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すごいアドリブ力!216「心を鎮めるアドリブ力」

こんにちは、くらです。

アドリブ力とは、「咄嗟の判断・対応によって、自分を含め周りの人たちも幸せにする力」と定義します。

どんな人も、人生の中で培った、自分独自の力があります。
その力を周りの人とちょっとずつでも共有できれば、あなたの周りはどんどん明るくなり、お互いの力で更に明るく、そして楽しく場を育てていくことができます。

あなたの力に気づいていただくヒントとなるようなお話を紹介していきたいと思います。
あなたも私も、お互いにアドリブ力を磨いて、お互いの生きる場をどんどん明るく照らしていければと思います。

クイズ

「○○○○○練習は、心を鎮めるのにとても効果的です」

○に入る言葉はなんでしょうか?


[こたえ]耳を澄ます

(『「今、ここ」に意識を集中する練習』ジャン・チョーズン・ベイズ(日本実業出版社)より引用 P75)


まえがき

心を鎮める、というと、禅とか呼吸法とか内省とか、色々な方法があると思います。
「マインドフルネス」の著者が、様々な方法を述べていますが、その中に、「耳を澄ます」ということを言っています。

耳を澄ます

「耳を澄ます練習は、心を鎮めるのにとても効果的です。音に関心を引かれるようになると、もっと意識を集中して聴きたくなります。真剣に耳を澄ますためには、心のなかの声にしばらく黙っていてもらわなければなりません。

心のなかで「あの騒音は隣のおんぼろトラックだ!」などと悪口を言ったり、「マフラーを交換する必要があるな」などと意見を言ったりせず、ただ心を研ぎ澄まして、生まれて初めて聴いた音であるかのように聴く必要があります。それに実際に、まったく同じ音というのはないのです。

音に耳を澄ますのは、際限なく反芻される不安から心を切り離すよい方法です。檻のなかのリスのように、心が不安の踏み車を回すのをやめられないと気がついたら、部屋のなかから聴こえる音が織りなす音楽に耳を傾けます。

1日中パソコンに向かって疲れ切ったのであれば、外へ出て、意識を闇のなかに開放し、夜が奏でる音楽に耳を傾けます。

音に関する有名な考案があります。『臨済中興の祖』と称される江戸中期の高僧・白隠(慧鶴)(はくいん(えかく))は弟子たちにこういう公案を出しました。

『1つの手の音はどんなものか?』

この公案は後世になって、しだいに陳腐な解釈をされるようになり、『1つの手で手を叩くときの音はだんなものか?』などと間違った形で伝わっています。

しかし、この公案を真摯に考えれば、深い音の世界に心が開かれます。この公案は、突き詰めていくと、『音とは何か?』あるいは『音がするか?』ということになります。心が際限のない迷路にさまよい出るとき、この問いかけが『今、ここ』に引き戻してくれます。」
(前著より引用 P75-76)

あとがき

「両掌(りょうしょう)打って音声(おんじょう)あり、隻手(せきしゅ)に何の音声かある」

白隠和尚の有名な「隻手の音声(せきしゅのおんじょう)」の一節です。とても難しい公案です。片手でたたく音はどんな音だ?

これは、日常的な常識や思慮分別からの捉われを捨てさせる公案とされていて、頭で考えても答えはでない。修行僧を苦しめた公案とされています。

今を生きるには、今を素直に受け入れることから始める。例えば音。音を聴くにも、どうしても自分の聴きたいように聴いてしまう。そうではなく、音そのものを聴くようにする。

すると、そこに、自分を包み込んだ広大な空間が広がってくる。存在そのものがとても小さく感じるようになる。気がつくと、自分の心が鎮まっているのを感じる。と、言うのは簡単ですが、そううまくはなかなかいかないかもしれません。ただ、音一つでも、集中していくと、余計な思考や感情がいつの間にかどこかへ失せて、音だけの世界を感じることができるのだと思います。

今回もお読みいただきありがとうございました。

今日の一言

「今日の一言:心を鎮めるアドリブ力は、耳を澄ますことで磨かれる」


今日の「みんなのフォトギャラリー」

いつも「みんなのフォトギャラリー」からすてきな画像を拝借しております。今回は、まだないさんの画像です。ありがとうございます。
輝く光と色彩のアドリブ。


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