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ココがヘンだよ!yama春を告げる!エアプ音楽のススメ♯2

この記事をyamaをススメてくれ実験に付き合って貰った素敵な友人達に捧げます。

道端で人助けをしたら、喫茶店奢りますとお誘いを受けたのでお返しに面白い話をしないといけないと思い、PayPayの事をパイパイと呼ぶ友達の話をしたらコーヒーが苦くなりましたので皆既月食の話でマイルドにしました私です。

●目次

○前置き←長いので飛ばすべし

○春を告げるのジャンルはなに?

○声を活かさない曲には裏テーマ←ここから本題

○コンセプトは古い東京サウンド

○東京サウンドはこんな感じ

○どうです似てます?

○結局ベタ褒め

○おまけ 転調には意味がある?

※ポッドキャスト版ではカロリー控えめにしている(のに長い笑)ので合わせてどうぞ!↓↓


●クソ長い前置き←知識篇

音楽は壊され再構築を繰り返していて、それを私達は進化と呼んでいます。この再構築は他ジャンルor年代からちょっとパクってワザと分かる様に混ぜるが基本スタイルです。以前は分からない様に混ぜるが主流でした。最先端は放映中のドラマ大豆田とわ子と三人の元夫で、劇中曲をリミックスしラップを毎回変える地産地消スタイルですね。

現代は音楽マニアのための複雑な(数学的な)音楽は無くなり、動画で音楽を気軽に見る時代ですので80年代前半に寄っています。コロナ以前は音楽は体感する(フェスの再活性)ものとして60年代になっていたので急に20年進めたコロナはすげーなーと思います。

コロナで動画が爆発的に再生されたカウンターカルチャーとして、歌詞MVが流行していますね。動画はカロリー高いですからこの流れは本能的に正しく健康的です。

前置き長すぎ問題。。。うへへー

●ここがヘンだよ春を告げる

※原曲の方を聴いてくださいね!ザファーストテイク版もyamaとして1つの完成形になり個人的にお気に入り!

今日のエアプは妄想篇です!都市伝説だと思って下さい!

●この曲をどのジャンルに入れますか?

yamaを全く知らない友人に情報を伏せて聴かせた所、開始5秒でYOASOBIじゃん!と友人は言いました。なるほど強く叩くピアノの和音とチョイムズな歌メロディがあればもうYOASOBI!が友人の答えです。

つまりボカロっぽい。正解だと思います。私の解答はTOKYOボカロです。ここからはポッドキャストと内容が被るので省略しながらいきます。

●何故声を目立たせない?

YOASOBIやAdoなど声と歌詞のために曲があり伴奏があるのが現代ボカロ界隈の常識です。なのにこの曲はサビ中にシンセのメロディが音量デカ目で入り、電子ピアノの和音メロディも音量デカ目で入れていて、歌のメロディを足すと3つのメロディが同時に鳴っています。声を聞いて貰うには良い環境とは言えません。つまりこの曲の

コンセプトは歌以外にある→テーマは東京

と言うのが浮かんできます。なぜ急に東京が出てきたのかは以下に続きます。

●東京と言えば出てくる曲は何?

深夜東京の6畳半が冒頭の歌詞ですから、ピチカートファイブの代表曲である東京は夜の7時を想起させ→東京は夜の6時半→深夜東京の6時半→深夜東京の6畳半、とモジリになってますね。そんなのたまたまっしょ何言ってんだコイツクソが!!と思った方、まだ続くのですよこれは。

※実際、東京は夜の9時などパロディ曲が多数存在する大衆ソングです。

●東京は夜の7時のサビを聴く

東京は夜の7時♪の歌詞の後アナログシンセのピコピコなメロディが入ってる箇所、そこだけパッと記憶して下さい。フレーズが春を告げるとふんわり似ていますね。音もしゃくり含みに両方なっています。音色は以下に述べる水星と言う曲に寄せています。

●古めの東京サウンドと言えば

tofubeatsは代表的な東京サウンドの1人です。

水星と言う曲を聴きましょう。イントロの目立つシンセの音色とエレピの音色を記憶して下さい。

次に水星をDAOKOがカバーしてるのでそちらも聴きましょう(MVが素敵なのでYouTube推奨)。シンセの音色はデジタルになり、春を告げるの音色にかなり近づいてきましたね。

※そもそも東京サウンドってなに?の方はSpotifyなどで東京サウンドのプレイリストをガンガン聴いて雰囲気つかんで下さいませ!

●シンセの音色は無限大なのに

シンセサイザーは技術の発展により音色を無限に変えることの出来る面白い鍵盤楽器です。逆を言えば似せることを意識しないと音色が似るわけが無いと言えます。

日本ではYMOがその代表でワザとYMOサウンドを出すパロディは数えきれません。

しかも春を告げるの歌詞の世界観にあの音色は合っているでしょうか?全然合っていませんね=ワザと東京サウンドに寄せて作られた説にたどり着きます。

●エレクトリックピアノもそう

tofubeatsの水星にはビブラートのかかったエレピの和音がメインで鳴っていますね。春を告げるでもソックリとは言えませんが近い音色でビブラートをかけている所も同じなのはなぜでしょう。なぜ和音の音符の長さや動き方が似ているのでしょう。そんなに偶然が重なると思いますか?

※春を告げるではアコースティックピアノも鳴っているので、分からない方はエンディングのピアノがエレピです。

●さあ追い詰めたぞ!

サビを歌うyamaを邪魔するかの様な目立つシンセのメロディ、エレピの動き方や音色までtofubeatsとDAOKOの水星に似ている。根元を辿ると東京は夜の7時。

これがワザとじゃない理由が分かる方はご連絡ください!

●褒めてますんで!

今日は3曲出てきましたけど単体で聴くと全く別物ですよね。

春を告げるの凄いところは、言われればソックリなのにテンポやビートなど(特にギターサウンド)はボカロマナーを守った上で東京サウンド文化の王道をがっつりぶち込んでいる大胆さ、yamaが歌うことで東京ぽさを薄めると言う濃縮還元ジュース技法は素晴らしいとしか言いようが無いです。前置きで述べた太字の部分の回収が最後に出来ました。

以上が春を告げるのエアプになります。ありがとうございました。

●おまけ やっぱりヘンだよ春を告げる

最後に転調するんですが何回聴いても不必要な転調ですね。

転調に必要なのは変化なのですよ、歌詞を変えたり歌い方を変えたり楽器を足したり引いたりetc.それまでの流れと違うことをしないと効果が出ないんですね。これの答えの妄想ですが、

転調するが何も変えない無機質感を、ポスト東京サウンドandポストボカロサウンドと意思表明した

もしくは、

90年代以前の転調の効果を理解しないまま使用され続けた(無駄な転調)時代へのオマージュ

ロマンチックな解釈だと、

転調前が内面だけの世界=暗い→転調後が実際の世界=自分の暗い気分はそのままだが→春を告げる=明るさの強要を表現するため

などワザとやっていると仮定すると相当ヤバいパンクな音楽。まだまだ春を告げるは奥が深そうですね!

夏がそこまで来ています。春に手を振りさよならを、秋を今のうちに口説き始め、冬には手紙をしたため襲いかかる暑さの暴力に備えましょう!!

おしまい


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