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今日の備忘録 2022/12/8 アルコール依存教室 および うつと不安のCBTを見学してきた

ある病院でアルコール依存教室CBT(認知行動療法)の教室をやっている。今日はやっとその両方を見学できたので、その備忘録を書く。グループの話は書けないので、認知行動療法のほうを。

本日の勉強会は1クールの中の5回目ということで、テーマは「具体的な行動計画を立て、実践する」であった。以下、そこで話されたその技法についての話をまとめる。


おさらい〜行動とは


認知行動療法という言葉がよく使われているが、それはベックエリスらが作った認知療法に、行動からアプローチする技法も加わっていったからである。私も行動療法の話ばかりしているが、実は「悩みは思い込みだけのせいである」を素で信じる、認知寄りの話のほうが馴染む人間である。思考が気持ちや行動に影響する、と認知療法では考える。

他方、行動がその後の行動・考え・気持ちに影響するというのもある。今回は行動変容を目指していく、「認知行動療法」の「行動」のほうの話である。(そう説明はされなかったが、専門用語に翻訳すると「問題解決法」である)。


行動を変えるためには、次の3つのポイントを大切にするとやりやすい。

1 自分の考え・気持ちをチェック


行動のアプローチといっても、はじめは認知からである。今、しようと思っているがなかなかできていないことがあるとしよう。適切な行動をするのが難しい背景には、気持ちや思考が邪魔していることがある。それを探索していくと、とくによく見つかるのが、「これはできない」という思考である。

そう気づいたなら、それは計画を立て直すサインである。そうして「こうすればできる」と思えるようにまでになったなら、それは実際にやってみるサインとなる。

適切なハードルの課題が設定されているかを、己の心に繰り返し問うということだ。

「これはできない」        「こうすればできる」

(計画を変えるサイン)         (行動するサイン)

2 (かなり)具体的に考える


今持っている悩み(動きすぎると疲れる、というのが抱えているなど)、どうなるといいのか、問題をどう解決するか、などできるだけ具体的に考える。

・抱えている問題
・それで困ること
・どうなりたい
・どうすればいい

認知行動療法では解決策の探索をする際、治療者とクライエントが共同でする)。集団認知行動療法ではその作業を、グループでやる。今日のセミナーでは人が少なかったので、見学者の私も駆り出された。

解決のために動くことが必要な場合には、できるできないは後で考えるとして、とりあえずどう動くかアイディアを出すのだ。

3 (いちばん)できそうなことからチャレンジ


あとは解決していく
実際に出されたアイディアを選んで実行するわけで、それはその場ではできないので、次回までの宿題となった。次回その報告および評価、それを踏まえて計画を見直すということになる。


他人がやるCBTの教室の実践を見るのは初めてであった。淡々とていねいに進めていく(それが難しいのだが)だけでCBTは十分に役立つな、と思えた。




#認知行動療法

#問題解決法

#今日やったこと


前回はこちら。


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