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姫路城行くわ、特別公開の搦手口 攻略

さて、9月7日(土曜)に行ってきました
姫路城 夏の特別公開

普段は公開されていない
トの やぐら ・との一門・とのニ門
との?殿、ではなく、ひらがなの「と」

TVで特集あり

関西では割とTVで紹介されています。
好きな人には刺さる話題。

普段は公開されていない姫路城の東側に位置する「トの櫓(やぐら)・との一門」及び「搦手(からめて)周辺」を特別に公開します。

NHKの関西版の動画から

姫路城の裏口の「搦手道 からめてみち 」を9年ぶりに特別公開
2024年09月03日

さらにもういっちょ
テレビ大阪の三田村邦彦さんの番組でも。

昼呑みの聖地・姫路で満喫!絶品グルメと地ビールを味わう贅沢な大人旅!『おとな旅あるき旅』2024年9月7日放送

三田村邦彦さんはTV局で特別なので、1番下の入り口「との四門」から入ってましたが、一般人は入れません。本丸から入って出るだけの一方通行。
上から行って、順に一門から四門まで降りたので紹介します。

との一門の呼び鈴

ひときわ異彩を放つ素木 しらき 造りで古風な城内最古の門です。

池田輝政が築城した江戸時代のものではなく、戦国時代のもので、羽柴秀吉が廃城になった姫路北部の置塩城から移築したのでは無いかと言われています

パンフやwikiに載っていないのが、この三角形▶️の呼び鈴。押すとカコンカコンと乾いた良い音がします。戦国の音ですね。

置塩城 おじおじょう は姫路城の北約4kmのところにあるのですな、応仁の乱のころ(1471年)に赤松氏によって建てられた山城です。

案内の方も「置塩城、、という伝承だけど、証拠はないね」と。赤松氏はまだ官兵衛の時代も有力末裔がいたけれど。
姫路城築城とはさすがに100年の差があるので、置塩城から移築って無理かなーと。

しかし、この無骨さが良いですね。
いささか華奢で防御力は期待できないかも、ですが。 丸太でどーんといってみよう♫ガラガラ

との一門 外側
との一門 内側

トの櫓の傾斜

トの櫓は武器庫として作られ、窓から二門付近を攻撃可能でした。

気になったのが、建物がピサの斜塔よろしく、傾いてること。傾いた岩盤の上に石垣を積んで建てたとのことですが、よくOKだしたね、官兵衛さん。

中に入れますが、ピー玉転がりそうなくらい傾いていて、クラクラします。
オリジナルの下が腐りつつあるので、見学用に白い木材が補強で新たに追加されました。

との一門の床も腐って抜けそう?いや保護のためとのことで、立ち入り禁止🚧

しかし、遠目で見ても歴史を感じられる、良い門ですね。木組みが美しい。

姫路城唯一現存の枡形虎口 ますがたこぐち

との二門と一門の間、2つの城門と土塀に囲まれた、姫路城唯一現存の枡形虎口 ますがたこぐち です。古地図だと大手門と桜門橋が枡形虎口だったようですね。

侵入した軍勢は少人数で姫路城側に囲まれて「バカなヤツめ、袋のねずみだ、フハハハハ!」と言われるヤツですね

しかし、それにしても狭い!

他の城に比べて、なんかやたら圧迫感がある。
なんでかな?と思ったら、坂虎口なんですね。

3D立体迷路で高低差がある、そこに虎口のクランク

そして、官兵衛の指示なのか秀吉なのか、石段の右から左へ、奥から手前へ傾斜している

直角ターンをショートカットしようとすると、蹴つまずく、絶妙な石段。石段が上に行くほど段差が広がる。

超絶にいやらしく相手が怪我したりモタモタするように作ってある。実に良い。

石垣が斜め線アリ。増築の痕跡。

三田村さん番組で学芸員の方が説明されてました。石垣が斜め線あるんですね。増築の痕跡だそうです。 あーなるほど。あとから継ぎ足しですね。

現存しない、との三門

姫路城が廃城の危機にあった明治時代に民間に払い下げられたそうで、との一門、二門ときて、三を飛ばして、四門。今はありません。

ただ、この場所は紅葉の木が生えていて、多分、秋は綺麗なのでしょうね。入れないけど。

搦手口の振り返り天守

これがまた、綺麗に見える。
ここが立ち入り禁止はもったいない気がします

問題は、この急勾配で不均等な傾斜の入った石段。これはお年寄りでなくても怪我しそうです。

最後の出口近くに忘れ去られた案内板

年代物な雰囲気の案内板がありました。

昭和まで搦手口が姫路城観光のメインゲートだったようです。
この赤線の動線を見ると、当時は腹切丸も見学ルートに入っている。

こちらも特別公開が待たれます。

9年振り、次は?

搦手口が上から下まで通り抜け出来るのは、9年振り。昨今の安全重視、コンプライアンスがちがち、高齢化社会を考えると、次の公開はいつになるやら。特別公開は是非行った方が良いかと。

特別公開の攻略法

ここまで読んでお気づきかもしれません。

今回私は天守閣に一切立ち寄らずに、西の丸や将軍坂を完無視、ルート逆走で特別公開だけを目指しました。

普通はこんな見学はしないのですが、他の方をsnsで書かれている通り、正規ルートは劇混みです。朝イチでとの一門目指していけば独り占めです。
もう一つの理由は体力温存。
西の丸から大天守の最上階まで急な階段を登り降りを35℃くらいある中を2時間してから、急な搦手口を行くなんて。
体育会系のトレーニングじゃないですか。
一般人はやめたほうが吉。

何度も姫路城登城された方は、この攻略ルートお試しを。(一応は菱の門の係の方に許可と確認を取りました。えぇ⁈ホントに天守行かないんですいいんですね?と念押しされます)

入場ー菱の門ー二の丸ー扇の勾配ーお菊井戸ー帯の櫓ー備前丸ー搦手口 の見学矢印の逆走ルート(朝イチ限定)

付記1 搦手口は2009年まで普通に使えた

平成の大修理として、姫路城は2009年秋から5年間の間に大規模な補修工事を実施しました。
搦手口は資材搬入路になったのですが、それ以前は入場も出来ていた、という情報を職場の姫路市民から聞きました。

なぜ工事後の2014年以降も締め切りになったのか、一度は開けた9年前に何かがあったのか?理由が気になりますね

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