【成人女性のADHD】大人になるとADHDは治るの?
ADHDは大人になっても治りません。
しかし、専門家の中でも
「ADHDは子供の発達障害」
「大人になれば落ち着いてくる」
という人が多いのです。
専門家が「大人になればADHDが治る」と言う理由
なぜ「ADHDは大人になれば治る」と言われるのでしょうか。
それは、ADHDの症状は年齢とともに変化するため、治ったように見えることがあるのです。
子どものADHDの症状は、落ち着きがなく、そわそわしているので、専門家でなくてもすぐに気づくことができます。
そしてそんな子供たちも、年齢とともに、だんだん落ち着いてきます。それは、ADHDでない人たちと同じです。彼らも、日々の社会活動を通じて、どのように振る舞えばいいのかを日々学んでいきます。その結果、不適切な行動を控えるようになり、典型的なADHDの症状は見られなくなります。
そのような様子を見て、
「治った」
と言われるのかもしれませんね。
ADHDの症状が出てないなら「治った」と言えるのでは?
確かにADHD特有の症状で社会生活に支障がなければ「治った」と言えるかもしれません。
しかし、大人になって行動を変えることができるようになっても、頭の中はやはりADHDのままなのです。そのおかげで、ありえないミスをしたり、普通の人とは違う言動をしたり、身体的な症状が出たりすることが多いのです。
頭の中がADHD
基本的に、ADHDはヒマや退屈が耐えられません。
ですから子供のうちはよく動き回ってしまうのです。
大人になると、体を止めることはできるのですが、頭の中はまだ暇や退屈が耐えられません。
私の場合、日常生活の中で頻繁に「白昼夢」の世界に行ってしまいます。かなり無意識なので気付きにくいのですが、おそらく、頭がわずかなヒマや退屈さに耐えられないので、暇つぶしに、にぎやかな「白昼夢」の世界に行ってしまうのだと思います。
そんな時に誰かに声をかけられると、飛び上がるほど驚いてしまいます。そのため、私の家族は、私を驚かせないように、わざと音を立ててから声をかけるようにしてくれています。
環境の変化に敏感
気温や気圧など、環境の変化に敏感です。
特に私は暑さに弱く、熱中症になりやすいです。
また、気圧の変化にも弱く、低気圧が来る前に、頭が痛くなったり、体が重くなったりするんです。
ありえないミスの数々
失敗というのはADHDに関係なく誰でもすることですが、ちょっとありえないレベルなので、自分でもびっくりすることがあります。大学受験の日に間違えて第一志望校を受験できなかったり、温泉で男湯に全裸で入り、男性を驚かせたりなど。
「できること」と「できないこと」の差が激しい
「できるところ」を見ると、何かに長けている人に見えるので、他者からの期待度が上がってしまいます。その状態で、できないことがありえないほどできないので、落胆させてしまいます。
私の処世術
そんな人生なので、私はあまり他人の評価を気にしません。
でもADHDのみんなが私のように生きているわけではないと思いますので、常に周りに合わせようとして生きている方は、ご苦労が絶えないだろうと思います。
ABAは感情を切り離すことができる
ABAは感情を使わず、行動だけにフォーカスする科学です。ABAを勉強するようになってから、他人に腹が立たなくなりました。精神衛生的にも、ABAを勉強することをお勧めしたいです。