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朝礼のスピーチで頭が真っ白!からの大失態

「今週の朝礼当番、うっちゃんよろしくね!」



上司から言われた一言。

その瞬間、心臓が

ドキッと音を立てた気がした。



人前で話すのは、

昔から本当に苦手だ。



これまで、プレゼンなど、

自分の順番が来るたびに

胃がキリキリと痛み、

緊張による吐き気に襲われてきた。



あの嫌な感覚が、

今また蘇ってくる。



「大丈夫、大丈夫。ちゃんと準備すれば…。」



そう自分に言い聞かせ、

週末はずっと

スピーチの原稿作りに励んだ。



土日に何度も練習した原稿を手に、

いざ出陣!



…のはずだった。




しかし、朝礼が始まり、

大勢の社員を目にした瞬間、

頭の中が真っ白になってしまった。





あれだけ練習した原稿の内容は、

綺麗さっぱり消えてしまっていたのだ。



「えーっと、その…。」



しどろもどろになりながら、

なんとか言葉をつなげようとするも、

口から出てくるのは

意味不明な単語の羅列。



焦れば焦るほど、

頭は混乱し、

視界はぼやけていく。



周りの視線が、

まるで針のように突き刺さってくる。




「すみません…。」



最後は、情けない一言で

スピーチを締めくくった。



席に戻ると、顔は火照り、

心臓はバクバクと高鳴っていた。



穴があったら入りたい。

そんな気持ちでいっぱいだった。



「ああ、またやってしまった…。」



自己嫌悪に陥りながら、

私は過去の失敗を思い出していた。



プレゼンで緊張のあまり

声が震えてしまったこと、

転職活動の面接で

うまく自己PRできなかったこと…。



社交不安障害や

あがり症を抱えている私は、

人前で話すことに

強い恐怖心を感じてしまう。



そして、その恐怖心が

現実になってしまう。



「なんで私だけ、こんな思いをしなきゃいけないんだろう…。」

そんな風に思ってしまうこともある。





でも、私は諦めたくない。



いつか、自信を持って

人前で話せるようになりたい。



だから、これからも、

小さな一歩を踏み出していく。



スピーチの練習をしたり、

人とのコミュニケーションを

積極的に取ったり、

少しずつ克服していくんだ。





この失敗をバネに、

また一歩前に進もう。



いつか、堂々と

スピーチできる自分になるために。




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