『なけなしのたね』 手にとった瞬間、宝物だと思った。
まるで自分の本を出した作者のコメントのようになってしまったけれど、本当にそう思ったんだもの。
先日、仕事から帰宅し家のポストを覗くと、B5ノートサイズよりもひとまわり小さいくらいの封筒が届いていた。送り主を見ると見覚えのない名前、と思ったのはほんの一瞬で、次の瞬間には私の心はワクワクでいっぱいになった。
とき子さーん!! 届きましたよー!!
いつもとっても魅力的な記事を書かれているとき子さんが、このたびご自身の本を出版されまして……!(本当に凄い!)
それが、ついに、手元に届きましたー!(∩´∀`)∩ワーイ
というわけで今日は……
『勝手にとき子さん特集!』記事です!笑
まずは、とき子さん。改めて。
『なけなしのたね』のご出版おめでとうございます✨✨
はあああぁ、もう。嬉しい。
私はすっかりファンなのです。
大事なことなので先に言います。
大事なことなので先に言います。
本当にめちゃくちゃ最高な本なので、
そこのあなたも是非お手に取ってください!!!
どのへんが最高なのかは、続きをどうぞ!
まず、私の手元にも届いたわけですが、もうワクワクしすぎてね。
伝わるひとにしか伝わらない例えになってしまうのだけど、子どもの頃やっていた進研ゼミの4月特大号が届いて、箱の中から豪華付録や新しいテキストを一つひとつ胸を躍らせながら取り出すような、そんな気持ちで大切に開封しました。
(いやいや、クリスマスプレゼントを開ける少年のように、とか他にいくらでもムードのある比喩があるでしょう私……!)
もう。とき子さんの濃やかさが、これでもかというほど伝わってくる真心こもった梱包とお手紙とサインと……ひまわりの種Σ(・ω・ノ)ノ!←
思わぬバレンタイン……! 私は世界でいちばん好きな花が向日葵なのでとっても嬉しかったなあ。
「日当たりと水はけが良ければ土質を選びません」……うんうん、私のマンションの部屋は、日当たりも悪いし、湿度も高いし気温も低いし、アイビーをもう2度も枯らしてしまっt(悲しくなるからやめよう)
でも初夏になったら種植えたいなあ! 花を咲かせるまではいかなくとも、せめて芽が出たらいいなあという気持ち。なんだか今の私にぴったりじゃないか。
さてさて、届いた『なけなしのたね』は文庫本サイズで、とき子さんの可愛い表紙・裏表紙のイラストも相まって、いつもポケットに入れて持ち歩きたくなっちゃうような、本当に本当にかわいい本でした。ページをめくると宛て名入りのサイン。
——あぁ、これもう宝物だあ……。
本当に、心の底からそう感じた。
ネタバレにならない程度に、お話させてほしい。
「はじめに」を読んで「目次」を見る。あ、あの話もあの話も入ってる、やったあと思った。
さまざまなたねが種類ごとに並んでいて、きっとね、どのたねから覗いても良いと思うんだ。
目次には『〇〇のたね』が複数並んでいる(どんなたねがあるのかはお手に取ってからのお楽しみ。)
それらのたねの中で、ひと際目を引く、あなたにとって気になる〇〇があれば、そこから読んでみるのも良いと思う。なぜって?
その〇〇が気になると感じるあなただから響くであろうお話が、きっとそこに詰まっているから。
結婚はしているけれども、子どもはいない。まだまだ小娘な私。
そんな私のイチオシは最初の『若者のたね』。
収録されているお話ぜんぶ私の大好物です。
「おわりに」で言及されている、とき子さんが入れるかどうか特に悩んだという作品が、いちばん最後に収録されている。
私はこの話にとても心動かされた。凄く凄く好きで『こんなものが書いてみたい!』って思わず思った。
私個人の感想としては、この『なけなしのたね』のラストを飾る作品としてこの作品が入っていることがとても大事な要素だと思うくらいには、凄く凄く好きなお話だった。
せっかくなので、とき子さんとの出会いを振り返ってみる。
初めて読んだとき子さんの記事がこれだった。
そんでもって、「面白いな~( *´艸`)」なんて幾つもの記事を楽しく読みつつも、ずっとこっそりスキをポチポチするだけだった私が、面白すぎてもうたまらず初めてコメントさせて頂いた記事がこちら。
どちらも大好きなやつです。
上記の記事は面白くて笑えちゃう記事だけれど、私はとき子さんの書く記事にボロボロ泣かされたこともある。笑いもあり、時に涙もあり。
等身大で、飾らない言葉で、自分にも身に覚えのある弱さが垣間見えるかと思えば、優しく導いてくれる強さがある。「そんなバカな!」と笑わせてくれた次には「わかるなあ」としみじみ、あるいは「わかる!」と激しく共感させてくれる。
だけど共通して、とき子さんの書く記事はいつだって温かい。
そんなとき子さんの魅力がそのまんま、たっぷり詰まった一冊がこの『なけなしのたね』なのだから、それはもう最高以外の何物でもない。私の新しい「お気に入り」。
パソコンデスクの脇にある、好きなものをたくさん詰め込んだ「お気に入り」の小さな棚に仲間入り。
本当に素敵な本です。どの話もあっという間に読めてしまうので、1冊読むのもあっという間。
ぜひ皆さまの棚にも仲間入りさせて頂きたいイチオシの作品です。