「アイドル」と「たけのこ」どちら派ですか?の話をしようと思ったら、挽き肉女が出てきてしまった話。
いや。タイトル混沌すぎない……?
「私、年末年始ずーっとビール飲んでたんだけどー」
年始の挨拶がてら久しぶりに電話をして正月の様子を話すと、呑兵衛の友人からは期待通りの答えが返ってきた。
「あたしもー。痛風なるわー(笑)」
「そのうえ私なんて一人でカズノコ食べ尽くしたから、愈々やばい。お腹ン中カズノコだらけだわ(笑)」
学生の頃からツッコミセンス抜群な友人の事だから、
「ニシンかよっ!!!(笑)」
なんてキレのあるツッコミを期待していたのだけれど、思っていたのとは違う反応が来た。
「えっ。いま、なんつった?」
「や、カズノコめっちゃ食べたからお腹ン中カズノコだらけだって……」
「いや誰だよ!!!(笑)」
「もはやニシンだわ(笑)」
たまらず自分で言う。
「いやそこじゃねーわ!!(笑)」
お互いテンポ良く話しながら楽しく笑っているが、いまひとつ話が嚙み合っていない気もする。
「いや、aeuの数の子の発音おかしくない?(笑)」
「え? カズノコ(※「アイドル」と同じ発音で)」
「いやいやいや、カズの子って、誰だよカズ!!(笑)」
「え……えっ!?」
「数の子でしょ?(※「たけのこ」と同じ発音で)」
「え……カズノコ(※アイドル)」
「数の子(※たけのこ)」
「カズノコ(※アイドル)」
「数の子(※たけのこ)」
「えええッ!?」
「えええじゃないよ!!(笑)」
「え……。っていうかさあ、そしたら私、カズくんの子ども食べ尽くしたとかめっちゃサイコパスなこと言ってたじゃん……」
「ほんとだよ!!(笑)」
「っていうか、カズくんて誰」
「知らんわ!!!(笑)」
友人に言われて初めて自分のアクセントがおかしいことに気が付いたのだけど——まあ、ひとと数の子の話ってなかなかしないしな。
調べてみると、どうやら地域によってアクセントが違うらしいのだけど、皆さんはどちら派ですか。
①カズドル派。(カズノコ+アイドル)
②かずのこ派。(かずのこ+たけのこ)
いや、もはや②はかずのこじゃん。こりゃ②が優勢やなあ。
そういや最近、妙に聞き間違いも多い私だ。
うちは旦那が料理人だということもあり、旦那がキッチンに立つことも少なくない。
ある日、晩御飯を作ろうと冷蔵庫を覗いていた旦那が一言。
「うわっ……!! 永野芽郁じゃん!!!」
・・・・・・(;^ω^)ん?
いや、まあ、永野芽郁ちゃん、可愛いわなあ。
でもなぜ冷蔵庫で永野芽郁ちゃん……?
どうやら独り言のようではあったのだが、気になりすぎて聞き返してみる。
「え?なんて?」
「いや、長ネギ使おうと思ったら無かったからさー」
(ポクポクポクポクポクポク……ポーン💡)
「うわっ……!! 長ネギねーじゃん!!!」
いや、さすがに嘘だろ、私。
そう思いながら可笑しくて、旦那にそう聞こえたことを話したけど、いまひとつ響かなかったようで、私はひとりで笑っていた。実に愉快だ。
ついさっきも「今日の晩御飯なににしよっかなー」と思いながら冷蔵庫を探っていた時——
「おっ、ささみがあるー♪」
独り言をポツリと呟いた私は、それが脳内で
「ささみガール」
に変換され、想像したら実に愉快でひとりで笑っていた。
そんな私のことを母や旦那は「aeuはいつも楽しそうでいいね」と生温い目で 温かい目で見守ってくれる。
ちなみに私自身は「ささみガール」ではなく「挽き肉ガール」だ。
毎年、この時期になると思い出す、およそ2年前の忘年会(2019年)。
お店で「可愛い~♡」と思って新しく購入したお気に入りの服を、ルンルン気分で忘年会に着て行ったら、友人に(※仲は良い)
「どうした挽き肉みたいな服着て!」
と、言われた。
いや、挽き肉て。普通にひどい(笑)
だって、挽き肉ってこれよ?
対して、私が着てた、とっても可愛い服はこれよ?
ん・・・・・・(;^ω^)おや?
いやいや、並べて見比べてみないと……
並べてみた。
挽き肉だったわ。
これには、旦那も腹を抱えて笑っていた。
笑いすぎやねん!!!
捏ねて丸めてやろうか!!!
いや、この場合、丸められるのは私の方だ。
いやああぁ、やめてええぇ、せめて丸めるならつくねさんのようにしてええええぇ。