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ASDシャボン玉療育:コミュニケーションを促す

自分の欲求を表現するスキル

ASDのお子さんへの早期家庭療育で、私が一番最初に教えるにコミュニケーションスキルは、
自分の欲求を表現するコミュニケーション方法
です。

まだ自分の声が自由に出にくいお子さんにはジェスチャーを、声が出るお子さんには「言葉」を教え、欲しいものを要求したり、休みたいときに伝えたりすることができるようにします。

これによって、子供のイライラがかなり軽減され、暴力や自傷行為等の問題行動もかなり減少し、適切なコミュニケーションが増加していきます。

シャボン玉で楽しく療育

私はよく「シャボン玉」を早期療育の一環として使用します。
シャボン玉は、楽しく有用なツールの1つで、視覚、聴覚、触覚など、多様な感覚を刺激することで、感覚処理能力の促進に役立ちます。また、他者と一緒にシャボン玉を吹くことで、順番を守ること、共同注意を促すこと、社会的相互作用を促進することができます。さらに、追いかけてつかむ、手を伸ばすなどの動きを通じて、手と目の協調性などの細かい運動能力の発達もサポートしてくれます。

1. まずは相互関係の練習から

  1. 「シャボン玉」と言ってシャボン玉ボトルを見せる。

  2. 「シャボン玉」と言ってボトルを子供に手渡す。

  3. 「シャボン玉、ちょうだい」と言って、すぐにボトルを返してもらう。

①シャボン玉のボトルのやり取りを通じて、相互関係の練習を行います。
②『シャボン玉』という音と『シャボン玉のボトル』を関連づけるために、『名前』と『モノ』を同時に何度も提示します。

2.  【第1ラウンド】シャボン玉で楽しく遊ぶ

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