地元でなく、住んだことも無い県庁の面接体験記
前回の話の続きになります。
地元でなく、住んだことも無い県庁の筆記試験を無事突破した私は、1次面接に挑むことになりました。
私の受けた年はコロナで国家公務員試験が軒並み延期になり、この県庁が、本番の面接初めてで本当に緊張していました。そして、志望度がそこまで高くはないこと、地元ではないし住んだことも無い県ということから、面接は難関が予想され、さらに不安が大きくなりました。
県庁を受ける際、地元だから優遇されるということは無いとよく言われます。ただし、私は地元であるということは明らかに有利だと思っています。
理由は、
①地元であればその県の諸々に関する知識はおのずとあるので、準備段階で県のことを調べる時にも情報を理解しやすい
②本番で、事前に調べていなかったことを聞かれたとしても、地元ゆえの知識で補完して答えることができる可能性もある
もちろんこれらは、他県の人でもきちんとその県のことを調べ、準備していればカバーできることです。しかし、元々の知識がないと県政方針等をみてもピンと来ませんし、まず志望度が低いとそんなに苦労して情報を集めインプットする時間が無いものです。
この不利な状況の中で、私が大切にしたことは、その県に興味があることをひたすらアピールすることです。もちろん、ただアピールするだけでは伝わりませんので、それを根拠付けられるエピソードをなるべくたくさん、具体的に持っておくことです。
実際に、旅行で訪れた時のこと、インターンのこと、そして面接で訪れた時のこと、すべて面接で聞かれ話しました。
面接官も最初は明らかに「なんで地元じゃないのにウチを受けたの?」ということを聞きたいことが伝わってきましたし、面接中ずっとしつこいくらいに本当にウチに興味があるのかを見極めようとしている感じがしましたが、丁寧に説明することでわかってもらえたようでした。
エピソードの濃い薄いはさておき、「他にありますか?」と聞かれた時に全く何も答えられないとそれほど興味が無いんだと思われてしまいそうですので、エピソードは数を用意しておくことが良いと思います。
特に以下の質問には必ず答えられるようにしておいた方が良いと思います。
・なぜその県で働きたいのか(当たり前ですね)
・その県に興味を持ったきっかけ
・その県で働いて取り組みたいこと
・↑の具体的なビジョン(正解を答える必要はありませんが何も無いと興味薄いと思われるかも!)
・自分の考えるその県の魅力
・↑の具体的なエピソード
・その県のスポットで友達におすすめするとしたらどこ?
このうちいくつかは実際に面接で聞かれました。特におすすめスポットは、一見その県で働くにはあまり関係ないように思えますが、その県に興味があり調べていれば何かしら答えられるはずですから、こういうところからも本気かどうか見極められているのだと思います。
さてさてこうして私は無事に地元でなく、住んだこともない県の一次面接を突破しました。
結局二次試験を受ける前に辞退してしまったのですが、その理由はまた別の機会でお話出来ればと思います。
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