成長していく過程を描いています。私の住む町が物語の舞台ということもあり、江戸時代の生活や人々の姿が、想像力をかきたて、その時代に生きた人々が鮮明に思い浮かびました。この時代にも、今と同じように楽しみを見つけ、お互いを支え、未来のために何かを残そうとする人々がいたことに感銘を受けました。
本書で印象的だったセリフの一つは、「なあ、善次郎、私はええ買い物、したなあ」という言葉です。この言葉は物語の中で、最期の時に番頭が語るものですが、これは私の父が生前よく言っていた言葉と似ています。「人は死ぬときにしか成功したかどうかはわからない」という教えです。私たちは時折焦りや不安にかられますが、人生の結末は最後まで分からないのです。だからこそ、今を全力で生きることが大切なのです。
この本を通じて、自分自身の焦りに気づかされました。自分が今すべきことは何か、それを考え、全力で取り組むことの大切さを再認識しました。過去の成功や失敗に縛られず、今を精一杯生きることが、未来への鍵だと感じています。
50歳になっても、新たな気づきや学びがあることは素晴らしいことです。『銀二貫』から得た教訓を胸に、今後の人生をさらに豊かに、充実したものにしていきたいと思います。感想を共有いただき、ありがとうございました。
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