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【詩】 闇 浮遊

ずいぶん細くなっていた光の糸が

とうとう ぷつんと切れた

当然といえば 当然のこと

こちらから光を送らなくなって

相当 久しいのだから

けれど いざ光の供給と循環が無くなってみると 思いがけなく
重い闇が訪れた

知らなかった こんなに重い闇があるのだということを

わたしは一日 地の底を這い回った

もうどうでもいい この体から抜け出して  魂だけになって 何処かへ飛んで行ってしまいたい

あまりの苦しさに そう思った

けれど 行くあての無い 
魂だけの浮遊は 
いかにも心もとなくて

この身に繋がれたまま

魂は おぼろげに漂い続けている

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