「アドバイス」についてする側と受ける側の両方の視点で考えてみた。
みなさんは、人からアドバイスを受けるとき、どんなふうに感じますか?
「余計なお世話」と感じたことも「自分のために言ってくれてありがたいなぁ」と感じたことも、おそらく両方の経験があるのではないかと思います。
もちろん全てのアドバイスを素直に受け止められる方が人としての成長はあるのかもしれませんが、率直なところ、そう受け止められないことも時にはあるのではないかと思います。
一時期、私の所属している部署(社内の研修部門)の半数が管理職等級の方たちになったことがあります。
いわゆる「プレーヤー」は私含め数人のみ。
それ以外の方(マネージャー等級方たち)のことを私は皮肉をこめて「アドバイザー」と呼んでいました。
口出しだけするけれど、具体的に手を動かしてくれない。
せっかくまとまりかけた話も、アドバイザー陣の抽象的なアドバイスにより振り出しに戻る。
このアンバランスな組織のやりにくさときたら!
私が求めていたのは、アドバイスではなく、仕事を一緒に前に進めてくれる仲間だったのです。
あまりのやりにくさに、当時、自分は絶対に「アドバイザー」にはならないと決めたものでした。
数年前から有料のコーチングセッションをはじめ、最初の頃は「相手の中に答えがあるのだから、アドバイスはしない」ということをコーチングのテキスト通りにすごく意識していました。
この数年、小さな失敗も重ねながら思うのは「時にはアドバイスも有効」だということ。
でも、アドバイスをするのって、気持ち良いんですよね。
キケンキケン!
アドバイザーにはならないと決めていたのに、うっかりすると私もアドバイスをすることで得られる自己満足に浸ってしまいそうになる!!
される側、する側の双方の気持ちが分かったからこそ、アドバイスをするときに意識していることがあります。
■アドバイスは求められたときにする
アドバイスのタイミングって大事!
コップに水がいっぱい入っているときに、水を注いでも溢れてしまう。
それと同じように、相手が受け入れる準備ができたときにするのがベストです。
「アドバイスは求められたときにする」という意識を持って、うっかり求められていないアドバイスをしないように気をつけています。
■伝える際はIメッセージで
あなたってこうですよね。
あなたはこうした方が良いですよ!
などのいわゆるYouメッセージのアドバイスは、時として受け入れにくく感じるものです。
相手のセルフイメージと合致していないような内容であると、相手に混乱を与えてしまったり、モチベートダウンに繋がってしまうこともあります。
話を一通り聴いた上で「感じたことを伝えても良いですか?」と相手の承諾を得て、その上でIメッセージで伝えるようにしています。
「あくまでも私の感想ですが、こんなふうに感じました」とか「あくまでも私の経験なので、○○さんのケースとは異なるかもしれませんがこんなやり方もあると思いますよ」などI(自分)を主語に伝えます。
Iメッセージで伝えて、相手がどう受け止めたのか、何を選択するかは相手に委ねる。
…とここまで書いて「うわっ、途中からなんだかアドバイザーっぽい文章!!」と自分で少し引いてます。
SNSでの発信も個人的にはアドバイザーっぽい感じにしたくない。
「あくまでも私の経験談です」というスタンスでいたいのです。
大丈夫ですかね、わたし。
アドバイザーになってないですかね…(ビクビク)
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