グレーゾーンと自己肯定感との大きな関係
発達障害と自己肯定感
さて、いよいよ「発達障害グレーゾーン」についてお伝えしていきます。
私がこれから自己肯定感爆上がりまでの道のりを発信していきますが、道のりということはつまり、自己肯定感の低い状態がスタートです。
そして、発達障害と自己肯定感には大きく関係があります。
私も、元々の自己肯定感の低さの原因の一つは、私自身がADHDのグレーゾーンだったことが大きく関係しているな、と今思うのです。
また、発達障害の人は鬱やパニック障害、適応障害などを併発する、「二次障害」が出ている人も多いのです。
私も鬱手前の「抑うつ状態」と診断された時期がありました。
※幸い早めに病院にかかったので、「鬱」の前に対処が出来ました。
では、最近よく聞くこの「グレーゾーン」とは何なのか。何が困るのか。
自己肯定感を高く保つために必要なことの一つに、自分自身を知ることがあります。
発達障害やその要素があるのなら尚更、「発達障害」の一括りにして自分を捉えてはいけません。勘違いいただきたくないのは、
自己肯定感を上げる=発達障害の特性を抑えて周りに順応する
ではないということ。
だって発達障害は薬やトレーニングである程度症状を抑えることはできますが、治らないでしょ?
辛いかもしれませんが、自分自身の特性をしっかりと理解して、出来ないことを素直に認め、正しい対処方法を身に着けるのです。
それと同時に、自分の出来ることにも目を向けなくてはいけません。
これは簡単なことではありませんが、追々詳しく方法は記事にします。
本当に自己肯定感を上げたいのなら、最終的には、発達障害やその特性を持つ自分をそのまま愛する必要があります。
だからこそ、
あなたは何ができて、何ができないのか。
なぜその特性で困るのか。どう困るのか。を知る必要があります。
ぶっちゃけ発達障害であろうとそうでなかろうとどっちでも良いんです。
大切なのは、「あなたが何に困っているのか」です。
それを知る手段の一つとして「発達障害」について学べば良いのです。
そうはいっても、自分を知り、自分の気持ちを言語化するというのは非常に難しい行為です。
私の体験談を通して、ご自身の気持ちを周りに伝えられるようになったり、周囲の人が気持ちを理解してあげられるきっかけになれば幸いです。
そのためにも、まずは「発達障害のグレーゾーン」とはどんな状態なのかご説明します。
発達障害グレーゾーンとは
「発達障害のグレーゾーン」とは簡単に言うと、「発達障害と診断されるほどではないけれど、その特性を一部持っている」という人達です。
つまり、発達障害ではないのです。
ですが、ある場面、ある能力においては著しく人と異なる部分がある。
私も病院で検査をして「発達障害ではない」と診断されております。
しかし、その際に能力の凸凹は確認されていること、日常生活で困っていることからADHDグレーゾーンの人間だと認識しています。
例えば、ADHDの注意欠如の特性の一つに「忘れ物が多い」というのがあります。
グレーゾーンの人は普段気を付けていれば忘れ物をしないけれど、焦っていたり途中で声をかけらる等の特定状況になると「忘れ物が多い」。
または、普通に準備していると絶対何か忘れてしまうから、ものすごく神経を張り巡らせて準備をする。そうすると忘れ物をしない、などです。
これはあくまでも一例で、グレーゾーンの人がみんなそうだという話ではありません。
発達障害もグレーゾーンも「あるある」はあるかもしれませんが、みんなが完全一致する症状ではありません。
一つ前の記事「発達障害、ADHD、グレーゾーンとは一体なになのか」の最後をぜひ読んでいただきたいのですが、どこまでいっても向き合うべきは「自分」「その人」の特性であるということは忘れないでください。
話を戻しますが、先ほどの忘れ物をしやすい人の例。
冷静に読み返してみると、誰にでも当てはまると思いませんか?
焦っていたり、声をかけられるとやっていたことを忘れるって普通ですよね。
だから、個性の範疇なのか、障害レベルであるのか、など非常に線引きが難しいのもグレーゾーンの特徴です。
「ちょっと気を付ければ」「ちょっと頑張れば」「たまにはそうこうことある」
これで片付いてしまいそうですが、そうではないんです。
「相当気を付ければ」「相当頑張れば」「しょっちゅうそういうことがある」
なんです。
例えばこんな感じの生活です。
・出かける度に、ただカバンを用意するだけなのに、何度も何度も忘れ物がないか確認する。
・持ち物リストを用意する。
・いつもの持ち物リストにないものを持っていく日は更に入念に確認する。
・イレギュラーな持ち物に気を取られたら、いつも持っている持ち物リストを見るのを忘れてしまい財布が入っていなかった。
・いつも何かしら後からパラパラと忘れ物に気がづいて時間がなくなるから、出かける日は想定より15分早く起きなくてはいけない。
などなど。
これに子供など世話する家族が増えれば自分の準備+子供の準備で同じ作業をしなくてはいけません。
ただお出かけするのに出かける前には神経がすり減っています。
こんなことが何もお出かけ準備に限らず、様々な場面で起こるので、あらゆる場面でぐったりと疲れてしまうのです。
頑張ればできるんです。でも相当頑張らなくてはいけないから、本人は疲弊して日常生活に支障をきたしている、困っているといった感じです。
そして、本人の影の神経のすり減り、努力は誰にも気づかれない。
当たり前にできる、できていると思われている。
その努力を怠れば「当たり前のことが出来ない人」「しょっちゅうミスする人」と評価される。
ほら、なんだか疲れてきませんか?笑
この日々こそが、グレーゾーンの困り事であり、自己肯定感が幼少期から下がっていくように自然と刷り込まれる原理なのです。
だって、人の何倍も頑張らないとできないのに、それくらいみんな普通にやっていると本人も周りも思っているんですから。
では、次回は私自身のADHDの特性が出ている部分についてご紹介したいと思います。