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頭の良い子に育てたい!3歳までに絶対避けるべき3つのNG習慣とやるべきこと

「頭の良い子に育てたい」「将来、どんな環境でも生き抜ける力を持ってほしい」と願う親は多いでしょう。特に乳幼児期は、子どもの脳や人格形成にとって非常に重要な時期です。

3歳までの脳の80%がつくられる

乳幼児期は、脳の発達が急速に進むため、将来の知性や学びの基盤が築かれる重要な時期です。

過去には「三歳児神話」と言って、3歳まで母親がしっかりと育児をしなければならないという考え方がありましたが、これは完全に覆されました。とはいえ、3歳までに脳の80%がつくられるという事実は変わりません。

そのため、脳の成長を最も効果的に促進するための育児は非常に大切です。

今回は、「頭の良い子」に育てるために、乳幼児期にやってはいけないこととやるべきことを3つご紹介します!ここでは、乳幼児期において「頭の良い子」に育てるために、やってはいけないことと、やるべきことを3つ紹介します。この時期を賢く乗り越えるための「KEY」を見つけて、子どもの将来の可能性を最大限に引き出しましょう。


1. 【やってはいけない】過度な画面視聴を許すこと

携帯やタブレットは今や欠かせない生活の一部であり、子どもにタブレットを与えると、すぐにグズリが止まるため、育児には欠かせないアイテムになりがちです。さらに、最近では幼児向けの教育ビデオやアプリが多く、便利で子どもも夢中になるため、タブレットを与えておけば楽に子どもが賢くなると感じるかもしれません

教育的でもNG?ビデオ視聴が幼児の脳に与える影響とは?

しかし、2歳未満の子どもには画面の視聴を避けるべきです。たとえ脳の発達を促進すると謳っているタブレットであっても、同様に控えるべきです。どんな教育的なタブレットであっても、長時間の視聴は子どもの脳に悪影響を及ぼすという科学的な結果が出ています。

これを受けて、アメリカ小児科学会(AAP)は、画面視聴が言語発達や社会的スキルの発達に悪影響を与えると警告しています。過度な画面視聴は、親との対話や物理的な遊びの時間を奪い、脳の発達に必要な経験が不足する原因となります。

アメリカ小児科学会(AAP):
18か月未満: スクリーンタイムは基本的に避けることを推奨しています。ただし、例外として、ビデオ通話などの親とのインタラクティブなやり取りは許容されています。

18か月~24か月: 高品質なプログラム(例:教育的なコンテンツ)を親と一緒に視聴する場合は許可されていますが、子どもだけでの視聴は避けるべきです。

2歳~5歳: 1日あたり最大1時間までの高品質なコンテンツに限定すべきです。さらに、視聴は親と一緒に行い、子どもが視聴した内容について話し合うことが推奨されています。

世界保健機関(WHO):
2歳未満: スクリーンタイムは避けるべきです。
2歳~4歳: スクリーンタイムは1日あたり1時間未満に制限することが推奨されており、少なければ少ないほど良いとされています。

【やるべき】親子のコミュニケーションを増やす

子どもは、親や大人との対話を通じて言語能力や社会的スキルを発達させます。日常生活の中で、できるだけ多くの時間を一緒に過ごし、会話や質問を通じて子どもと積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。

例えば、スクリーンタイムの代わりに今日の出来事を話し合うだけでも、子どもは多くのことを学びます。


2. 【やってはいけない】記憶だけを重視した学習

フラッシュカードや右脳トレーニングのような単調な反復練習による単純記憶の訓練は、短期的には成果を上げるかもしれませんが、長期的な理解力や問題解決能力を養うには不十分です。

乳幼児期はまだ受動的には学べない

これらの方法は受動的な学習に偏っており、子どもたちが自分で考え工夫する機会を奪ってしまいます。

かつて人気だったフラッシュカードによる「脳トレ」は、短期的な記憶を刺激するかもしれませんが、長期的な知性や創造力には効果がないことが科学的に証明されています。情報を詰め込むだけでは、子どもの本来持つ好奇心を引き出すことはできません。

【やるべき】自然の中で能動的な自由遊び

乳幼児期は特に能動的な学びが重要です。乳幼児は自分の体験や遊びを通じて、周りの世界を理解し、発達していく時期です。この時期は、触ったり、感じたりなど実際の体験を通して五感をフル稼働させ、試行錯誤することで、脳の発達が促進されるため、受動的な学習に頼るのはあまり効果的ではありません。自由な遊びや探求心を育むことが重要です。

子どもたちが自然の中で遊んだり、ブロックやおもちゃを使って自由に想像力を働かせることができる環境を提供しましょう。特に自然の中で遊ぶことは、子どもたちの五感を刺激する要素に満ちているため、最高の学習環境となります。
これにより、子どもは自分で考え、問題を解決する力を自然と身につけていきます。


3. 【やってはいけない】「良い子にしなさい」と行動を制限する

「静かにしなさい」「お座りして」「走らない!」と、ついつい子どもに「良い子にしなさい」と言いたくなる場面は多いでしょう。しかし「良い子にしよう」とするあまり子どもの行動を制限すると、好奇心や自己表現の機会を奪ってしまいます。子どもはチャレンジし、失敗することで成長するのです。

「静かにして」「走らない!」などと、子どもの行動を制限することは、実は好奇心や自己表現の機会を奪い、成長に悪影響を与えることがあります。研究によれば、自由に遊び、失敗する経験が子どもの脳の発達を促し、将来的な問題解決能力を育む重要な要素だとされています(Diamond & Lee, 2011)。

行動を制限され続けた子どもは、自分で考える力が育ちにくく、指示を待つようになる傾向があります。これでは「良い子」どころか、挑戦を恐れ、新しいことへの意欲を失うリスクが高まります。

【やるべき】3時間以上の全身遊び

「子どもが自分で遊び方を決められる時間を増やしましょう。走ったり、物を試したりすることで、創造力と問題解決力が育まれます。ただし、静かにすべき公共の場所では走り回らないようにするためにも、子どもが十分に体を動かし、自由に遊べる環境と時間を確保してあげましょう。」

アメリカ小児科学会(AAP)とWHOの推奨

アメリカ小児科学会(AAP) は、3歳から5歳の子どもには1日最低3時間の身体活動を推奨しています。そのうち、少なくとも60分は中程度から高強度の活動を含むべきだとされています。

世界保健機関(WHO) では、5歳以下の子どもに対しても、少なくとも1日180分の身体活動を推奨しており、そのうち一部は中程度から高強度の活動であるべきとしています。特に3歳から4歳の子どもは、1日少なくとも60分は中程度から高強度の遊びや運動が推奨されています。


まとめ

乳幼児期は、子どもの将来に大きな影響を与える非常に重要な時期です。親として、早期教育や脳トレーニングに頼るよりも、子どもが自ら考え、自由に遊び、失敗から学ぶ環境を提供することが、激動の時代を生き抜く力を育てる鍵となります。

賢い子どもを育てるためには、親子のコミュニケーションを大切にし、豊かな体験を通じて成長を促しましょう。

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