#54
1. 英語学習記録
今日はまずTOEFL英単語3800に取り組みました。
今は2900語らへんに取り組んでいるのですが、この辺りになると訳の分からない単語がそこそこ出てきます。似たような難易度の英検1級で出題される単語について、「こんな単語一生使わない」と(ネイティブスピーカーに)言われているのを見かけますが、TOEFLの語彙もなかなかのもんだと思います。
次にリスニング・ライティングの勉強として、TED Talksを視聴してその内容を要約してみました。
1つの分野に集中してしまうのを防ぐために、視聴する動画はTEDのチャンネルからランダムに選んでいます。今回視聴したのはこちらの動画です。
『How to Get Inside the "Brain" of AI (Alona Fyshe)』
AIと人間による言語処理プロセスの差異について発表したものになります(ランダムなのに自分の興味のある領域に近いトピックになりました…) 。"Chinese room argument"など、人工知能や言語処理に関する前提知識が無くても楽しめる内容になっていました!
【Summary】
Does AI understand language?
Recently, AI has been developing rapidly, and many people around the world use AI translations such as DeepL and Chat GPT. When we see that AI translates the sentence "I like dogs" as "私は犬が好きです", we will think that AI understands English and Japanese. When we use Chat GPT, we will think that the AI understands our language and AI can have human-like conversation like we, human beings, do. However, the AI's process of getting from input to output is actually totally different from that of human beings. In short, the way of processing language is different. Fyshe demonstrates this with a story of "Chinese room argument".
Fyshe concludes that "AI is not doing exactly what the brain is doing, but it's not completely random either". In order to know if AI is really understanding language in the similar way that humans do, we need to get inside of the AI's brain, and compare the way of processing language between human beings and AIs.
【New Vocabularies】
・Sentient: (adj.) able to experience feelings e.g.) It makes me feel bad when I must kill or injure any sentient creature.
・Imposter: (n.) a person who pretends to be someone else in order to deceive others.
・Scratch pad: (n.) a sheet or paper for writing down ideas
(・Celery: (n.) セロリ(スペルを始めて知りました))
・a fork in the road: (np.) a point where you have to make a decision and choose which possibility you are going to stick with e.g.) We reached a fork in the road.
このライティングの目的は、Jounalistic Writingという授業に留学後ついていけるようになることを1つの大きな目標としています。そのためSummaryでもタイトルをつけたりしてみました。
また、せっかくネイティブの英語を聴いているので新たに知った語彙や表現はメモしてみました。わりとテンプレ通りの勉強法ですが、自分はこういう地道な勉強が好きなタイプなのでとても楽しかったです。
要約をするとなると、プレゼンのどの部分を削ってどの部分を示すべきなのかの取捨選択が求められます。日本語ならまだしも、英語でこれをやるとなるとけっこうしんどいですね。長くなってしまい要約になっているのかも怪しいですが、まぁまずはこんなもんだろうということで。
こんな感じの勉強を徐々に修正しながら続けていきます。
明日も頑張るど!
2. 日記
応用言語学の入門書
せっかく言語処理の話が出てきたので、これに関連する領域の入門書を1冊紹介したいと思います。
応用言語学という分野の本ですが、言語学系の人のみならず、言語教育に携わる人や人間の言語能力の発達に興味のある人にはぜひ読んでおいてほしい1冊です。
※上に記載したAmazonのリンクは改訂版の第2版のものですが、この記事は自分が持っている第1版を基に作成しています。そのため、この記事の内容と第2版の内容で少し異なる部分もあるかもしれません。ご了承ください。
『ベーシック応用言語学』
英語科教育法に関する本でも言語習得などの理論には触れられています。しかしながら、応用言語学的な内容がメインではないためどうしても浅い内容となっているような印象を受けます。
そこで、言語教育について一通り学び、専門用語を何となく理解した人に2冊目として読んでほしいのがこの『ベーシック応用言語学』です。第2章では、いわゆる「オーディオリンガルメソッド」等の刺激・反応(S-R)モデルや、チョムスキー / クラッシェン等の生得説に基づくモデル・仮説が紹介されています(チョムスキーの理論については8ページに亘って解説されており、とても親切です) 。
第4章では言語処理について、第5~11章では言語教育に関する内容を、その歴史を概観しつつ詳細に述べられています。約300ページある本なので、まずは興味のある分野の章からパラパラと読んでみるのも良いと思います。
タイトルにベーシックと書かれているものの、『ベーシック応用言語学』は割と細かい部分まで記述されているような印象を受けました。というのも、自分はこの本を大体読んだ上で、とある大学院で英語教育に関する研究発表会に参加しました。院の発表なので専門性の高い内容だったのですが、この本に載っている知識しか持っていなかった当時の自分でも大体の発表内容が理解できました。つまり、この本をきちんと読み込んでおけば言語教育や応用言語学の入門~少し発展のレベルまではいけるということになります。あとはもっと専門的な本や論文を読んだりしていけばさらに理解を深めていけるでしょう。
このベーシック(言語学)シリーズは他にも、『ベーシック語彙意味論』や『ベーシック英語史』『ベーシック生成文法』『ベーシックコーパス言語学』等がありますが、どれも非常に読みやすいものとなっています。
ベーシックコーパス言語学とベーシック応用言語学は少し分厚いですが、他のものはかなり薄く、語彙意味論や英語史の方は下手したら1日で読み切れる量(そして 一気に読んでしまうくらい面白い)です。
値段も他の専門書に比べたら安い方なので、言語学の入門書に迷ったらまずはベーシックシリーズを読めば良いと思います。著者の方も、それぞれの分野でものすごい業績を出されている先生方(e.g.) ベーシック英語史→家入葉子 先生 ベーシック生成文法→岸本秀樹 先生)(自分からしたら神様みたいな存在)が担当されているため、信頼性も抜群です。
(ベーシックシリーズはカバーを外せば表紙が洋書っぽくてかっこよくなるので、自分はカバー無しで使っていました)
時々こんな感じで気まぐれに参考文献も紹介するので、興味のある方は楽しみにしていてもらえればと思います。
ではでは。最後までお読みいただきありがとうございました。