「タルゴナコーヒー」ブームをどう見る?
最近、Instagramで韓国発祥の「タルゴナ(ダルゴナ)コーヒー」なるものがにわかに流行っているのをご存知でしょうか?
アイスミルクの上に何やら茶色い液体が乗った、一見アイスラテのような可愛らしい見た目。茶色の正体は、インスタントコーヒーとお湯と砂糖を練り上げたものらしいです。
"アフター"の写真がInstagramに載ることはないと思いますが、混ぜれば少し甘めのアイスオレのようになるのでしょう。
ちなみにSmall things COFFEEの店主さんに聞いたところ、「タルゴナ(ダルゴナ、表現のゆれあり)」は韓国語で「砂糖と水とベーキングパウダーを熱して作るおやつ」とのことなので、多分日本で言うところの「カルメ焼き」的な感じなのだと思います。元々コーヒーではないとのことですが、作るプロセスから「タルゴナ」という名前を着想したのかもしれません。
「ネクストタピオカ」としてブーム到来を予見する人も
昨夏のブームから、順調に下火になりつつあるタピオカ先輩。
またいつ来るやも知れないブームに備えて"冬眠"期間に入ったという言い方もできるかもしれませんが、タピオカの次のブームとして一部の人が期待を寄せているのが、このタルゴナコーヒーです。
僕の感覚ですが、タルゴナコーヒーは今のところInstagramと一部のWebメディアでしかフィーチャーされていないので、知らない人の方が圧倒的に多く、「イノベーター理論」で言うところの「アーリーアダプター」くらいの到達点だと思います。
(「イノベーター理論」の詳細はこちら↓)
じゃあ、これから順調に伸びてくるのか!?というと、話題にはなるかもしれませんが、タピオカのような大きな消費にはつながらないんじゃないかな?と踏んでいます。
人の欲求はさらに高い次元へ。「買ってまで飲みたくない」けど「作ってほめられたい」
僕の仮説ですが、タルゴナコーヒーが今流行ってるのって、「見た目が可愛い」という要素に加えて、以下の2つが作用していると思います。
・シンプルなレシピで、作るのが簡単
・再現性が高い(誰がやっても同じように出来る)
ぶっちゃけて言いますけど、「#おうちカフェ」だなんだ言ってInstagramに写真を上げているのは、全部ほめてもらいたいからです。少なくとも、僕はその下心100%でやってます。笑
僕の余罪↓
(刑事さんすいません……自白すれば過去の作品を見てもらえるという浅はかな下心でした……)
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僕が作っているのはそんなに手のこんでいない、レシピ通りやれば誰でも出来るものなのですが、「難しそう!」と決めつけてしまったり、「オーブンがない」など環境的に作るのが難しいという人もいるはずです。
それに対してタルゴナコーヒーは、「これならできそう!」と思えるくらいレシピが非常に簡潔で、ある程度素敵な完成形になることも予想が付きやすいので、手を出す人が多く、一気に広まったのではないかと思います。
タピオカもタルゴナコーヒーも、最終的なゴールは「Instagramにアップした写真に、いいねやコメントをもらいたい」という"承認欲求"ですが、タルゴナコーヒーの場合はそこに「自分が作った、ということに対して」という注釈がつく、ということですね。
なので、「ブームだ!乗るしかないこのビッグウェーブに!」という意気込みでカフェが手を出すのは、悪手になるリスクも若干あると思います。
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今日から新年度。
大変な状況が続いていますが、今だからこそ出来ることの「チャンス」はいっぱいあるはずです。良い年にしましょうね。
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