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choichoi5502
【詩】 闇 浮遊
ずいぶん細くなっていた光の糸が
とうとう ぷつんと切れた
当然といえば 当然のこと
こちらから光を送らなくなって
相当 久しいのだから
けれど いざ光の供給と循環が無くなってみると 思いがけなく
重い闇が訪れた
知らなかった こんなに重い闇があるのだということを
わたしは一日 地の底を這い回った
もうどうでもいい この体から抜け出して 魂だけになって 何処かへ飛んで行ってしまいたい
あまりの苦しさに そう思った
けれど 行くあての無い
魂だけの浮遊は
いかにも心もとなくて
この身に繋がれたまま
魂は おぼろげに漂い続けている