機嫌をとる:娘たちへの手紙
自分の機嫌を取ることについてお話したいと思います。
朝からスタッフの機嫌が悪いと感じたことはありませんか?
私の経験から言うと、そうしたときは一般的にスタッフが寂しいと感じることが多いです。または、自分が抱える価値観と葛藤しているときかもしれません。相手が怒っているわけではなく、ただ何かに気を揉んでいるときです。
仕事中にスタッフの機嫌が悪いと、『地獄』です。そして、そのようなスタッフは自分では「機嫌が悪くない」と思っているか、上手く隠せていると考えているかもしれません。
人は、身近な人から機嫌の悪い印象を持たれたくないものです。誰もが自分がどう思われているか気にしています。そうでなければ、人間関係に悩むことはないでしょう。
そのため、自分は自分の機嫌をコントロールできていると信じていることが多いです。しかし、これがそもそもの誤解かもしれません。自分の感情をコントロールできていると答える人こそが注意が必要です。なぜなら、そのような人は周りの人に自分の機嫌を取らせてしまっているかもしれません。
私も自分の機嫌を取るのが苦手です。嫌なことがあると引っ張られやすく、不快な出来事があるとそれに長くこだわってしまいます。
そんなときは、まずは一人の時間を作ります。コーヒーがあれば最高です。一人になってしんみりしてしまうことは不安ですが、基本的にはイライラや怒りは一旦一人になり、冷静になれば収まることが多いです。そしてその後、何が自分の機嫌を損ねているのかを分析します。すると、大抵は自分の「絶対に譲れない価値観」が浮かび上がります。そして、それが自分だけの価値観だと気づくでしょう。
大人になっても自分の機嫌を取れない人は、周りに人がいなくなりがちです。一人になってしまう前に、周りと「楽しいこと」だけで繋がる人間関係しかない人は、危険だと早めに気づくことが重要です。