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「前も言ったよね?」「えっ?言われました?」って言われたアナタの負け

いつもお読みいただきましてありがとうござます。代表の竹村です。

新規事業立ち上げの準備で先週更新できませんでした。すいません・・・。


さて、この記事は20代〜30代のビジネスパーソンへ私の前職の経験、起業後の経験を通して少しでも仕事に役立てて貰えそうな私の考え方を発信しています。

概ね5分程度で読めるかと思います。


では本題です。

私は前職で直接的な部下が6名、間接的な部下がアルバイトスタッフなど合わせて500人ぐらいいました。

チェーン展開している企業で、私は6店舗ぐらいの統括マネージャーをしていた訳です。

店舗ごとには店長がいます。

その店長が私の直接的な部下です。

いつもの様に、店舗を臨店して、店長と一緒に店内を歩き、改善点や問題点をヒヤリングしました。

その後の出来事です。

店長は自分の部下をバックルームに呼び、この様なやり取りをしました。


「前も言ったよね?」

「え?言われました?はじめて言われた気がしますが・・・」


の様なやり取りを私の横でしているんです。

要するに、店長は私に

・指摘された点は気づいていましたよ

・私と同じ目線でできています

・すでに気づいて部下に指示していたけど、改善できていないだけです

とアピールしたかったんでしょうね。


私からしたらどっちでも良いんです。

結果としては、問題点が改善されていないのは事実なので。


この様な状況であればまだ可愛いんです。

しかし、違う日に違う店長が同じ様なやり取りをバックルームでやっている時に私が臨店しました。


私が来たことで、やり取りを終えて店長が私に挨拶してきました。

私:なんか揉めてたけど大丈夫?

店長:いやー。何回言っても同じミスをするんですよ

私:もしかして、発注ミスの件?

店長:そうなんです。また購買課から指摘貰って、急遽発注キャンセルして貰ったんですよ。

私:そうなんだ。あれキャンセルさせたん俺やで。

店長:あっ!すいません。

私:毎回同じミスしているからずっと見てたんやけどね。どうやって教えてるの?

店長:カクカク・シカジカ・・・

というやり取りがありました。

店長の教育方法は特段目立って悪い内容ではありませんでした。

ただ、店長の説明の中で

ミスする度に注意するんですけど

「そんなん聞いてません」

って言われて困っているんです。私は説明しているんですけど・・・。

と言うわけです。

私は、毎回ミスする部下を呼んで話を聞きました。


私:なんか毎回同じミスをしているとか?

部下:ミスしているのは自分でも分かっています。でも、やり方を教えて貰っていないのにミスするな言う方が無理ですよ

私:そうなんだ。

私:ちなみに、全く教えて貰えてないの?

部下:全くは言い過ぎですけど、例えばビールの発注って出るときと出ないときの差が激しいので、過去の数値見て一番多い出数に合わせて発注しているんですけど、それが多いって言われて・・・。


結論

店長が悪い


こういう考え方もできます。

店長が教育したと嘘をついている → 結局店長が悪い

教育が伝わっていない → 店長が悪いまたは部下が悪い

部下が教育されていないと嘘をついている → 部下が悪い

両方が怒られたくないから嘘をついている → 両方悪い


しかし、多くのビジネスシーンでミスが発生した場合、責任の所在を明確にします。

要するに、誰が悪いのか?

再発防止するためです。


この場合、発注ミスは、売上ロスまたはコスト増。すなわち、どっちだとしても利益の減少。

店舗の売上、コストをコントロール、責任を持つのは「店長」です。

よって、誰が嘘ついているとかどうでも良いんです。

店長が悪いんです。


これが、今回の本題である

「前も言ったよね?」「えっ?言われました?」って言われたアナタの負け

の本質の部分です。


言ったか言ってないか

これは正直ビジネスシーンではどっちでも良いんです。

どう転ぼうと責任取れる立場の人が責任を負うことになるので。


ミスが起きて、言ったよね?という上司。

この場合、言ったよね?で部下に責任転嫁して逃げようとしても逃げれないんです。

だって部下に責任は取らせれないから。


今回の例で言えば、店長が教育しているんですけど・・・。というのはどうでもいい話なんです。

部下が教育されてません。って嘘ついていようがどうでもいい話なんです。


結果として利益損失をこの店で発生させている。その店の長である店長が全責任を負う事になります。


日本の職場では、部下の能力に任せたり、個の能力に頼ったり。と上司が全然仕事をしない場面は多くあります。

そしてそんな上司が言う言葉は決まって

前も言ったよね?なんでまたミスするの?


なんですよ。

それを部下に言ったとしても上司の責任は無くなりません。

ならば、なぜミスが起きたのか?

と自分にベクトルを向けないといけません。


これは、子どもへの教育でも同じです。

何度も何度も同じ事言わせて。いい加減にして。

ってまぁ私も子どもの頃よく言われましたが。

これは、子どもが理解していないんですよね。

それはビジネスシーンで言う同じミスをする部下と同じです。


理解していない。理解できない。

のに、それを、そのままやらせようとしているのが問題な訳です。


人がいないので。

そういう人は、何百人居ても同じことを言います。

優秀な部下が居ないんですよ。

そういう人は、東大卒の部下が来ても、使えない。とか言うんです。


親も上司も同じですが、責任を負う立場なんですから、できない人に対して怒りをぶつけても仕方ない。

それをしても「責任を負う」という事実は変わりません。


そう考えた時

「前にも言ったよね?」

という言葉は何の解決にもなりません。


それならば、

「前にも〇〇はミスしやすいから気をつけて。って言ったと思うけど覚えてる?」

「いーや・・・。」

「そうか、ごめんごめん。私の言い方が悪かったね。ココはね。△△と迷いやすいんよ。で皆〇〇と間違えて入力しちゃうから間違えやすんよね。システム設計変えて貰うように言うけど、それまでは△△と〇〇は気をつけて入力してね」

の様に、相手に合わせて、相手がミスしないように、自分が変わるしかありません。


現実的には、毎回ミスされると感情的にはなりますが、なったとしても解決しないのであれば、感情を殺して、問題を解決する事に力と時間を注いやした方が良いというお話でした。


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