物事が決まる時は怒涛の勢い
予約制の古本屋?¨なタ書¨
香川県4日目(2/3)
午後から予約制の古本屋¨なタ書¨で桐子さんと待ち合わせ。
予約制?なタ書??…いろいろ突っ込みどころ満載なので楽しみにして向かう。
中に入ると水木しげるの鬼太郎風の名物店主キキさんがいた。
自分の企画の事などを話していると淡々とした口調で質問してくる。
「それは何でやっているんですか?」
「何を作るんですか?」
「……それは旅行じゃないですか?」
この時はうまく説明できなかったなぁ。前の日まで考えた事を言おうかなぁとも思ったけどとりあえず桐子さんの到着を待った。
そして桐子さん到着。
桐子さんは何度もここを訪れているらしくキキさんとまずは色々世間話し。
前日までいけると思ったものが…
一通り終えたところで桐子さんが
「寺越くん、キキさんに前の日に考えた事を聞いてもらって感想聞いてみたら?」
その言葉待ってました!とばかりに僕はキキさんに前の日まで考えてた事を伝える。
キキさん 「…それはどうなるんですか?」
¨まだ最終的にどうなるかは決まってません¨
キキさん 「・・・」
あれ?
もっといい反応くると思ったんだけど…
桐子さんの方をみるとなにやら考えこんでいる。
お~い!ヘルプ、桐子さん!
桐子さんが口を開く
桐子さん 「寺越くん前の日から考えてたんだけど、それを本屋ルヌガンガでやる意味あるのかなぁ?」
あれ?
桐子さん 「あそこでそれをやって何が生み出されるのかなぁ」
あれ?あれ?
前の日「私なら本を作るね!」っていったじゃん~まさか女心は空の色ってことかぁ~。
キキさん 「うーん。本屋でやっていても僕はいかないかなぁ」
桐子さん 「そうですかぁ。キキさんに第三者に聞いて意見もらいたかったんですよね。寺越くんは何のためにやるの?私は誰のために(誰に向けて)やればいいかわからない」
¨僕は何のためとかはわからないけど面白そうだと思ったからやる。そんでこれをやるためには桐子さんの存在が必要だから…¨
言葉に詰まる。
救世主あらわる!
防戦一方だ…
これは戦局が悪いと思い、一旦逃げるようにビールを買いに外へ。
どうしたんもんかなぁ~
悶々とした気持ちを抱え戻ってくると何やら騒がしく先ほどと空気が変わっている。
うん?一人お客さんが加わり盛り上がってる。
桐子さんが
「寺越くんこの人出てくれるって!」
え?どういう状況…。
Aさん「はい!私でま~す!」
うん?全くついていけないが何よりも空間が先ほどとはうって変わって柔らかい。
これはいけるぞ!
桐子さん 「これで私は出なくて大丈夫だね」
と言ったのでそれはすかさず¨いやいやそれはないでしょう¨と
「桐子さんそれはダメですよ」
とキキさんも続く。
Aさんと色々話したところ演技経験とかはないが表現とかには非常に興味あるとのこと。こういう機会も滅多にないし是非参加します!と協力的~~救世主や~~😢
桐子さんはその話しを聞いていて自分のやる意義を見つけたっぽい。
「こんな事ってあるんですねぇ…」
と淡々に言うキキさんの言葉を噛み締める。
本当にそうだ…Aさんが表れなかったらこの本屋ルヌガンガでやるパフォーマンスは頓挫しかかっていた。
何があるかわからないもんだ…
付け足されるスパイス
「Aさんが下着になったら面白いよね。本屋で下着の人なんていないじゃん。そん位エキセントリックだったら僕見に行くけどね」
と唐突にキキさん。
Aさん 「あ!大丈夫ですよ~脱ぎますか?」
¨え?う~~ん…じゃあ脱ぎますか!¨
何か成りゆきでどんどんスパイスが加わっていく。しかしすげ~~な…初舞台で下着即OKって…。
大枠は変わっていない。
寺越、Aさんは家で本を読むようにくつろいでいる設定なのでAさんが下着でも成立するだろう…家でパンツ一丁の人だっている!
うん!いいスパイスになってきた
早速本屋ルヌガンガへGO
Aさんに空いてるスケジュール聞いたところ次の日(2/4)しか空いてないとのこと。
桐子さんと話し、急遽次の日にこの実験的なパフォーマンスをやることに。
ってなわけで早速本屋ルヌガンガに交渉へ。
急遽のお願いにも関わらずルヌガンガさんは快くOKしてくれた。
こんなに簡単にいくとは…感謝です。
ルヌガンガのOKをもらった事を桐子さんとAさんに伝えたところ、二人共に「無理だと思ってた」と言って安堵なのか困惑なのか複雑な顔をしていた…さっきまでのイケイケの空気なんだったんだよ(笑
キキさんも遅れて表れ、ルヌガンガOKの事を伝えると
「え!本当にいいんですか?」
と再度ルヌガンガの店長に聞いて
「器ひろいなぁ~」
と言っていた…
おいおい皆疑ってたのかよ(笑
よっしゃ舞台は整った!
本日のゲストハウス
それからキキさんの紹介で街歩きをして(なタ書はこんな事もやっている)家庭用ゲーム機を大画面でやってるカフェ、現代美術家がアトリエとしてつかっているアパートの一室という怪しいところをみて回る。
それから本日のゲストハウス燈屋へいく。
ここは本泊といってオススメの本を書店で買い、ゲストハウスに寄贈することが料金代わり(なぜオススメなのかのプレゼンも込み)
自分は「殺人はそこにいる(著 清水潔)」をルヌガンガで買いプレゼン。
その後もそこにいる人たちと企画の事や本のことについて色々話す。
盛りだくさんの1日を終え眠りにつく。
しかし思ってもみない方向に物事は決まっていくものだなぁ~。こういう時は風の流れにのっていくもんだ。