知らないこと、それだけで人が死ぬ
半年に一度、悲惨な虐待のニュースが
世間を賑わせる。
多くの虐待は母でなく、
子供にとって血の繋がりのない母の彼氏から
されることが多いらしい。(大体のケースでは母が養育費か生活保護をもらって生活をしていて、それに恋人があやかっているらしい)
それにしても、
パッと出の彼より子供の価値が下になるの?
と信じられず、
1年前、ある虐待死事件の裁判の記録を読んだ。
*
エリート義父が子を虐待し、
母が止めなかったことで起きた事件。
うろ覚えの状態で、誤解がないようにしてほしいので、
わたしの感想だけ述べる。
義父は、典型的なDV、支配欲が
根源になっている印象をうけた。
問題は、
母の「無知」だったように感じた。
母には、愛はあったように思う。
ただ本当に「無知」だった。
学歴も自信がなく、生活保護のみで
一人で生きていく自信がなく、
エリートの旦那についていったら
そうなってしまった。
そんな印象をうけた。
「子供に虐待をするのがしつけだ
といわれたら、
本当にしつけなんだと思ってしまった」と。
子育てはみんな初めてだから、
自分より上だと思った人に、強く言われたら
そう思ってしまうのかもしれない。
だけど、そんな悪の言葉を盲信しないためにも、
世界は広げ続けなければいけない。
そのために武器として知識を持たなきゃいけない。
そう思った。
*
母になる資格がなくても、
性行為・出産という行為だけで
母になってしまう。こわいな。
*
そんな「母とはなんなんだ」と
考えてこんでしまう時、
俵万智さんの一句を思い出す。
人生がどんなものか少しはわかる先輩として、
母として、愛のある句だ。
「だけどね」と続きが
聞こえてきそうな気がする。
私は、何かを盲信しないため
これからも世界をたくさん広げる。
それで苦い思いをしているし、
これからもするだろう。
そのうえで、
「だけどね、」といえるようになって、
自覚ができてから母になりたい。
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